カウンセリングサービス、心理カウンセラー浅野寿和です。
いつもありがとうございます。
それでは今日のコラムです。いつもながらニッチな恋愛コラム、よろしければどうぞ。
◯ハードワーカーな彼が別れたがる理由を無価値感から解説します
例えばこんなケース
「彼は暇があれば仕事をするような男性。仕事もプライベートでもできる人で、とても魅力的。
その彼が急に別れたいと言い始めたんです。
別れる理由は「キミのために何もできないし、時間を作って上げられない。
「は、なにそれ?」と私は思ったんですけど、彼は私の気持ちを聞こうともせず一方的に「ごめん」というばかり。
彼はどうして別れようとするんでしょう?」
まぁハードワーカーかどうかは別にして
いわゆる「無価値感」〜何もできない自分に価値はない〜が強い男性は、確かに恋愛の途中で別れたがる傾向があります。
そんな彼らを別れに突き動かすもの、それが「何もできない」なんですよね。
いわゆる普段から自立して頑張ってる男性にとっての心の支えは「誰かに何かを与えられること」。
以前に比べ、最近はこういった男性も減ってきましたけど、未だ根強く存在するタイプの男性と言えるでしょう。
「彼女の誰かの役に立ってこその自分」と思っているので、「彼女の役に立たない自分」には存在価値がないと感じてしまうのです。
ただ、彼女さんの視点でみると「いやいや、なにいってんのあんた」なんですよね。
彼がいてくれたら、それで嬉しいし、安心する。
彼は普段から与える人なのだから、すでにもらっているものもたくさんありますよね?
でも、無価値感男子はそこが理解できない、感じとれないんです。
彼がどれだけ仕事ができようが、ステータスがあろうが、魅力的で周囲から支持されていようが、「無価値感」の影響が強すぎて、何もできない自分ばかり感じている。
それが無価値感男子のありようなのです。
◯別れたがる無価値感男子との向き合い方を考える
で、ですよ。この別れたがる無価値感男子な彼とどう向き合っていくか、というご質問をお受けすることも少なくないのですけどね。
基本、「相手の考え、思いの意味を汲み取る感じ」がポイントになるでしょう。
そもそも無価値感男子というのは、役に立てない自分に価値がない、ということにめちゃくちゃ過敏に反応します。
つまり、別れたいという言葉に込められている、彼女さんへの思い(彼女のために別れたほうがいい)にも価値を込めているわけで。
それですら価値がなかったのか、と思うと、まぁある意味無価値感男子さんは自爆するしかなくなるんですね。
だから、別れたいと言われれば辛いものですが、彼の気持ちを汲み取るように、一旦彼の言葉や考えを理解し尊重してあげるといいかもしれません。
「彼がそうしたいならば、そうさせてあげる」
そんな態度を取れるかどうか、なんですね。
実は無価値感男子って、こういった態度を取られると、急に「でも、別れたくないかも」「また会いたいかも」と言い始める人もいるんですよ。(相当に関係がこじれている場合は別ですよ)
なぜなら、「彼がそうしたいならそうさせてあげよう」という彼女さんの態度から、彼が別れたいという言葉に込めた彼女への気持ちが伝わったと感じるからです。
だから、ちょっと辛い選択になる場合もあるのですけど、素直に引いてあげて、追いかけずそっとしておいてあげるわけです。
ここでうまく距離を取れたり、相手の思いを汲み取ることで、あとになって彼があなたの元に戻ってくる確率も上がる、と考えられるのです。
ただ、ここでのポイントは「泣く泣く別れを受け入れる」というスタンスを取らないことなんですね。
「彼のしたいようにさせてあげる」という、いわば「与える意識」を持つことが重要です。
でないと、無価値感満載の彼は「あぁ、彼女を悲しませてしまった」と自分をボコボコに責めるので、戻って来る確率が下がる、と言えるのです。
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もう少し心理的に考えてみると
恋愛関係とは自立と依存の立場ををぐるぐる変えながら進むものなので
別れ際であっても、彼女さんが「与える」という自立のスタンスを取ることで、相対的に彼は依存のスタンスに移行するのです。
つまり、彼が追いかける側になるのですね。
結果、ある時彼から突然Lineが入ったり、それにレスしたらそこから会話が続いたり、なんてことが起こる。
実際のカウンセリングでも僕から
「うーん、そのうち彼から連絡くる可能性高いので、その時はビビらず普通に振る舞っくださいね」
なんてお伝えすることもあります。
が、すぐに食らいつこうとすると、その瞬間、自立と依存の立場が再逆転して、彼女さん側が追いかけることになるので要注意ではあるのですが。
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また、二人の関係に信頼関係がある場合は、彼女さんから彼に
「バカ言ってんじゃないわよ、なんで別れなきゃいけないの?」
なんて伝えてみてもいいかも?とお伝えすることもありますよ。
これも、別れ際であっても、彼女さんが「与える」という自立のスタンスを取ることで、相対的に彼は依存のスタンスに移行するから、という見立ての上でのことです。
ただ、これは二人の間に何でも言い合えるような信頼関係がある場合に限定されますので念の為。
また、あまりに暴言を吐いたり、悲しみをぶつけると全く意味のない説教になってしまうので、あくまでコンコンとこちらの気持ちを伝えたり、説得する感じになるんですけどね。
\この記事を書いた人/
心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)
カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」
「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のリピーターが多い。
そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。
年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。
口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。
「恋愛と男性心理」「自信を培う」「心の解説」など、さまざまなテキストをご覧いただけます。
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