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木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。

担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。

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寝ても覚めても、相手のことが気になってしまい仕事も手につかなくなる。

誰かと出かけると聞くと、気になって仕方なくて、何度も連絡をしてしまう。

休日は、必ず一緒に過ごさないと気が済まない。

 

他にも色々とあるかもしれませんが、恋愛に依存してしまうと、このようになってしまうことって少なくないようです。

恋愛において、依存的になってしまう状態です。

 

依存的と聞くと、「さぞや、甘えん坊な人がそうなるんだろうな」と思われるかもしれませんが、実はそうでもなかったりするのです。

 

もちろん、普段から常に誰かに甘えたり、頼ったりするタイプの人は、恋愛においても、依存的になりやすかったりします。

でも、その真逆で、普段は誰にも甘えず、一人で頑張っているような自立タイプの人が、恋愛になると依存的になってしまうと言うこともあるのです。

 

自立的に生きている人は、自分の中の依存的な部分を嫌っています。

自分の中の依存的な部分を嫌っている分だけ、自分以外の人が依存的な態度をしていると、腹が立ってしまうことも少なくありません。

 

そんな自立的な人が女性だったとしましょう。

自分の周りにいる依存的な男性に恋をするかというと、なかなかそうはなりづらかったりもします。

だって、依存的な部分は嫌いですからね。

なので、自立的な女性が恋するのは、自分よりも自立的で頼れる超自立的なタイプだったりします。

 

「この人にだけは、私は甘えることができる」という感じ。

 

そう、これが自立的な人が恋愛に依存的になってしまう一つの理由だったりするのです。

 

何せ「この人にだけ」なわけですから、その人に一点集中してしまいますよね。

この人の前でだけ、甘えられるし、この人の前でだけ、弱音を吐けるし、この人の前でだけ、情けない自分でいられる。

 

普段、外には見せることのない依存的な部分が、一点集中で外に出てきてしまうわけです。

そりゃ、その人のことを離したくないと思ってしまいます。

自分にとって、甘えられる人がたった一人なのですから、縋りつきたくもなってしまいます。

 

ところが、そんな自立的な女性が恋したのが、超自立的な男性だったわけですから、自分の依存的な部分を嫌っている分だけ、自立的な女性が見せる依存的な部分を、嫌ってしまうわけです。

もしかしたら、初めの頃は、「普段とギャップがあって可愛いな」と思ってくれるかもしれませんが、一点集中で発せられる依存的な態度に、だんだんと腹が立ってくるようになってしまいます。

 

その結果、「キミがそんな人だとは思わなかった」とか、「キミといると疲れてしまう」とか、「重い・・・」なんてことを言われてしまうなんてことにもなりかねません。

 

そうなってしまうと、「嫌われてしまったのは、私が甘えたからだ!!」と、自分の依存的な部分を更に嫌ってしまうことになり、以前よりも自立の度合いが高まってしまいます。

つまり、依存的な部分を更に抑圧してしまうことになるわけですから、次に恋したときには、更に強力に依存的な部分が飛び出してきてしまうということになります。

 

普段、自立的な人が、恋愛において依存的な部分が出てきてしまって、恋愛がうまくいかないということが起こっているならば、まずは自分の依存的な部分を嫌わないことが大切です。

誰かに甘えたくなったり、弱気になったり、助けてもらいたくなるような部分を、嫌って抑圧してしまうと、恋したときに一点集中してしまいますからね。

 

誰にだって、甘えたくなったり、弱気になったり、助けてもらいたくなるようなことってあるものです。

「まっ、そんな時もあるよね」くらいから、受け入れていくといいのかもしれません。

可能なら、友人や家族にチラッと弱気な自分を見せてみるのも、いいかもしれませんよ。

 

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