カウンセリングサービス近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。


土曜日の恋愛テクニックは「魅力UP術」がテーマの記事をお届けします。小川のりこカウンセラーと1週間ごとに交代で執筆しております。どうぞよろしくお願いします。

 

 

  不安な気持ちを乗り越えてパートナーを信頼するために必要なこと~疑いの原因と解消するための対処法~


恋愛のカウンセリングをしていると

「彼が浮気していないかを疑ってしまって、ついメッセージやSNSをこっそり見てしまうんです」

「誰とつきあっても、彼がいつか私じゃない他の女性のところへ行ってしまうような気がして、彼を試すようなことばかりしてしまいます」


そんなお悩みを伺うことがあります。

こういった不安を抱えてしまう人は、こころのどこかで「私はずっと幸せになれずに人生を終わるにきまっている」とか、「生きていても何も楽しいことなんてないんだ」など、

【無意味感】や【空虚感】に捉われてしまっているんです。

すると恋愛の場面では、上に書いた思い込みが強い分だけ(相手が疑わしいことをしているわけではないのに)、パートナー疑いの目で見てしまい自ら関係を悪くしてしまうのです。

時には異性を警戒し過ぎて奥手になったり、近づきがたい雰囲気を周りに感じさせてしまうケースもあります。

もちろん本心ではパートナーと愛し愛される関係を期待しているのですが、それよりも疑いが強くなってしまうと、パートナーを信頼することが怖くなっていくんです。

例えば、つきあって1年経っても2年経っても彼を信頼できなくて、どこか本当の自分を見せないように警戒してしまい、「いつまで経っても、◎◎ちゃんがどういう人なのか良く分からないよ」と彼から言われてしまうことがあったり。

あるいは、結婚の話が出ているのに、彼を信じ切れず重箱の隅をつつくような見方でケチをつけてしまったり、わざと嫌われるような態度や言葉で彼を責めてしまったり。

どちらにしても、最後には彼が「もう一緒にやっていけない」と言い出すか、信頼されていない寂しさに耐えられなくなって、逃げるように去っていくような恋愛を何度も繰り返している人もいます。





このような恋愛のパターンをもっている人に多い特徴が、子供時代からずっとニーズ(欲求)を抑圧してきていることです。

子供らしい欲求やワガママを表現できずに抑え込んできた分だけ、恋愛になるとダムが決壊したときのようにニーズが溢れ出てしまい、どこまでも甘えてしまうのではないか?という怖さが出てくるんですね。

ずっと無かったことにしてきた依存心が刺激されるので、無理やり「こんな依存的な女は嫌われる」と思ってパートナーの前では絶対に甘えるそぶりを見せない、と(無意識に)誓っている人も少なくありません。

こうしたクライアントに私が「あなたのパートナーにどんな風に甘えてみたいですか?」と質問してみると、

依存を切り捨ててきた人は「甘えるって何?どういうのが甘えるってことなの?」という感じで戸惑ってしまうことがよくあります。

あまりに強く依存を嫌い、自分の中に無かったことにしてきた分だけ、甘えるということを自分に許せなくなってしまったからです。

恋愛で「依存的になりたくない!」と思い過ぎているタイプは、こうした心理を抱えていることが多いですね。

すると、ほとんどの場合パートナーは頼ってもらえないことで、寂しさや無力感を感じて、甘え上手な女性の元へ去ってしまうという悪循環にハマっていきます。





恋愛・パートナーシップという関係は心の距離がとても近くなる関係ですよね。

そして心の距離が近いといえば、一番のルーツは家族・親子関係です。

心理的な距離が近づいていくと、そこで感じる親密感はまるで親子の関係と同じレベルになるので、心はパートナーを「家族」と誤解しやすくなるんです。

よくあるパターンで「恋人は家族みたいな存在」に感じてしまうこと。良い意味ではお互いの存在を認め合っているとも言えます。

でも悪い意味では、いるのが当たり前、空気のように感じてしまい、一緒に居てくれることの素晴らしさ有難さを感じられない場合もあり得るのです。

特に過去の家族関係でなんらかの痛み、心の傷になるような経験があった場合、

「家族と同じくらい近くなったパートナーとの間で、またあの時と同じことが繰り返されるのではないか?」

そんな不安と恐れを感じやすくなります。

つまり親子関係で過去に感じた心の葛藤を、今目の前にいるパートナーに投影して、さらにパートナーとの関係を通して解消しようとしているわけです。

パートナーからしたら理由も分からず疑われたり、責められたり、感情をぶつけられるのですから、どうしたらいいのか分からず混乱してしまうのは想像できるかと思います。

もし、ここまで読んでみて身に覚えがあるという人は、過去の両親や家族との関係でどんなニーズが満たされずに、パートナーに対して親密になることを恐れているか?自分自身を振り返ってみてくださいね。

パートナーシップでは、過去の親子関係でもらえなかった愛情を取り戻したくなるために、相手を理想の親にしてしまいたくなります。

分かりやすく言うと、あなたが親のことを大嫌いだとすると、心理的にはあなたの親は「最低の親」なわけです。

すると「私は人生で損をしている!」と思いますから、「最低の親」を補うだけの「最高のパートナー」が欲しくなるわけです。

親子関係の不足感をパートナーシップで埋めようとするわけですね。そうでないと、人生の割が合わない感じがするからです。





ある女性クライアントは、歴代の彼氏みんなに「いつか私を捨てて他の女のところへいくはず!」という疑いをかけてしまい、自ら恋愛関係を壊してしまうパターンをどうにかしたいというお悩みを打ち明けてくれました。

今つきあっている婚約者にも、彼がしてもいない浮気の疑いをかけてケンカになってしまうことがあるとのことで、カウンセリングに来られたのでした。

彼女の子供時代の話を聞いてみると、彼女は幼稚園から毎日のように習い事をしていました。そのため、いつも学校の帰りに友達と遊んでいる途中で一人だけ先に帰って、習い事へ行かなくてはなりませんでした。

教育熱心なお母さんだったので、少しくらい体調が悪くても休むことは許されなかったとのこと。

彼女が「もっと友達と遊びたい」と何度かお母さんに言ってみたことがあったそうですが、怒られはしなかったものの「あなたのためなのよ」と強く説得されて、何も状況は変わらなかったそうです。

幼い彼女の心には、こんな気持ちでいっぱいでした。

「私の気持ちを分かってくれようとしないお母さんは最低!」

「お母さんですら友達と一緒に遊べない寂しさを受けとめてくれないのなら、もう誰にも期待しない!」


ただ、こんな感情を抱え続けるのもしんどいですから、心の奥に無理やりしまい込んできたため、彼女自身も意識できないくらい抑圧されていたのです。

そしてパートナーとの関係を通して、一番寄り添ってほしかったお母さんにすら受け入れてもらえなかったという「心の痛み」が浮上してきたことで、毎回のように恋愛に問題を起こしてきたのでした。

「母親との間でかかえた痛みを、全部まとめて埋め合わせてくれるような最高のパートナーが欲しい」
 ↓
「でもそんな人は本当にいるんだろうか?またあの時みたいに傷つくのは嫌だ!」
 ↓
「理想のパートナー。最高のパートナーなんているはずがない!」


母親への失望が大きかった分だけ、恋愛でのパートナーへの不安と疑いに変わっていたのです。この恐れが、二人の心の溝となって親密感を遠ざけいたのでした。



カウンセリングでは、まずは彼女が抱えてきたはずの「怒り」や「寂しさ」「無力感(自分の声では状況を変えられない)」を癒すセラピーをして、長年抑圧してきた感情を解放するところから始めました。

その後で、彼女には宿題を出しました。それは

「婚約者である彼の言葉、態度、あなたにしてくれること、してくれないこと。それらすべてが『彼からあなたへの愛から差し出されいる』という目で見てあげてください。そして気づいた愛の一つ一つを心の真ん中で受けとってみてください。」

というもの。

パートナーとの関係が前に進まない問題がある時、私たちの心には「親密感への恐れ」「対等になることへの恐れ」の二つの恐れがあると言われています。

対等になることの恐れとは、言い換えれば「コントロールを失う恐れです」。

パートナーを疑い、差し出された愛を受けとらないでいることで、彼女にとっては「心の痛み」と向き合わなくて済んでいました。受けとらないことで関係が前に進まないように状況をコントロールしていたわけです。

今日は、あなたの心の中にあるこの二つの恐れを探ってみましょう。そして恐れに気がついたら、「これはもう必要ない」と手放して、パートナーの行動すべてが「私への愛なんだ」という【愛の眼差し】でパートナーを見てみようと思ってくださいね。



※参考記事です↓こちらもどうぞ

 

 




それでは皆さんが健康で、心穏やかに、いい時を過ごされますように。

心理カウンセラー
近藤あきとし


最後までお読みくださいましてありがとうございました。次回の登場は1月13日(です。お楽しみに! 来週は小川のり子カウンセラーが執筆いたします。

 

★【恋愛テクニック】バックナンバーで過去の記事をまとめ読みできます。

 

★【好評です】超自立タイプの男性との恋愛シリーズ

 

★【保存版】パートナーシップの3つのプロセスを徹底解説!!
 

読者さまからステキな感想をいただきました。  
http://blog.livedoor.jp/cs_akitoshi/archives/65897069.html

 

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