いつもごらんいただきありがとうございます。
では、今日のコラムです。またまたニッチな恋愛心理についてお届けしますね。
◯真面目な私、繊細な私が幸せな恋愛をするにはどうしたらいいですか?
「真面目、几帳面でどこか繊細。
職場でも周囲からの受けもよく、昔から「いい人」「優等生」という評価を受けやすい。
なのに、恋愛は苦手。
過去にもやたらとお断りやフラれるなんて経験が多くて自信喪失気味。」
といった方からの恋愛のご相談をお受けすることって少なくないんです。
そういった方ほど、カウンセリングにお越しいただくまでに、「自信をつけるための自分磨き・努力」もしっかりとこなしておられる方が少なくないんです。
が、「なぜか恋愛がうまくいかんぞ!どうにかしたいぞ!」と訴えてくださるわけですね。
周囲から「あなただったら大丈夫」「えー彼がいるってずっと思ってた」なんて反応をされるうちに、更にしょぼんとしちゃう人もいらっしゃるとかいないとか。
ただ、僕の視点では「恋愛がうまくいかない理由」もなんとなく理解できるので、その辺のサポートをさせていただくことが多いんですよ。
で、今日はその「うまくいかない理由」と「うまくいく秘訣」に関してコラムにまとめよう!という年末だけの出血大サービスでございます。
◯真面目な私、繊細な私が恋愛で失敗する理由を考えてみた
さて、まずは「真面目な人、繊細な人が恋愛で失敗する理由」についてまとめましょうか。
よく恋愛がうまくいかない理由として「自信がない」「怖がり」「真面目すぎる」なんてものがあげられますけれどね。
これらの特徴が一体何を意味しているか、ってところがポイントなんですよ。
まぁ一言で言えば「責任の概念のみで恋愛をしようとしている」ということなんですね。
ただ、この説明だけでは「さっぱり理解できないぞ!」というお声も聞こえてきそうなので、もう少し解説を続けます。
◯恋愛とは情緒的なつながりと責任関係によって成り立っている
そもそも恋愛や結婚などのパートナーシップは
「パートナーとの情緒的なつながり(気持ちの面で愛し合う感じなど)」と
それに伴う
「責任(相手を愛する、大切にするという意思や態度、行動など)」
で成り立っていると言えるんです。
言い換えるなら
「パートナーとの情緒的なつながり」だけでも恋愛関係は成立しない場合が多いですし(好きという気持ちが通じ合っていても、責任が取れないなら恋愛や結婚に至らないことも多々ある)
「責任」だけでつながる関係でも長続きしない、なんてことも起こるのです。(相手のために頑張れるけど二人の間に心のつながりがないなど)
◯真面目な人、繊細な人ほど「心のつながりを持つこと」が苦手?
いわば、真面目な人、繊細な人ほど、パートナーとの情緒的なつながりを持つことが苦手だったり、怖いと感じる場合があるんですね。
もちろん全ての人がそうだ、とは言えないんですけども。
もちろん真面目であるということ、繊細であるということが決して悪いわけじゃないんです。
が、真面目な人って、真面目な自分を全面に出している分だけ、自分の内面を人に見せない傾向があるわけですよ。
また、繊細な人は、繊細というだけあって、他者から受ける影響に敏感な人が少なくないんです。
だから、よほど好きな人でないと、もしくは、よほどよく知っている人でないと、心のつながりを持とうとしない、なんて傾向があるんです。
よって、真面目や人や繊細な人は、心のつながりよりも「責任」という観点から恋愛をしようとする人が少なくないんです。
例えば、彼や彼女のために頑張る、いい彼、いい彼女になる、相手に迷惑をかけないような立ち回りをする、など。
それらは全て承認されるべきことでありながら、しかし「心のつながりを持つ」という意味では有効に作用していない場合があるんですよね。
だから、なかなか恋愛に至らなかったり、恋愛関係となっても別れてしまう、なんてことが起きる可能性がある、と考えられるのです。
◯真面目な私、繊細な私が幸せな恋愛をする秘訣を考えてみた
ということで
真面目な人、繊細な人が幸せな恋愛をするには
「相手との情緒的なつながり」の部分にフォーカスしていくといいよね、という話になることが少なくないんです。
要は、お互いに好きだと思っている、という事実を心で感じ取れるか、とか。
相手があなたに向けている好意や責任感を何となく感じ取れているか、とか。
二人がお互いを求めあっていたり、同じ方向の未来に向いている、そんな、なんとない実感を感じ取れているか、とか。
そのあたりの「お気持ち」の面がテーマになることが少なくないんです。
このような「心のつながり」がうまく作用しないと
例えば、あなたがどれだけ彼や彼女を好きで尊敬していても、あなたにどんな能力があったとしても、どれだけ稼いでいたとしても、どれだけ自分を磨いてきたとしても、
そのあなたの努力や価値の部分が、相手との関係性の中で有効に作用してくれないことが少なくないんです。
なぜなら、多くの人が「相手との心のつながりを持つことによって、責任も生じる」と捉えることが多いから。
逆に言えば、「心のつながりがない相手に対して責任を持つ」とはなかなか思えないものなんですよ。
つまり、心のつながりがない人の価値や気持ちって、たしかに「すごいな」と思うけど
その相手の努力や価値が自分に向いているとも感じ取れないし、相手のことを受け止めようとは思い難くなる、ってことなんです。
だから、心のつながりがない関係って、たとえ相手のことが嫌いじゃなくても、相手が素敵な人であっても、一緒にいてもなんだかつらくなるし、「このまま一緒にいてもいいのかな」なんて思いやすい関係になるんですね。
よって、今回のようなご相談をいただくとき、僕は「心のつながり」にフォーカスした、あの手この手のサポートをさせていただくことが少なくない、ということなんです。
◯心のつながりを感じるためのセルフエクササイズ
最後に、心のつながりを感じられるようになるためのセルフエクササイズを一つご紹介します。
例えば、買い物したときに店員さんに「ありがとう」を伝える方法。
ただ、このありがとうを責任の概念から伝えても、あまり効果が得にくいといいますかね。
感謝の気持ちを心から伝えるイメージ、そして店員さんが笑顔になってくれたら「こちらの気持ちが届いている」という認識を持つ、なんて感じが良いんですよね。
「心のつながり」って目に見えないからわかりにくいものなんですけど
こちらが相手の気持に寄り添っている、という意識を持つことで、(すべての人ではないけれど)他人もまた私の気持ちに寄り添ってくれていたり、反応してくれているんだ、って思いやすくなるんです。
だから、「人としてキチンと感謝するべき」「ありがとうは常識」という意識より
心のコミュニケーション・つながりを意識してチャレンジしてみていただくといいと思いますよ。
今回は以上です、最後までご覧いただきありがとうございました。
みなさま、よいお年を!
\この記事を書いた人/
心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)
カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」
「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のリピーターが多い。
そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。
年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。
口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。
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