こんにちは、三好成子です。

毎週火曜日の《モテオーラ養成講座》は那賀まき、服部希美、帆南尚美と共にお届けしております。

 

 

今日のテーマはちょっとネガティヴなんですよね…,

共依存的な感覚を扱ってみようかと思います。

 

(これは恋愛心理学講座でお話した内容の一部となります)

 

 

ただでさえ重くなりがちなテーマを、気持ちをネガティブのほうに持っていかれないように「理解する」ということを目的として、お話をしていけばいいか?って考えていたんですね。

 

 

ネガティブに引っ張られすぎると「ああ、私の事だ・・・」とか感じ始めると、全体的な話の流れが見えなくなって、どうしても自分攻めをしてしまうようになるんです。

 

 

視野が狭くなるんですね。

そこを全体として、そういう形になっているから共依存的恋愛から抜けられないんだろうという学びとして聞いていってほしいと思うんです。

 

 

そこで、タイトルは「苦しい恋愛はもうごめんだ!」にしました。

そんな苦しい恋愛は、もう手放すんだ!という覚悟を持つための講座になればいいなと思っています。

 

 

わくわくウキウキしたくて誰かと恋におちたのに、その恋愛があるから辛いなんてちょっと嫌ですよね?

恋は自分を高めてくれるものであって欲しいです。

 

 

恋愛にかかわらず、苦しいと感じるときは、共依存的な関係に陥っていることが多いんですね。

 

 

共依存についてお話しておきますね。

共依存・・・共に依存すると書いて共依存です。

心理学の言い方で相互依存という言葉もありますが、全く別のものだと思ってくださいね。

 

 

私たちの成長段階には依存と自立というステージがあります。

 

 

自立とは自分の感情や行動の責任を自分でとれる状態の事です。

一般的には、大人は自立側にいて、子供が依存側にいるといわれています。

 


私たちは急に大人になったのではないのと同じように

依存から自立へと少しずつ成長をしているんです。

 

 

最初から自立していた人なんていなくて、そうなる前には依存の時代という『誰かに面倒を見てもらって、誰かに責任を取ってもらって、しっかり甘えていられる時代』を通っているんですね。

 

 

赤ちゃんはその代表例で、赤ちゃんがおしっこを漏らしたからと言って誰も怒ったりしませんよね?

出来ないから、出来なくて当たり前だからです。

出来ないからやってもらいます。

そして自分でできることが増えると、徐々に自立の範囲を増やしていくんですね。

 

 

で、この依存から自立へ向かう段階を充分に経験させてもらえない…ということがおきることがあるんです。

 

 

何らかの事情で、親に充分甘えさせてもらっていない、早い段階で大人にならなければいけなかったひとは、一定数いらっしゃるんですね。

 

 

そういう、依存の時代に「甘えたい」という気持ちを出すことが叶わずに、甘えられないんだと、甘えたい感情を押し殺して成長していくので、自分の依存心を抑えてきた分、ほかの人の依存心をすごく嫌います。

甘えた考えの人を嫌うんです。

 

 

甘えた人を見ると、自分の中のこの押さえ込んだ『甘えたい』が刺激されて、「う~」ってなるんです。

無かったことにしている自分の依存心を感じるのが辛いんですね。

 

 

自立の人は、意外に、自分のことを「依存的だ」と感じがちなんですね。

それは、依存的になることをすごく嫌っているからです。

 

 

依存を嫌っているので、みんなの中には多少なりとも「甘えたいな」って思ったり、助けてもらいたいな。」って思ったりする気持ちってあって当然なんですね。

 

 

ところが、超自立の人ほど、普通にあっても良い依存心でさえも、ほんのちょっとの依存心も嫌ってしまうからです。

 

 

依存に過敏なんですね。

 

 

だからちょっと依存的になると「あ~自分あ~依存的だ」って思ってしまうんですけど、依存の人は自分が依存しているなんて思っていません。

甘えるのが当たり前だと思っているからです。

 

 

人はどんなに自立してようとも、できないところを「助けて欲しい」と思うものですし、疲れたら「誰か助けて」と思うものです。

 

だけど、幼い頃に甘えることを禁止して、依存の時代を充分に甘えてこなかった超自立の人は、そのほんのちょっとの依存的な気持ちでさえも嫌ってしまうので、自分がちょっと「誰か・・・助けて」と思っただけで

「私ってものすごく依存的な人なんだわ!」って、自分を依存の人だと思って「もっと自立しなきゃ、頑張らなきゃ!」って思って頑張ってしまうんですね。

 

 

私がその典型で、私はずっと「超依存」だと思ってきました。

 

 

そんな超依存の人が、親にも言えず、一人で何とかしようとして自分を罰し続けるでしょうか?ってことなんです。

 

さっき言っていた「相互依存」は、こういう、「自分一人で何とかしよう」として行き詰まってしまった自立の人、同士が、「お互いの出来ないところを助け合いましょうよ。」「自分で出来ることはやるけれど、できないことはあって当然だから、甘えるところは甘えましょうよ」というステージを相互依存のステージと呼ぶんです。

 

 

共依存とは違うでしょう?

なので今日は相互依存ではなく共依存のお話になっていきます。

 

 

さて、先ほどの「依存を嫌って押し込んだ人の話ですが、この人は自分でも甘えることを禁止しています。

 

 

ただ、禁止して出していない依存ですので、この押し込まれた依存は「いつか出たい」ともぞもぞしているんですね。

 

それが、大人になってパートナーができた時、押し殺してきた「甘えたい」「もっと愛されたい」という気持ちが噴出して止まらなくなることがあるんですね。

これが自立の人の中にある押し込めた依存心が飛び出す時です。

 

 

心の中にある「甘えたい」をなかったことにして生きている状態での人が親に甘えられなかった思いを、親と同じくらいの親密感を感じられる位置にきたパートナーに対して、まるで親に持っていた「あの時の甘えたい気持ちと、恨み辛み」をぶつけるかのように、この溜まったものを放出しようとするんですね。

 

 

例えば、ペットボトルいっぱいになった水が、外に飛び出す時に、いっぱい穴が開いていれば、ゆるゆると放出できるものを、一か所しか開いていない時にそこからしか出口がない時に物凄い勢いになるのと同じです。

 

 

本来は、甘える対象にしっかりと甘えられて依存体験を経て、満足して自立していたとしたら、甘え方も適度で、ペットボトルの中にも何となく依存心は溜まっているけれど、ゆるゆると出る感じです。

 

 

ところが…依存心を抑えて押さえて抑圧してきた人にとって、甘え方はわからないし、空いた穴は小さくしか開けられないし、まるで、ホースの出口を絞って勢いよく飛び出す水のように一気に依存が飛び出すことがあります。

 

 

すっごいキャリアウーマン風で、さばさばしている人が恋愛では「あの人がいないと生きていけないくらいに依存してしまう」ことがあるくらいです。

これは、恋愛でしか依存が出せないからなんですね。

 

 

アルコール依存も、アルコールでしか依存が出せないというのと同じようなものです。

 

 

超自立の人の依存という、限られた場所でのみ依存心が吹き出す。という依存です。

 

 

これとは、反対に子供の頃、親がなんでもやってしまって、子供に自立をする機会を与えないまま体だけ大人になったというパターンがあります。

 

 

これはさっきと逆で、甘えられないのではなく、甘やかされすぎた結果自立の機会をなくしたパターンです。

 

 

親の方に問題があるのですが、親が子供を思った通りにさせようとしすぎて、全部先回りしてやってしまって、物事を自分の思ったように進めてしまおうとするタイプの親は、子供は自分のことを自分で解決するチャンスをどんどん逃していきます。

 

 

自分の行動に対する責任を取る機会をなくすので、責任という言葉がすごく重くのしかかってしまって、そこから逃げたいと思うようになります。

 

 

子供は自分の責任をとるという機会が少なくなって、いつまでも依存の時代のままで誰かに甘えてくっついて、生きていくしかなくなります。

 

 

「こんな私は誰かに頼らなければ生きていけない」と思い込んでしまうのです。

私は弱い、私は頼りないという暗示を自分にかけてしまうんです。

 

 

まあ、元々は親にかけられた「あなたは私がいないと何もできないのよ」という「あなたはダメなこ」という暗示なんですけど。

 

 

それを鵜呑みにしてしまって、自分で責任を取るという、自立のタイミングを与えられないままに大人になったような感じです。

 

 

自信もないし、経験も、なくて、常に誰かに依存して、誰かに責任を取ってもらいたいと思ってしまいます。

そして、親に代わって依存できそうな人を必死で探そうとします。

 

 

そんな、いろんな理由があって依存心が大きくなっている人同士がたまたま出会って、お互いに頼りながら『どちらが面倒をみてもらうか』の競争をしているイメージが共依存だと、私は感じています。

 

 

そもそもなんですけど、共依存という表現はアメリカで生まれた表現らしいんです。

 

 

アルコール依存の夫を持つ妻の状態を見たアルコール依存から救い出そうとする援助する側の人が「これは、お互いに依存しあっているね、共依存だね」と、つけた言葉と言われているんです。

 

 

アルコール依存の夫の問題を何とか解決しようと説き伏せたり、怒ったり、なだめたりして何とかこの悪い状態を解決しようとして一生懸命にやっていくのに、妻が必死になればなるほど、当事者である夫は

《自分の健康や社会生活に置いての責任や家族に対する責任を負わなくなっていき、もっとアルコールに溺れるという悪循環》を起こすという結果が生じたというんです。

 

 

その結果、夫のためにと自分を犠牲にすればするほど状況は悪化していきます。

 

 

「どうして?」って思いますよね?

 

 

こんなに良かれと思ってやっているのに、どうして何一つ良くならないの?って思います。

 

 

これは、現代増えてきているといわれている引きこもりにも言えるんです。

 

 

何とか社会に出ていってもらおうと、日常のお世話をせっせとする親がいるんです。

 

 

昔の私が、全くそういう人で、親が良かれと思って…引きこもっている子供の機嫌を整えてもらおうと一生懸命になるんです。

 

 

気分良く過ごしてもらえるように、ご飯の用意をしたり、環境を整えようとするんですけど…当然、そうすればするほど、当人は部屋に引きこもったままでも生活が成り立っていくという皮肉なお話と同じで

 

 

あの人のためにと頑張っても、頑張っても、悩みは増えていく一方になります。

 

 

面倒を見ている方は、疲れ果てて、その結果、怒りや悲しみでいっぱいになってしまうんです。

 

 

私はこんなに頑張っている、いいことをしている

なのに、あの人やあの子は、そんな私の気持ちも踏みにじる…ひどい人…

 

 

結果、いい人と悪い人を強化しているだけの話になっていることに気が付かないんです。

 

 

その挙げ句に

「酒ばかりを飲んでいる夫のせいでこんなに苦しい」こんなに私たちが苦しまなければならないのはお酒があるからだ、と、お酒のせいにして、今の自分が苦しいのは自分の外にあるもののせいなんだと、どんどん自分の問題から切り離していってしまうんです。

 

 

「お酒が悪い」と言いつつ、そのにっくきお酒をとりあげれば、問題は解決しそうなものなんですけど、お酒をとりあげれば怒るからと、その場をやり過ごすためのお酒を買いに行くんです。

 

 

その場を取り繕う…時が経てば何とかなるかもしれないという幻想に逃げてしまうんですよ。

 

 

そして、このお酒がおわったらちゃんと話し合おうと、一旦心に決めます。

でも、同じことの繰り返しになるんです。

 

 

これ、今回のお話のポイントにもなるんですけど、

こんなに苦しいのは自分以外の、自分の外側にあるものだと思っている間は、ともに依存しあう関係での苦しみは外れないと思ってください。

 

 

責任を自分で取れないという意味でもあるんですけど

「だって、別れたら生活出来ないもん」

「子供がいるから」とか「私は生活を支え得るほどのお金絵が稼げないもん。ここにいるしか仕方ないもん」って、その場にとどまることが多いと思うんです。

 

 

例えばお金を稼げるかどうかは置いといて、自分の感情や、この状態をよくしたいと思っている思いを、お金や子供に転嫁して、何か、外の要因で自分の決断が、判断の責任を追うことから目を逸れそうとするんですね。

 

 

「でも、本当の事だもん…」

そうなんです、自立ができていない、依存状態になれている人は、まず自分の事を自分で面倒を見ることができるようになることからチャレンジなんです。

 

 

だから、共依存状態から抜けたいと思った時から、そこそこの時間と頑張りが必要になるんですね。

 

 

そして、超自立の人の中にある依存で共依存になっている人は、自立は出来ているわけですから、自分の中にある依存心は認めて、依存の飛び出す出口を増やす…その依存を散らしていくことをおすすめしています。

 

 

先ほどお話していたキャリアウーマン風の超自立の人の例で言うと、彼以外の楽しみを持つという事ですね。

 

 

浮気を進めているのではなくて、彼といるときも幸せだけれど、彼といないときにもたのしみは あるし、友達とたわいない話をして楽しんだり、推しカツをしたり、スキルアップの何かをするという《彼以外》の何かで楽しみを増やすことをしてほしいと思います。

 

 

この《共依存》的な恋愛についてのお話は、来月に続けようと思います。

それではまた!

 

 

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