いつもご覧いただきありがとうございます。
では今日もニッチな恋愛コラムをお届けします。よろしければどうぞ。
○与えまくることもまたバランスを崩すこと?
恋愛のおいて、愛すること、相手に対して与えることはとても大切な要素です。
「愛してちょうだい!」ばかりの恋愛はどうしても重たくなってしまいますしね。
ただ、たくさんのご相談をいただくなかで、「それって与えすぎてしまって関係を壊してしまった?」というケースと出会わないわけではないのです。
今日はそんな恋愛の話です。
○与えまくる恋愛とは「一切の隙を見せない恋愛スタイル」とも言える
ここでの「与えまくる恋愛」とは
相手から愛される隙を一切作ることなく、こちらから与えまくる恋愛のことを言います。
相手の要求に応えたり、相手の様子をうかがいながら、とにかく一方的なパワープレイのような愛し方をするパターンですね。
言い方を変えれば、情熱的とか、親切で気が利く、となるのですが、実際このような恋愛を繰り返したことで何度も別れを経験した方のお話を伺うこともあるわけですよ。
とかく「君にはもっといい人がいる」的な話をされて、相手が疲労困憊の様子で去っていく、なんて光景を何度も見た、というお話ですね。
どうしてこんなにも愛しているのに、相手が去って言ってしまうのでしょう?というご質問を頂く場合も少なくありません。
まぁそうなってしまう理由は一つじゃないですけど、一つの考え方として
「恋愛相手から興味を持たれたり、好意を向けられたり、近づかれたり、求められることが身の毛がよだつほど嫌」
なんて感じている場合、この与えまくる恋愛スタイルになってしまうことがあるようですよ。
要は「ニーズ嫌い」な人に見られるパターン、ということですね。
○自分自身のニーズを嫌っていて、それが表面化することが嫌すぎる
恋愛というものを僕が定義することはかなり難しいのですが
多くの場合、恋愛関係というものは「愛し、愛される」という形になるとバランスが取れるものなんです。
相手を愛すること、与えることと、相手に愛を求めたり、相手の気持を受け取ること、のバランスですね。
ただ、いわゆる自立的な人の中には「この世で最も嫌いなもの、それはニーズ(要求)」なんて感じている方がいるのです。
ニーズ(要求)とは、いわば求める気持ちのこと。
あぁしてほしい、こーしてほしい、愛してほしい、などなど、いわば依存心とも言えます。
で、きっと何らかの理由があるのでしょうが、もし、自分自身がニーズを身の毛がよだつほど嫌うと、恋愛はどうなるか、といいますとですね。
相手に愛されたり、相手に自分のニーズを満たされることが嫌で嫌で仕方なくなるんです。
つまり、愛されたいだとか、わかってほしいだとか、そんなふうな気持ちを抱いている自分に「あ、ありえねー」ぐらいの嫌悪感を抱いている、ということなのです。
それは、例えば過去に「自分のニーズが満たされない悲しみ・痛み」を経験したことがあり、もう二度とそんな思いをしたくないと思う人ほど、ニーズ嫌いが加速します。
ニーズがあるから苦しいんだ、求める気持ちがあるから辛いんだ、と思うようになるわけです。
よって、自分がニーズ嫌いだからこそ、相手に愛されたり、相手から好意を向けられたときに感じる「自分のニーズ」や「今は愛してくれているけど、そのうち愛してくれなくなるんじゃないの?」といった不安・疑いが湧き出し、もうそれが嫌すぎるわけですよ。
よって、相手に愛させない!こっちから与えまくるぞ!全部私が面倒を見てあげる!的な臨戦態勢を整えて、まぁ愛するというレベルで相手を打ち負かしてしまうわけです。
ただ、そんなみなさんが常に気合の入った軍曹スタイルで恋愛をするわけじゃありません。(この場合はわかり易すぎる)
とにかく愛し続けていないと不安、相手になにか与えていないと不安。
そんな不安を抱えながら恋愛している方も少なくないんです。
だから、もっと相手のことを上手に愛さないと、という気持ちや、うまく愛せない自分へのネガティブな評価を下している人も少なくないんです。
○ニーズにまつわる痛みを癒やすと、程よく愛し合いやすくなる
なので、このような場合、ニーズにまつわる痛みを癒やして、人の愛、好意などを受け取れるようになっていくと、程よく愛し合える関係を持ちやすくなる、と考えられるんです。
が、しかし。
与えまくる恋愛スタイルを持つ人ほど、なんと自分のことは自分ひとりで満たそうとしちゃうんですよね。
これは、ニーズ嫌いを手放せているのではなく、ニーズが人にバレることを怖れて、自分の世界の中だけでニーズを満たそうとする、という感じ。
なので、一見、めちゃくちゃ手のかからない自立的なよい彼氏、彼女にはなるのですが、お互いに求め合い愛し合うことがちょっと苦手になっちゃうんです。
で、相手が寂しくなってあなたの前から去ってしまう、という話。
もしくは、恋愛相手がめちゃめちゃ手の掛かる人ばかり、となってしまったりね。
そして、自分がニーズを嫌っていると、愛されたり受け入れられたりすることに極端に弱くなったり、少しでも受け入れてくれる人がいるとあっという間に惚れ込んでしまう、なんてことも起きやすいので、そのあたりもチェックしてみるといいかもしれません。
そんなときは、自分自身の心に着目してみて、ニーズを極端に嫌っていないかなぁ、と見つめ直してみてもいいかもしれません。
また、自分と丁寧に接してくれたり、長く付き合いのある仲間などが持つ、あなたに向けられた気持ちを理解してみてもいいかもしれません。
とかくニーズ嫌いの人は「自分は誰にもニーズを漏らしてないし」と思いたくなるかもしれませんが、長く付き合う仲間などはあなたのニーズを見つけても「まぁまぁ」と受け入れてくれていたかもしれないんですよね。
そういった事を考えながら、「ニーズは得意じゃないけど、そこまで嫌いではないかも」ぐらいに思えると、パートナーに愛されたときに嬉しいと思いやすくなることも多いようですよ。
今日は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
\この記事を書いた人/
心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)
カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」
「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のリピーターが多い。
そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。
年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。
口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。
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