浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもありがとうございます。

 

それでは今日のコラムです、よろしければどうぞ。

 

 

◯「どうせ私なんて」が止まらない、というご相談

「恋愛に対して『どうせ私なんて』という思考が止まりません」

 

という、様々な形で切実なご相談を伺うことがあります。

 

そう思う理由は人それぞれでさまざまのようなんですね。

 

例えば、幼少期からのコンプレックス、自己嫌悪や自己否定感が強くて自分を責めてしまう、過去の挫折や失恋、時には誰かを傷つけてしまった、という思いから「どうせ私なんて」という思考や気持ちが止まらなくなっている場合があります。

 

自分に対して「どうせ私なんて」と感じるって、辛いことですよね。

 

だからこそ、恋愛にも前向きになりにくいし、誰かを好きになること自体を止めて苦しい思いを抱えておられる場合もあるのかもしれません。

 

また、どうせ私なんて、と強く思い続けていることで、あなたを愛したり、手助けしようとしてくれる人に気がつけない、というデメリットもあります。

 

「どうせ」と思いすぎているから、「相手の気持ちを確かめる」ということがいつも期待に変わってしまって失望することが怖くなっちゃうんですよね。

 

ここもできれば、なんとかしておきたいところ、かもしれませんね。

 

 

◯「どうせ私なんて」に隠された気持ちを探る

「どうせ」という気持ちはいわゆる「あきらめ」を示していることが多いです。

 

また、「私なんて」は、自分のことを認めない気持ちを示していることが多いです。

 

ここには「自分のこと(自分の気持ち)を認めたっていいことはない」といった諦めが見えてくることが多いです。

 

例えば、誰かを信じて裏切られた苦しみを知る人は、人を信じることをやめてしまうかもしれません。

 

信じなければ、苦しまずにすみますからね。

 

誰かになにかに期待してガッカリする辛さを知る人は、なにかに期待することをやめてしまいます。

 

そのほうが失望しないからです。

 

誰にも愛されていない、必要とされないと感じながら過ごしてきた人は、愛されたいという気持ちを抱えながら、愛されることが怖いと感じますす。

 

愛されるという感覚が良くわからないのです。だから、愛されてる?と思うと戸惑い、不安を感じることも多いんです。

 

そう考えると「どうせ私なんて」という言葉には

 

「私を信じる」「私にいい意味での期待する」「私が愛される」

 

そういったことを諦める事情があるという可能性を示す、とも考えられそうなんです。

 

また、このようなお悩みって、自分の性格や考え方の問題と捉える人も少なくないようです。

 

ただ、過去の何かしらの体験などの影響で「どうせ」と感じるケースが多い、と僕は感じています。(この過去の部分との向き合い方は実際のカウンセリングなどで行われるほうが安全、といえるかもしれません。)

 

だから、自分と向き合うことも嫌だと思うこともあるかもしれませんが、「どうせ私なんて」から卒業することを考えるなら、自分自身の心、気持ちと丁寧に向き合うことも一つの選択なんだろうと僕は思うのです。

 

 

◯どうせ、と諦めている自分に優しさを向けてみよう

さて、こういったときに、まず取り組んでほしいのが「今の感情を認めること」でしょうか。

 

どうせ、と諦めている自分にも事情があるなら、その自分も一旦受け容れてみる、といった感じです。

 

それは「諦める理由があるのだから仕方がない」というよりは「自分は今、そう感じているんだな」と認める感じで。

 

一人で抱えきれない悲しみや不安があるなら、信頼できる話を聞いてくれる人に話して辛い気持ちを聞いてもらう、吐き出す、といったプロセスも重要かな、と思います。

 

どうせ、と感じるときって、「自分の意志で自分のために時間を使うこと」すら抵抗感を感じるもの。

 

その抵抗感があるほどに、自分をつらい状況においておいたほうが辛くない、という、いわば思考のマジックに掛かっていることも少なくないんです。

 

なので、できる限り、自分に優しい時間を過ごすこと、誰かに話を聞いてもらうこと。

 

できれば肯定的な反応がある場所・人がいいですね。

 

ちょっと勇気は必要かもしれませんけど、まずそういった部分から取り組んでみてほしいのです。

 

どうせ、と感じている状態で何かを必死に頑張ることもできるでしょう。

 

が、どこかで自分を諦めていないと不安、怖い、と言った気持ちがあるなら、せっかく頑張ってもすぐ息切れしたり、もう無理かも、という思いに押しつぶされてしまいやすいわけです。

 

どこかで「自分を支える気持ち」が弱まっている事が多いので。

 

こうなると更に「またダメだった」と自分を否定的に見ちゃうので、そんなときはまず心のケアから始めてみてほしいんですね。

 

 

◯ある程度自分と向き合えたら、自分にできることを数えていこう

ある程度自分と向き合えたら、自分にできること(自分にあるもの)を数えて受け容れてみてもいいでしょう。

 

自分の良さ、自分にできること、自分の価値、魅力、キャラ、いろいろと肯定的に受け容れていくプロセスですね。

 

とかくダメなところに目が行きがちになるのですが、ここはコツコツ丁寧に「あるもの」を受け容れていくことがおすすめです。

 

どれだけ自分の感情や過去の影響を手放したかにもよりますが、ある程度自分にあるものを見つめていくことで、自分が良くなったり、どうせという気持ちを徐々に手放せることもありますよ。

 

 

最後になりますが、とにかく「どうせ」と感じ始めると、悲しくて辛くて、自分が嫌になるもの。

 

でもそれは「何かを諦めなきゃ辛い」という切ない気持ちから生じていることが多いです。

 

だから、丁寧に自分の気持ちを認めていくことに大きな意味はある、と僕は考えているところです。

 

 

今日は以上です、最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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