毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀・池尾千里、夫婦でさせていただいています。
今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。お読みいただけたらと思います。
パートナーシップを、隠し事だらけにするのか、本音一本勝負にするのかでは、ずいぶんとちがう人生になるんじゃないかと思います。
私自身、50代半ばになってみて、人に対しても、自分に対しても、取り繕うことが、もうできないなって思うんですよね。諦めみたいな感じですけれど、それはそれで、清々しい気がしています。
取り繕う時って、出来ないことを、出来るように見せたり、ダメなところを、ダメじゃないように隠したりしますよね。本音じゃない気持ちを口にしたりもするでしょう。すごくむずかしいことやってるんですよね。もう、それできない。
その代わりに、出来ない自分や、ダメな自分をみつけて、今でも、残念になったり、ガッカリしたりするんだけど、受け入れるっていうことをするようになりました。
受け入れるっていうと、なんだか素敵だけど、私の心が呟くのは、こんな言葉。
「今世で、出来るようになるとは思えないわ。」
もう諦めて、受け入れるしかないでしょう?
さ、余談はこのくらいにして、今日のお話しに入りましょう。
感情のコミュニケーションをしよう
人間同士が関わる時、コミュニケーションが大切なのは、みんなが知ってます。わざわざ、カウンセラーが言わなくっても、ご存知だったでしょう。
このコミュニケーションが不足すると、すれ違いや、誤解や、分離が生まれて、望みもしないややこしい関係になってしまいます。もしくは、距離の空いた、離小島みたいな関係になってしまって、パートナーシップだったら、「どうして一緒にいるんだろ?」って、わからなくなってしまうでしょう。
私たちは、人と関わる時には、なるべく良い関係でいたいものです。
とりわけ、パートナーとの関係は、良いに越したことはありませんよね。一番近くにいる大切な人との関係こそ、ややこしいことになったり、距離が空いてしまったりしたくはないはずです。
そのためには、コミュニケーション、それも、感情のコミュニケーションができるといいんです。感情のコミュニケーションて何?!って、思われますよね。こんな感じです。
感情にはいろいろありますよね。喜怒哀楽だけでなく、寂しいとか、グッとくるとか、エキサイトするとか、好きとか、じーんとするとか、もやもやとか、とにかく書ききれないくらい、私たちはいろんな感情を感じることができます。
それを、共有してみるということなんです。
そのためには、状況説明が必要だったり、伏線があったりするかもしれません。出来事を説明するだけでなく、そこに感情についての情報も入れてあげたり、感情豊かに伝えるということです。
書いていて思いましたが、女性はふつうにやっている・・というか、それしかしていないようにも思います。とくに、女性同士、友だち同士でしたら、感情抜きのコミュニケーションの方が難しいでしょうね。
パートナーシップであれば、女性の方から、感情のコミュニケーションの橋を架けてあげるといいと思います。すると、男性は、真似できますから。
あいさつと日常会話
感情のコミュニケーションが難しそうって、感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんな時には、まずは、ここから入っていただくのがいいと思います。
「あいさつ」
誰でもするものですし、仲がいいとかわるいとか、上とか下とか、わだかまりがあるないも、基本的にはないものです。朝は「おはようございます」って言うものですよね。
ですから、ハードルが一番低いコミュニケーションかなと思います。
パートナーにも「おはよう」だけでなく、「おかえり」「ただいま」「おつかれさま」「おやすみ」って、なるべく言うようにしてみてください。
喧嘩したりして、腹が収まらない時であっても、最低限のコミュニケーションにはなります。これさえもなくなると、コミュニケーションの再開のハードルが、ガンと上がってしまいますから。
そして、あいさつの次は、日常会話です。
私は常々、最強のコミュニケーションツール!だと、声を大にして申し上げているのですが、日常的に会話のあるパートナーシップは、話しができる土台をお持ちなのです。
自分の意見が言えたり、相手の意見を聞けたり、それに対して、また思いを伝えることができる、対等さと相手を尊重する礼儀や、思いやりが装備されていると言ってもいいと思います。
そのくらい最強ツールですから、日常会話、せっせとしてみてくださいね。
出来事を共有するところから、そこに感情についても触れると、感情のコミュニケーションになります。
男性は、女性のネガティブな話を聞いていられない生きものなので、ポジティブなものから、お試しいただくといいかと思います。でも、グチや不平不満も聞いて欲しいですよね。
そんな時は、おしりを決めておくと、男性は聞きやすいようです。
「聞いてくれて、ありがとう。ちょっとスッキリしたかも!」
って、締めくくってあげると、終わりがわかりやすいですし、聞いてあげてよかったって感じられると思いますし、次回も、お願いできると思いますよ。
ガマンの果ての喧嘩
喧嘩というのは、「喧嘩大好き」という人はいなくって、なるべくなら、喧嘩なんてしたくないんですよね。でも、つらい喧嘩になってしまうのは、何かしらのガマンがあるからです。
ガマンが積り積もって、ドカンとなるのが喧嘩なので、熟成されていたりします。
一見、目の前に起こっている、まるめて脱ぎっぱなしの夫の靴下のことで怒っているように見えても、それは、きっかけに過ぎず、本当は、脱ぎっぱなしの他の服や、毎晩、仕事が遅いことや、休日に寝てばっかりで、お出かけしてないことや、ふたりの時間が少なくって、寂しいって、怒っているのかもしれません。
でも、喧嘩って、相手にわかって欲しいから、突き刺さるような言葉を使ったり、大きな声を使ったり、ひどい態度を使ったりして、武装するんです。強くしとかないと、勝てないですからね。
すると、本音とはズレたことで、したくもない喧嘩をしていることになって、相手にわかって欲しくて、やっているのに、ちっともわかってもらえず、余計すれちがってしまう、なんてことも。
仲直りにも、ひと手間、ふた手間、かかりますしね。大変です。
素直になろう
喧嘩ができるのは、わるいことではありません。
怒る自分を見せるのは、ほんとは嫌なものです。寛容でないし、冷静でないし、理性的でもない自分を、パートナーに見せるわけですから、心のどこかでは、「こんな自分、ダメだー」とか、「きっと嫌われるー」とか感じてしまうものです。
怒っている自分が、愛されるとは、思えませんよね。
ふたりで、喧嘩していたら、ふたり共が、そう感じているんです。見せませんけれどね。
ですから、喧嘩というのは、武装はしているんだけれども、その下には、ものすごく正直で、素直な気持ちが、まるで、丸裸状態で、存在しているといってもいいように思います。
思いにも正直。
感情にも正直。
ただ、言葉の使い方や、伝え方がまちがっているわけです。
でも、喧嘩中ですから、そんなこと、知ったこっちゃないですよね。暴言も出るし、ツノもはえるし、涙も、鼻水も出るでしょう。
勇気が要ると思います。すごく。
喧嘩の最後には、あなたが、こう言ってキメてやってください。
「あなたと、仲良くしたいんだよっ!!」って。
パートナーより先に、鎧を脱ぎ捨てて、素直になってください。
どんな言葉よりも、パートナーのハートを撃ち抜くと思いますよ。
ちなみに、何度でも使えます。次の喧嘩でも使ってね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさまのパートナーシップ、応援しております。
来週6月17日(月)は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
池尾千里
池尾家のオンライン心理学セミナーが開催されますよー。
【池尾昌紀・千里のオンライン心理学セミナー】
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テーマ:「ジョイニング(つながり)1DAYレッスン ~美しき世界~」
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◎料金:18,700円(税込)
◎◎今回のゲストカウンセラー:青山リナ・品田沙織、高塚早苗、なかやしのぶ、まえじまようこ(あいうえお順・敬称略)
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「カウンセリングサービスWEB・オンラインイベント/ワークショップのご案内」をご覧ください。
息子が買ってきたパン。
めちゃくちゃ可愛いんだけど!
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6月のご予約受付中です
<池尾千里の面談カウンセリング>
2時間 ¥23,100-(税込)
1時間 ¥11,500-(税込)
<池尾千里の電話カウンセリング>
4回セット ¥14,300-(税込)
単発 ¥5,280-(税込)
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2時間 ¥28,600-(税込)
1時間 ¥14,300-(税込)
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