浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

さて、今日も毎度のことながらニッチな恋愛心理コラムを書いてまいります。

 

よろしければどうぞ。

 

 

○「パートナーができるといつも他の人を好きになってしまう私を変えたい」というご相談

例えば

 

「パートナーができるといつも他の人を好きになってしまう私を変えたいんです」

 

というご相談があったとしましょう。

 

具体的には

  • パートナーがいないときはそうでもないけど、彼(彼女)ができるたびに他の異性に興味が湧いてしまう、とか。
  • 彼(彼女)ができるまでは楽しいけど、できた途端にその気分はなくなって、どんどんパートナーの欠点ばかりが目につくようになる、とか。

 

こういった事が起こるときって、いわば「隠れた欲求」が影響している事が少なくないんですよね。

 

要は、普段は気づかないように心の奥に押し込めている欲求が、パートナーができると浮かび上がってくる、といいますか。

 

特に「一人の人を愛すると決める」という部分に何らかの抵抗を感じている人の場合、「愛する人を決めない」という意味で、いわば浮気心が浮かび上がってきたり、そばにいるパートナーと向き合うのではなく、他の人に意識を向けたくなる、なんてことが起きることがあるんです。

 

ここでのポイントは「自分が愛すると決めるべき状況」が、隠れた欲求や、一人の人に決めて関わることへの恐れを刺激している、ということでしょうかね。

 

(もちろん「遊びの恋愛しか興味ない」とか、「今のパートナーとの関係が苦しすぎて、他の異性に意識が向いてしまう」「今のパートナーを本気で愛せないということに気づいてしまった」という場合もあるんですが、今日のコラムはこの可能性は抜きにした内容としますね)

 

 

○パートナー以外の人の価値は結構簡単に見れちゃうから好きになりやすい

また、パートナーがいるのに、他の人を好きになっちゃうときって、ぶっちゃけ「ものの見方がちょっと偏ってる」(バイアスかかってる)と言えるんですよね。

 

そばにいるパートナーと関わることが怖いとか、一人の人を愛すると決めるとか、そういった気持を持つことが怖いと感じるなら、おそらくそばにいるパートナーの価値はあまり見ようとしないだろう、と僕は思うんです。

 

パートナーの価値を見続けるとしたら、その人に決めなきゃいけなくなりますからね。

 

逆に、パートナー以外の異性に対しては、その人に決めなくていいという意味で、相手の価値を見ることがとても楽にできるのです。

 

だから「いいな」と思いやすいですし、自分も人の長所や素敵な部分を見ているからときめいたり、気分が良くなりやすいんです。

 

一方、パートナーの長所や良い部分は知ってはいても、積極的に見ているわけではなく、逆にパートナーの欠点や至らないところばかりに意識が向きやすいのです。

 

だから、テンションが下がっちゃうんです。

 

繰り返しになりますが、パートナーの価値を見続けるとしたら、その人に決めなきゃいけなくなりますからね。

 

 

○もう少し深く見つめていくと「愛し合うことへの疑いがある」ともいえる

また、「パートナーがいるのに他の異性に魅力を感じている」ということが示す深層心理は

 

「自分が、最愛の、最も近くにいる人と愛し合うことなんてできないだろうという疑い」

 

であることも少なくないんです。

 

いわば「目移り」のような、他に良いものを探しているときって、自分自身のことをそのまんま肯定できていたり、自分の愛や価値を信じられていないときが多い、といいますかね。

 

だから、実感はなく、心の奥底に隠れてはいますけど

 

「私が愛して相手が喜ぶのかな」といった無価値感ベースの疑いや

 

「私が積極的に相手を愛したら、相手に迷惑になっちゃうかもね」といった罪悪感ベースのブロックなど

 

まぁ自分から積極的に愛し合ってもうまくいかなくね?と感じさせる何かを感じている可能性がある、といえますね。

 

だから、自分の外側に良いものを求めたくなる、といいますか。

 

だから、そばにいるパートナーは自分の内側に近くなっているので、どんどん魅力を感じなくなりやすい、といいますか。

 

よって、いつもパートナーができると他の人を好きになっちゃう、という構図が生まれるという可能性はありそうですよね。

 

 

○「パートナーができると、いつも他の人を好きになってしまう」から卒業することを考える

もし、「パートナーができると、いつも他の人を好きになってしまう」という状態から卒業することを考えるならば

 

「パートナーができて、その人と向き合ったときに感じるなんとも言えない嫌な気持ち」

 

から目を背けずに、「なんでそう感じるんだろうな」とちょっと勇気を出して向き合ってみる方法があります。

 

(※ただし、あまりに嫌な気持ちが強いなら一人で考えず、カウンセラーに相談されることをおすすめします。)

 

この気持ちを投影として外側に映し出すと、パートナーの欠点や嫌なところばかり見えちゃいますし、よく知らない他の異性(投影しない異性)のことがすごくよく見えやすいんです。

 

この自分の嫌な気持ちに踊らされ続けると、何度も短いタームで恋愛を繰り返したり、一人の人と愛し合うことに苦痛を感じやすくなるんですよね。

 

つまり、僕が言いたいことは

 

「パートナーができたのに他の人を好きになる」ということ自体、現実的な問題なんだけど(それで傷つく人も出てくるかもしれないけど)

 

その問題を引き起こしている心理に着目すれば、一番損をしたり悲しい思いをするのは自分かもしれない、と理解できるやもしれません、ということです。

 

本当は好きな人と愛し合いたから恋愛関係を求める方が多いのかもしれませんしね。

 

また、僕たちは「一人の人を愛すると決めること」で心が成長する側面もありますから、決められないということが自分の中で消えない稚拙さのような感覚をもたらすこともあるんですよ。

 

それがいつまで立っても自分を肯定できない材料になるなら、それもまた切ないことですしね。

 

もちろんこの話は、もしこの状態から卒業することをあなたが考えるならば、という話です。

 

シンプルに「私なりにちゃんとパートナーと向き合ってきたけど、もうこの先ないな」と思うようなケースの話ではありませんので、そこはご理解いただけますと幸いです。

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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