いつもご覧いただきありがとうございます。
では今日もいつも通りニッチな恋愛心理にまつわるコラムをお届けします。
今回は「悲観的発言が多い彼と恋愛」についてのお話です。
では、よろしければどうぞ。
(なお、このコラムでは悲観的発言が多い人のことを「悲観キャラ」と呼ぶことにします。)
◯「悲観キャラ」の恋愛パターンの特徴は悲観的な物事の捉え方とパートナーの理想化
さて、悲観キャラの恋愛パターンの特徴は、いいか悪いか別にして「悲観的な物事の捉え方」と「パートナーの理想化」と言えると僕は考えます。
悲観キャラさんって、物事の良い面を見ても悲観的なものの捉え方をすることがあります。
例えば、彼女とデートに出かけても「今、めっちゃ幸せ。でもこの幸せがずっと続くわけではないと思うと喜べない」と考える、とか。
パートナーに愛してもらっても「すごく嬉しいけれど、それはきっと今だけ」と捉える、とか。
物事をネガティブに捉えることは、物事の本質を捉える目的でなされることもあると思います。
ただ、その目的が「自分の心のバランスを取るため」になされているとしたら、なかなか手放せないこともあるようですね。
一方で、悲観キャラさんはどこかでパートナーを理想化してしまうことがあるようです。
ここでの理想化は「パートナーはきっと素晴らしい人に違いないと盲目的に思い込む」というよりは、「彼女はかけがえのない人であり、ものすごく素敵な人だ」と、いわばパートナーを過剰に評価しすぎてしまうという意味合いが強いですね。
その根っこには「自分をここまで好きにさせるほどだから」という強いこだわりが隠れていることも少なくないんです。
そういう意味では、悲観キャラさんは一途で裏切らない側面がある、とも言えるのです。
その一方で、自分自身の強いこだわりをパートナーさんにぶつける人もいる、という話なんです。
◯自ら別れが選択できない側面も
あと、悲観キャラさんの恋愛観の特徴として、自分から別れを選択することが苦手、という側面がありますね。
先にも書きましたけど、自分の価値観にこだわりを持つ悲観キャラさんは「自分が好きになった人」をそう簡単に手放そうとはしないのです。
だから、あまりいい話ではないかもしれませんが、パートナーに裏切られたり、深く傷つけられたとしても、自分のために別れられない側面を持つ、とも言えるのです。
◯才能は粘り強くパートナーを理解したり、関係を大切にできること
さて、悲観キャラさんは、粘り強くパートナーを理解していく才能を持っていて、それがきちんと発揮されると信じられないぐらいパートナーを受容することができる、なんて場合があるんです。
周囲から「あのカップルは信頼しあっているよね、本当に羨ましいわ」と思わせるほどの絆を作る力が秘められている、と僕は考えています。
多少のネガティブさでは折れないハートを作り上げていることがある悲観キャラさんは、二人の間に辛いことがあっても、多少パートナーが崩れても、しっかり関係を支えられる力を秘めていることがあります。
ただ、その才能は、自分自身の価値観の中だけでとどまっているうちは、なかなか発揮されないという側面がありそう。
自分自身の価値観、こだわりの世界から一旦抜け出して、人と関わる中で自尊感情を取り戻したり、多様なものの見方を得て、様々の価値観を受容できた場合に発揮されるともいえます。
よって、悲観キャラさんが癒やされ、その才能が覚醒すると
「こんなに私のことを理解してくれる人なんていない。この人と出会えてよかった」
なんて評価を受けることもしばしば起こります。
ここまでくるともはや悲観キャラではなく、愛し上手になっているともいえますけどね。
◯パートナーが悲観キャラさんだった場合
最後に、あなたのパートナーさんが悲観キャラさんであった場合、どうしましょうか、という話をします。
なお、ここから書く話は「絶対にこうすべき」という話ではなく、もしあなたがパートナーさんとの関係を大切にしたいなら、という前提の話だとご理解ください。
おそらく悲観キャラさんのネガティブな価値観は、そう簡単には変わらないことが多いようです。
なぜなら、物事を悲観的に捉えることで心のバランスを取ろうとしているからです。
なので、相手の価値観や考えを否定せず、共感的態度を示す方が関係は良くなります。
かつ、こちらの気持ちや考えも、曖昧にするよりは、相手に伝わるように投げかけてみることがおすすめです。
また、悲観キャラさんはいい意味でもそうではない意味でも、あなたのことを過剰に評価し、妙な期待をかけている可能性があると理解してみましょう。
そんなときは、できることはできる、できないことはできない、と、怒らず、普通にしれっと、言えるときに、できるだけ早い段階でキチンと伝えておくことをオススメします。
このコミュニケーションがない場合、相手から理想を押し付けられたとき、あなた自身が「私は不十分なのかも」と自分を疑ってしまうことにもつながるのでね。
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あと、これは実際のご相談としてありえる話なのですが
「今の関係があまりにしんどい」と思うなら、関係を続けるかどうか、考えてみることもありだと僕は考えています。
これは、悲観キャラさんがいい悪いという話ではなく、自分にとって合う人、居心地が良い人を選択することも考えていいことではないか、という意味です。
パートナーシップには、ある程度相性というものが影響しますし、自分が愛せる人をだれもが愛せる訳では無いし、その逆もしかりではないでしょうか。
僕もご相談を伺いながら、何がベターな選択なのか、一緒に考えさせてもらいますが、本当に悩ましいことだな、と感じています。
そもそも正解がない話だとも言えるので。
もちろん、自分が好きになった人のことだからこそ、なかなか悩ましいことだとは思います。
好きな人と別れずに関係がうまくいくなら、それに越したことはないのかもしれません。
ただ、すでにあなた自身が深く傷ついたり、つらい思いを抱えすぎているならば、あなた自身の幸せのために、様々な選択肢について考えてみてもいいのではないでしょうか。
今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございます。
\この記事を書いた人/
心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)
カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」
「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のリピーターが多い。
そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。
年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。
口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。
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