浮気の解消を2段階のプロセスで取り組む

こんにちは。
カウンセリングサービスの原裕輝です。

ここ最近のカウンセリングで、浮気問題のご相談が多かったので、浮気問題でお悩みの方に少しでもお役に立つように、今回の記事のテーマは浮気問題に焦点をあてた記事を書かせていただこうと思います。

何かのヒントや、参考になれば幸いです。

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浮気の解消を2段階のプロセスで取り組む

文：心理カウンセラー　原裕輝（はらひろき）

●パートナーの浮気が発覚

カウンセリングをしていると、パートナーが浮気をしていることが発覚したというご相談をいただくことがあります。

浮気が発覚したので、そのショックを癒やしたいというご相談もありますし、これからも一緒にいるのか別れようか今後の選択の整理をしたいというご相談もありますし、浮気相手からパートナーを取り戻したいと言うご相談もあります。

浮気が発覚すると、発覚した側としてはショックですよね？
傷つきます。
腹も立ちます。

傷ついてもいるし、腹も立っている、許せない気持ちもいっぱい。
それでも浮気相手からパートナーを取り戻して、そして仲良くやっていけるような方向で頑張りたい！
というご相談をいただくことがあります。

そんな場合は、パートナーに“与える”という意識を持って接するということが鍵になることがあります。

“与える”とは何を与えるのかというと、パートナーが足りていないと感じているものを与えるということを意識して接することが鍵になります

●不足原則

付き合っている関係に、精神的にも肉体的にも満たされている時は、浮気をしたいという気持ちは多くの人は起きにくいです。

何か満たされていないものがある状態で、それを与えてくれる人が現れた時に、満たされていないものを与えてくれる人に気持ちが惹かれて浮気という現象がおこる可能性が高まるわけです。

この足りてないものを、他の関係で満たそうという心理を不足原則といいます。

もちろん、今のパートナーとの関係に満たされてないものがあったからといって、浮気をすることに正当性があるかというと、そうじゃないですよね？

そうではないのですが、心の動きとしては、現在のパートナーとの関係で足りてないものを、他の関係で満たそうという心理が浮気という現象を作るわけです。

だとしたら、この足りてないものを与えることができると、他で満たす必要もなくなると言えます。

他で満たす必要もなくなると、大切なものを持っている元々のパートナーの元に戻ってくる可能性がでてきます。

大切なものというのは、浮気相手が持っていない魅力のことだったり、付き合ってきた歴史だったり、今までの付き合いで与えてきてもらった愛だったり、家族という形だったり、今まで一緒に作ってきた基盤だったりともろもろです。

足りてないものを与えることができると、100%パートナーが戻ってくるか？というと、そうとは限りません。
戻ってこない可能性もあります。

戻ってこない可能性もありますが、足りてないものを与えるということができると戻ってくる可能性はグッとあがります。

● 理屈はわかっちゃいるけど難しい

浮気の理由は不足原則からくる。

だから足りてないものを与えることができると浮気相手から取り戻す確率上がりますよ。
という内容はネットで調べると結構すぐ出てくるんです。

だけど、それが上手くできないという話も聞きます。

何故か！
それはそれを実践するのことは、すごい難しいことだからなんです。

想像してみて下さい。
あなたが、浮気をされたという立場を想像してみて考えてみましょう。
↓
例えば、あなたのパートナーのポケットから、あなたが行ったこともないホテルの領収書が出てきた。
問い詰めると浮気をしていることが発覚。

なぜ浮気をしたのかを問い詰めると、浮気をしたあなたのパートナー曰くは、「最近、あなたは優しくない、だけど、浮気相手は自分に優しくしてくれた」などという。まるであなたが悪かったような言い方。

あなたはの心は怒りでいっぱい、悲しみでいっぱい、心が傷ついてボロボロの状態。

その状態で、ネットを検索すると不足原則のことが書いていたの発見。

「そっか、足りないものを与えることがいるんだ。優しくないって言ってたなぁ。パートナーに寂しい思いさせたのかなあ、今日から優しさを与えていこう！」
と思うは、ちょっと難しい気はしませんか？

あなたが怒りでいっぱい、悲しみでいっぱい、心が傷ついてボロボロの状態の時にそう思うのって難しくはないでしょうか？

理屈は与える意識を持って接していくということなのですが、実践してみようとすると難しいことだったりします。

●2段階のプロセス

そういう時は、私はカウンセリングの現場ではクライアントさんに2段階のプロセスに分けて、浮気問題の解消とパートナーシップの修復をしていきましょうと提案をすることがあります。

第1段階のプロセスとしてはまずは、ご本人の傷ついた心を癒やすことを目標としていきます。

裏切られて、傷ついて悲しさでいっぱい、惨めさでいっぱい、悔しさでいっぱい、怒りでいっぱい、心が傷ついてボロボロの状態の時に、相手が足りてないと感じているものを与えていこうという気持ちを持つことが難しいことがあります。

だから、傷ついて悲しさでいっぱい、惨めさでいっぱい、悔しさでいっぱい、怒りでいっぱいの感情を吐き出して、ダメージを負った心の回復を当面のカウンセリングの目標として取り組むことを提案します。

心が癒えていき怒りのレベルも少し落ち着くと当初はパートナーの顔をみると般若のようになっていた顔も普通の顔で見れるようになってきたとか、当初はパートナーが悪い態度をとるとすぐ涙がボロボロ出てきたけどパートナーが悪い態度とってもスルーできるようになってきた、当初はパートナーの顔色を見てビクビクしながら暮らしていたけど、そんなに気持ち的に振り回されなくなってきたというように心が癒えてくると少し余裕が出てきます。

ダメージを負った心が少し回復していき心の余裕が出てきてから、第2段階のプロセスに取り組み始めます。

パートナーが足りてないと感じてるであろうものを与えていくことを取り組むのです。

というように「第一段階として、まずは自分を癒すことを取り組み、第二段階として足りてないものを与えていくというのに取り組みましょうね」という方針でカウンセリングの現場でクライアントさんと取り組んでいくことがあるのですが、クライアントさんからも心の余裕がでてくると与えていくことに取り組みやすくなったというお声を聞きます。

もし皆さんに浮気問題がおこり（そんなことは起きないことが1番なのですが）、「不足原則の理屈はわかる実践するのは難しいなぁ・・・」ということがあれば、まずは傷ついた気持ちを誰かに受け止めてもらって心の回復をはかってみてくださいね。何かの参考になれば幸いです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
何かのヒントや、参考になれば幸いです。

文：心理カウンセラー　原裕輝（はらひろき）

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