20年近くアパレル販売をやってて
特に後半10年ぐらいすごくモヤッとしてたのは
まさにファストファッションの販売サイクルでした。

環境にも
途上国の労働者にも
全く配慮が無い、ただただスピード重視で売上を上げていく為の年間スケジュールは
セールをどんどん前倒しして
先週まで定価だったものが今日から30%オフに
来週は50%オフに
再来週は70%オフに

梅雨入りの頃にはレザーアイテムが入荷して
梅雨明けの頃にはもうコートの受注が始まり
残暑厳しいお盆明けには、
秋冬のウール混のセーターが並んでいて
今すぐ着たい半袖や薄手の羽織りはとっくに姿を消していたり
セールワゴンに押し込まれてグシャグシャ。

スタッフからは
「どうせすぐ値下げするのに定価で売るのは罪悪感しかない」
と言われて、私も全く同じ想いやのに
なんとかスタッフのモチベーションを上げなければ!と
もっともらしい事を言うしかなかった…


ここ数年、ファストファッションブランドは頭打ちになって
日本からの撤退店舗が相次いでるけど
そんなん当たり前やし
そもそもファストファッション自体が不自然やった。

アルマーニの公式書簡読んで
めちゃスッキリした気持ちになった。

衣料品の販売スケジュールは
季節と同じタイミングでいい。
次のシーズンの提案ももちろん大事やけど、
それはほんの少しの売り場スペースと
カタログやSNSで配信してイメージを伝えれば済む。

アホみたいな格安セールなんかやめて
品質重視の物作りと適正な価格での販売を。

早く買う、安く買う、数を持つ事に
それほど価値は無いと思ってる。
買っては捨てて、
断捨離やら
丁寧な暮らしやら
美しく住まうやら
お洒落スタイルやら
ブランド化したワードを追いかけても

その裏で環境に負担かけて
途上国の子供がミシン踏んだり
染め物工場で薬剤使ったり
せなあかんような事態になってたら

美しいも丁寧もあるかいな。
と、思ってしまう。


ファッションも雑貨もスローでいい。
使い捨ての時代はコロナと一緒に終わればいい。
買い物袋も、ビニールなんかもう要らんから
みんなエコバッグや風呂敷持てばいい。


あかん、また話が広くなってきたわ。
とにかくそんな風に思ったWWDの記事でした。


今日は風が強くて寒いよー!
風邪ひかんように、あったかくして今日も1日がんばりましょ。

今朝ののんちゃんとこっちゃん。
こつぶ、のんちゃんから降りたくないらしい。


ぐっでい!