浅野
カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

では、今日のコラムです。よろしければどうぞ。

 

 

失恋から得られる学びと、次の幸せにつなげる「目的」の話。

失恋は辛いものですよね。そしてその辛さをなかったコトにすることも難しいし、なかったコトにしても楽になれるとは限らないもの。

丁寧に自分の気持ちを整えていくことで、次に進めることが多いんです。

そして、その辛い気持ちはいろいろなことを学ばせてくれるものでもありますよね。

なかなかつらい気持ちが溢れている時はそう思えないものかもしれませんが、丁寧に自分の気持ちを整えていくことで「愛することや愛されることを学ぶ」ことができる場合も少なくないんです。

ただ、別れを経験すると、どうしても後悔や、その中で自分を責めてしまうことも多いものかもしれません。

例えば「ああすればよかった」「これがいけなかったんじゃないか」「私は幸せな恋愛に向いていないんじゃないか」とか。

これ、一時的に気持ちのバランスが取れることはあっても、学びや成長につなげられることは少ないようです。

今日はそんな失恋から得られるレッスンについてコラムにしてみます。

 

失恋にも2つのタイプがある


僕は、「失恋は2つのタイプにざっくり分けられる」と考えています。

一つは完全燃焼型。

要は「やるだけのことはやったけどダメだった」という形のものです。

もちろん後悔ややるせない気持ちが残ることもあるんですが、どこか自分で「ここまで頑張ってもダメなら仕方ないよね」と思えている感じです。

この場合、失恋から学び、その学びを経験として次につなげやすくなるんです。

ただ、もう一つの「不完全燃焼型」の場合、不完全燃焼と表現するぐらいのくすぶりを見せることがありますね。

このくすぶりこそ、後悔であり、自分を責める気持ちなのですけども。

例えば

「なんでもっと言いたいことを言えば良かったのに、言わなかったんだろう」

「もっと踏み込んで彼と向き合えばよかった」

「ちゃんと気持ちを伝えれば良かった。私の愛情を示せば良かった」

そんな後悔が自分を否定する気持ちに繋がって苦しくなってしまうんですね。

このとき、なかなか自分という存在を受け止めることが難しくなってしまうようなのです。(仕方のないこととも言えるんですけども。)

 

後悔や自分責めは、今の自分を隠す効果もある

さて、不完全燃焼型の失恋の特徴は

「なんであのとき・・・と、後悔していることを、今もまたできないままでいる」

という状態にあります。

僕たちは失敗から学ぶ生き物なんですが、失敗を後悔のままにしていると、実は学びに変えられないままでいる、なんてことも少なくないんです。

もちろん、失恋のダメージを抱えているときに頑張る必要はないのですよ。

ただ、「そもそも後悔はそういうもの」という話なんです。

例えば、「もっと言いたいことを言えば良かった」という後悔や、「言いたいことが言えなかった自分を責める気持ちがある」として、です。

ありえないことかもしれないけど

「今、この時点で別に好きな人ができたとして、言いたいことが言えるようになっているのだろうか」

という視点を持つと、どうなるでしょうか。

実は、後悔や自分を責める傾向が強いときほど

「次はきっと言いたいことが言えるはず」と思うんです。

人によっては「次は言えるはずだし、言わないとマズい」と思うんです。

でも、その(言いたいことを言う)「目的」に気づいていないことが多いですし、言いたいことを言う怖れが消えているわけでもないんです。

なんのために言いたいことを言うようにするのか。

そして、言いたいことをいうときに感じる怖れと、どう向き合うのか。

ここが失恋から得られる学びの一つなのですけど、後悔や自分責めが強い時ほど

「言いたいことを言わなきゃ」「言える自分にならなきゃ」

と、今の自分を否定したり、追い詰めることのほうが多くなるようです。

だから結果的に「怖くて言えない」ということを繰り返す、とか、頑張りすぎて言わなくてもいいことを言ってしまう、なんてことが起こるようなんですよね。

少なくとも僕は「そんな無理はしてほしくないなぁ」と願うタイプのカウンセラーなのです。

 

ポイントは「後悔や自分責めより、目的を選べるようになること」

失恋を経験すると後悔したり自分を責めるものかもしれません。

僕はその事自体を否定的に見ているわけではないのです。

ただ、後悔や自分を責める気持ちから「次の恋愛では〇〇のようにしよう」と考えても、失恋から学びを得られているとは限らないのです。

だから、辛い時は辛い、苦しい時は苦しい、という気持ちは丁寧にケアしていただきながら

「後悔や自分責めを手放すこと」を僕はおすすめすることが多いですね。

それは、このつらい失恋を幸せへのステップに変えていただくために、です。



もし、大切な人に対して「言いたいことが言う自分になろうとする」ならば、それは何のために伝えるのでしょうか。

例えば、言いたいことを言うことで、もっと自分の気持ちを的確に伝えたり、相手への愛情を表現する機会を増やして、もっと相手を愛してあげる、といった目的があるはずですよね。

でも、後悔や自分を責めていると、全く悪意なく「自分が失敗しないこと」しか目的にならない場合も少なくないんです。

言い換えるなら、後悔や自分責めが強いままであればあるほど、恋愛の目的が「私が傷つかないため」という、愛ではなく自己防衛に変えてしまうのです。

これは学びを得ている状態とはいい難いんです。

だから、同じような不完全燃焼を繰り返したり、本当の私らしくない恋愛を繰り返すことも少なくないんです。


失恋から得られる学び。

それは一つではなく多様なものだと思います。

その中の一つが「何のために自分の恋愛スタイルを変化させるのか、その目的に気づくこと」があります。

そして、その目的は「私とパートナーの幸せのため」ではないでしょうか?

もちろん、失恋後に後悔や自分を責める気持ちが生じることは自然なことなんですが、その状態から未来を見続けるよりは、無理のない程度から自分と向き合っていただくことをおすすめしたいな、と僕は思います。

 

 

 

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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