毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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【池尾昌紀・千里のオンライン心理学セミナー】のご案内
毎回好評いただいております、池尾昌紀・千里が夫婦で講師を務めます心理学セミナーです。
◎2024年7月7日(日)10:00-18:00
◎講師:池尾昌紀・池尾千里
*開催内容はこちらをご覧ください>>>「池尾昌紀・千里のオンライン心理学セミナー」
<池尾昌紀・池尾千里の動画>
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
例えばこんなご相談
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失恋した私。
その相談を友達がのってくれてのだけど、話を聞いてもらっているうちに、怒りがわいてきて「どうせ私のことなんてわからないくせに!」と怒ってしまいました。
せっかく親身になって話を聞いてくれた、昔からの仲のいい友達だったのに・・・。
友達はそれでも変わらず話を聞いてくれます。
そんな風にいつも私の応援をしてくれる友達に申し訳なくて・・・。
どうして私は怒ってしまったんだろう。
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失恋というのは本当に辛いことです。
辛いからこそ、怒りの感情が大きく出てきて、それを誰かや何かにぶつけてしまうということは、よくあることなのです。
大切なポイントは、怒りたくて怒っているのではないということ。
そして、この怒りは例え誰かに向けられたものであるとしても、実は自分に向けられた怒りであるということ。
こんな視点で今回の話をみてみましょう。
失恋の時の辛い気持ちを聞いてくれる友達がいるというのはとても心強い、救いになる話です。
それが昔からの仲の良い間柄なら、今までのつながりがありますから、気兼ねせずに思いを伝え、聞いてもらえることもあるでしょう。
信頼関係があるからこそ、きっと自分の苦しい思いはきっとわかってくれるだろう、と感じやすくなります。
そして、友達も励ましたい応援したいという気持ちから、苦しい思いをわかってあげたいと聞いてくれていると言えるのではないでしょうか。
もし、そんな関係性があるとしたら、だからこそ、怒りをぶつけてしまうこともあるのですね。
繰り返しになりますが、失恋すると本当に苦しいので、この苦しみを誰かにわかってほしいと思うのですが、どんなに理解して応援してくれる友達に話を聞いてもらっても、苦しみはなかなか減らすことができません。
それほど苦しみが大きいのです。
そのために、話しを聞いてもらっても、苦しい気持ちが減らないことが、さらに苦しくなって、このまま感じ続けることができなくなり、誰かのせいにしてしまうことがあります。
信頼できる相手だからこそ、つい、その役割を相手に頼んでしまうような感じです。
この話がピンとくる方は、自分の気持ちはこんな風なのかもしれないと思ってみてください。
そして、決して友達に怒りたくて怒っているわけではないこと、さらに、この怒りは友達に向けられたものではなく、自分への怒りなのかもしれないと思ってみてください。
失恋の苦しみは、自己攻撃の苦しみでもあります。
どうしてもっとうまくやれなかったのだろう、というような、自分を責める気持ちが苦しみの多くを占めてしまいます。
自分に怒ってるのかもしれないと気がつけたら、自分がどれほどがんばったのか、相手の役立てたことはなかったか、そうしたことを友達に一緒に考えてもらってみてください。
実際はベストを尽くして恋愛してきているのです。
でも、失恋という辛さがそれを感じるのを拒んでしまうのですね。
一人では難しいことも応援してくれる友達となら見つけていけます。
そうやって友達と自分のがんばり、素晴らしさを見つけていくことは、友達にとってもとても大きな喜びになります。
あなたのがんばり、素晴らしさを見つけていくことが、失恋の苦しみを少しずつ減らしていく力になり、友達との絆を大きなものにしていく力になります。
今回の記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。
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次週、2024年6月24日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
どうぞ、お楽しみに。
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「池尾昌紀の『シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学』」
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