浅野

 

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもありがとうございます。

 

本記事が2023年最初の投稿になりますね。今年もよろしくお願いいたします。

 

ちなみに、僕がこのアメブロに記事投稿を始めたのが2010年なので、なんと今年で13年目です。

 

13年と書くとその長さを改めて感じるのですが、だからといって特別なことをしないのが僕の流儀。

 

今日も通常運転でコラムを書いてまいります。

 

よろしければどうぞ。

 

○本気で愛していたのにどうして別れるのことになったのか

今日は「本気で愛していたのにどうして別れるのことになったのか」という話でございます。

 

パートナーを本気で愛せる人って、まぁまぁパワフルな方が多いです。

 

相手が喜ぶなら多少の無理は平気で引き受けますし、パートナーに寄り添おう、理解しようとする姿勢も強い方が少なくないんです。

 

そのような方の愛情自体、僕は問題だと思っていないのです。むしろそれは大変価値のあること、と思っておりますよ。

 

が、しかし、切ないことではありますが、そのような方から

 

「彼から別れようと言われた」

 

というお話を伺うことがあるとかないとか。

 

 

そんな皆さんからこんなお声を伺うことがあるのですよ。

 

「好意の返報性って嘘じゃねーの?」と(^^;

 

好意の返報性とは、こちらから好意を与えると相手から好意が返ってくるという法則のことですね。

 

つまり、こちらから愛を与えていれば、相手からも愛が返ってくるはず、ということ。

 

なのに「私は彼から別れを突きつけられたよ!どういうことよ!」という疑問を呈してくださっているわけですね。

 

中には「こんなに本気で愛したのに意味なかったなんて・・・」と、深い悲しみをお伝えくださる方もいらっしゃいます。

 

もちろんそのような気持ちは大切に丁寧に扱われるべきものと僕は考えているところです。

 

が、ここではその気持ちの話ではなく(そういった気持ちはカウンセリングで扱わせてくださいませ)

 

「どんな理由があって本気で愛していた彼と別れるのことになったのか」

 

という部分について、少し考えてみたいわけなのです。

 

 

○本気で愛する人ってどんな人?

さて、ここで

 

「僕たちにとっての、本気で愛することができる人ってどんな人だろう」

 

という部分を考えてみたいわけですね。

 

実は、僕自身、様々な方にこの質問をさせてもらっていた過去があります。

 

その中で出てきた最も多かった答えが「(私が)好きになった人」なのです。

 

ま、そりゃそうですよね、という話なんですけどね。

 

同時に「好きになる」ということの価値を改めて感じるわけなのですけども。

 

その次に多かった答えが「理想の人」なのです。

 

ここでの理想の人とは

「私が昔からこんな人がいいと思い描いていた人」という場合もあれば
「出会った人が私が求めている要素を持っていた人だった」という場合もあるのかもしれません。

 

もちろんどちらがいい悪い、という話ではないのですよ。

 

ただ、「私が好きになった人」と「理想の人」では、おそらく相手に与える愛し方のスタイルはある程度変わる可能性があると僕は考えています。

 

この愛し方のスタイルが、続く関係になるか、別れることになるかに、ある程度影響しているだろうと僕は見ている、という話なのですね。

 

 

・好きになった人が好き=理想の人が好き、とは限らない

「(私が)好きになった人」とお答えになっている方は、ぶっちゃけた話を伺うときに、こうおっしゃる方が少なくないのです。

 

「彼のことは好きですよ、たしかにやだなーと思うことはあるけどww」
「まぁ彼ってめんどくさいところがあるし、嫌なことがあるけど、一緒にいて楽しいし好きですね」と。

 

そうおっしゃりながら「ふふん、私、彼のことめっちゃ好きやで」という思いを垣間見ることができることが多いので、僕も話を伺っていてつい表情が緩んじゃうんですけどね。

 

この表現は「彼は完璧な存在ではないけど好き」という意味であることが多いと僕は理解しています。

 

要は、「彼も人間だからいい部分もそうじゃない部分もある。けど私が好きだと思ってんだから、それでいいし、愛してあげたいと思うよ」なんて感じでしょうかね。

 

 

・「理想の人のままであってほしい」という思いが残りやすい

一方、「理想の人(好きになった人が理想的な人でした)」とお答えになってくださった方は、こんなニュアンスのお話をしてくださることがあります。

 

「彼ってすごく素敵な人だから、その彼がもっと素敵でいられるように私も頑張りたい」

「彼は素敵な人だからこそ、私も素敵な女性であろうと思うし、いっぱい愛してあげたいんですよね」

 

まぁすべての人がそうおっしゃるわけではないのですけど、ココにも強い愛情を感じるんです。

 

ただ、どこか「欠点の要素が入っていない話をされる方が多いな」と感じることももありますね。

 

言い換えるなら、とても前向きで向上心のある関係性を求めているような感じとも言えますね。

 

もちろんそれがいい悪いという話ではないのですよ。

 

ただ、この場合「彼は理想の人だから、理想の人のままでいてほしい」というニュアンスを感じることも少なくないのです。

 

 

○そもそも「理想の人」とはどんな人?

さて、僕たちにとっての「理想の人」ってそもそもどんな人なのでしょうね?

 

ただ、僕が我が師から学んだ「理想の人」の定義は、次のとおり。

 

「ダメな自分を見せても愛してくれる人」

「どうやっても自分では愛せない自分をも見捨てず包んで愛してくれる人」

 

言い換えれば、信頼や絆で結ばれている人、です。

 

よって、自分が相手の理想的な人になるということは

 

「相手にダメな部分があっても愛してあげる人になる」ということになるわけですね。

 

(もちろん相手自身の問題や、こちらのキャパシティや価値観の問題もありますから、何でもかんでも全て受け入れなきゃいけないって話ではありません。好きな人のダメさを愛してあげることは重要ですね、って話だとご理解ください。)

 

 

○本気で愛していたのに別れることになった悪意なき理由とは?

ここまで書くと、僕が今回お伝えしたいこと、もうお気づきですよね。

 

そうです。

 

「彼は理想の人だから、理想の人のままでいてほしい」

 

この部分が、場合によっては別れを導いてしまう理由になるということなのですよ。

 

 

 

世の中には「パートナーにとって理想的な存在でいよう」と努力される方がいます。

 

その努力って本当に素晴らしいと思うのですよ。

 

ただ、その努力を続けているうちに

 

「理想的な存在でいることを期待され続け、自分のダメなところ、つらい気持ちなどを出せない」

 

と感じる人も出てくるかもしれません。

 

言い換えるなら、親に期待されまくってきた子供さん、のようなイメージでしょうか。

 

 

もちろん本気でパートナーを愛そうとする側が悪い、という話でもないのですよ。

 

ただ、その愛したい気持ちが相手に「強い期待」として伝わってしまうと、その影響で別れることになってしまう場合があるよ、という話なのです。

 

ここで生じている「強い期待」こそが手放すといい部分なんですよ、とお伝えしたいわけでございますね。

 

 

○本気で愛してうまくいく関係をつくるには

さて、ここからは「本気で愛したい人が、いい関係をつくるために必要なこと」をまとめて書いておきますね。

 

先にザックリとした答えを書いておくと

 

「自分の内面で感じている不十分さに気づいて、受け入れて、過剰になっている部分は訂正する」

 

こんな感じのことが必要です。

 

 

例えば、僕自身がカウンセリングやセミナーの中で

 

「今まで本気で愛してきたのに関係が壊れちゃった」

 

なんてお話を伺うとき、こんなご提案をさせてもらうことがあります。

 

「今、辛いなら辛いでいいですよ。まだ相手のことが好きなら好きでいいんじゃないでしょうか。

 

あなたが愛してきたことには価値があると感じられるようにしていきましょう。」

 

なぜなら、そのプロセスを踏むことで「期待」を手放せるようになりやすいからです。

 

 

そもそも「自分自身や、自分以外のなにかに強く理想を求めるという意味での期待」

 

自分が抱えている不十分さの裏返しなんです。

 

自分が不十分だと無意識的にでも感じていると(それこそ誤解なんだけど)、自分の外側に理想を求めるわけです。

 

そして、その理想が壊れると自分の不十分さを感じることになるので、必死になって理想を壊さないようにするわけです。

 

これが恋愛のなかで登場するならば

 

「人生変えるために本気で理想的な人を探し、120%のパワーで愛しまくる」

 

なんてことにもなるわけです。

 

これはどこかで自分への失望を受け入れることがつらすぎるときに起きやすいこと、でもあるのです。

 

 

なので、

 

「そもそもあなたの好きには大変な価値があって、今の愛したい気持ちで十分なんだって感じられるように癒やしていきましょう」

 

なんてご提案をさせていただくわけでございます。

 

 

そもそもね。

 

強く理想を追い求めている人にとって、理想的ではない人と付き合うことは妥協でしかありません。

 

だから、より妥協した自分を許せなくなるし、妥協せざるを得ない自分に失望してしまうこともあるでしょう。

 

それゆえに、昔は情熱的な恋愛をしていたけど、最近はその情熱を失ってしまった、なんてお話を伺うこともまれじゃないんですよ。

 

ココに隠れているものが期待、そして自分への不十分さや失望であることって少なくないんですよね。

 

 

また、どこか自分が不十分だと感じている人ほど、「自分が誰かを好きになることの価値」を見落としていることが少なくないんですよ。

 

だから、相手のことを好きになるだけでは足りない、って感じやすいんです。

 

 

逆に言えば、それが少しでも小さくなっているならば、もっと楽に人を愛せます。

 

また、自分でいい、と思えている部分だけ、他人の良さも純粋にいいなと思えるようになる。

 

つまり、愛せる人の選択肢が増えますし、相手の不十分さより「自分が好きでいることでいいんだ」と思えるようにもなるんですよね。

 

よって、理想より、好きという気持ちで楽しくパートナーと繋がりやすくなる、というわけです。

 

 

ね、こうなってから、「本気で愛したるぞ!」と思うなら、いくら思っていただいても大丈夫なんですよ。

 

もうね、パートナーから「もう勘弁してください、何でも言うこと聞きますから」と言わせるぐらい愛してあげていいですよ。

 

ま、そんなことしなくてもパートナーとの関係を楽しめるようになりますけどね。

 

 

ということで、「本気で愛したい方ほど、自分の内面を整えましょうね」というお話でした。

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

スマホ心理カウンセラー浅野寿和 オフィシャルブログ

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