浅野
カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

いつもありがとうございます。

 

さて、今日もいつもと変わらずニッチなコラムを展開します。

よろしければどうぞ。
 

○「優しい男と優しさは違うぞ」という問題提起をいただきました

最近、「優しい男と、優しさは違うぞ」というご意見を聞くことも増えたのですよ。

 

要は、もめない、意見しない、戦わない、相手の意向を優先する、という姿勢を見せる男性が悪いわけではないし、平和主義的な意味合いでは価値があるけれど、「それは私が求めている優しさではない」というご意見を伺うことも増えているように感じている次第。

 

言い方を変えれば「優しい男であればいいと思っている人が増えているんじゃないか」という問いを僕に投げかけてくれているのでしょうね。

 

これは「確かに男性からの優しさを求めているが、優しい男だからといって望ましい恋愛関係になるわけでもない」という指摘だと思うのです。

 

つまり、「優しさがどのように機能しているかで恋愛の結果が変わるのではないか」という非常に興味深い問題提起のように僕は思うわけでございます。

 

ということで、今日はこの話を少しだけ深堀ってみます。

 

ここで登場している「優しさ」という言葉が何を意味しているのかについて、僕なりの見解をお伝えしようと思います。

 

○優しくすることが「自分の価値観」なのか、それとも「相手のために与えたいこと」なのか

一言で言えば、その優しさは

 

「自分の価値観として発信されていること」なのか

 

それとも「相手のために与えたいこと」なのか

 

その違いで意味はガラッと変わってくると僕は感じるのですよ。

 

例えば、自分自身が優しい人間でありたいと思うことは、それも大切にされるべき価値観であることは間違いないですよね。

 

が、恋愛や結婚生活など「自らが選んだ愛する人との関わり」を前提とした関係の中では、ちょっと意味が変わってくると僕は考えるわけですね。

 

要は「自分がこうしたいから・こんな自分でありたいから」という理由で相手に優しくしているならば、それを否定する必要はないですが、しかし相手にはどこまで「相手に向けられた優しさ」として伝わるのだろうか、という問題が出てきそうなのですよ。

 

○私のパートナーは誰にでも優しくする人だから心配で・・・

例えば、恋愛や結婚にまつわるご相談の中にこういったものがあります。

 

「私のパートナーは誰にでも優しくする人だから心配で・・・」

 

このようなお悩みはかなり悩ましいものになりやすいんです。

 

なぜなら「彼の優しさ」を批判すると揉めることが多くなるから。

 

ついつい不安から、相手の良さを断腸の思いで(そうするしかないと思い)彼の良さをDisってしまった、なんて話も伺うことがないわけじゃないんですよ。

 

もちろんDisった側も悲しい思いをすることになるわけですけども。

 

 

このようなお悩みお感じの方の中には、次のような思いを抱えておられる場合があるのです。

 

「彼は優しい人。私にも優しい人。そして誰にでも優しい人。誰にでも優しくできるなんてすごいこと。ただ、彼の優しさが私だけに向いているわけではないと思うと、ちょっとまて!と思う」

 

そう感じる個人的な事情もあるのでしょう。彼の優しさは間違いなく私に向いているのだから、それをどう捉えて相手にどんな反応を返していくかが大きなテーマとなるんです。

 

が、ここであえて「誰にでも優しい彼」という部分に着目すると・・・

 

彼の優しさが「多くの人に向けられている心から与えたいこと」なのか、それとも「自分の中のこだわり、こうありたい自分を示す」のかで、話が変わってくるとも思うのです。

 

もし、彼の優しさが「自分の中のこだわり、こうありたい自分を示す」のであれば、そばにいるパートナーの不安は強まるのでしょう。

 

彼は「誰にでも優しくしたい人」という部分を変えるつもりはないわけですから、「彼に私の気持ちが届いていない」と感じやすくなるわけです。

 

だから「誰にでも優しくするのは止めて」と言いたくなるはず。

 

それは独占欲からくるものというより、「彼は私を見ていない」という不安から生じる行動だと見ることもできそうなのですよ。

 

逆に、彼が熱心に人に優しくしていたり、彼女にも「君に優しくしたいし、与えたい」という姿勢を見せているなら(彼女側も彼の真意を理解しているならば)

 

彼が他の人に優しくしようとも「彼って誰にでも優しくできるいい人なんだわ〜」と思える可能性が出てくるのではないでしょうか。

 

それでも「彼には私だけを見ていて欲しい」と思うなら、もしかするとそもそも「好きな人を束縛したい」という恋愛スタイルなのかもしれないし、彼から見てもらえているのに「見てもらえていないと感じやすい心の状態」が隠れている可能性も考えられるわけですけどね。

 

 

○どうせ優しくするなら「心から与える意欲を」

僕も今回取り上げた問題提起「優しい男と優しさは違うぞ」という意見やその意味は理解できるのです。

 

ただ、優しい男がどうのこうのよりも、

 

その人の優しさが「自分の価値観として発信されていること」なのか、それとも「相手のために与えたいこと」なのか。

 

その違いのほうが重要なのではないか、と思うのですよ。

 

 

もし、自分発の優しさが「相手のために与えたいこと」ならば、優しくするたびに自信を感じられるようになるものです。

 

だから、もし自分の優しさに依存する誰かが現れたとしても、早い段階で「それは違うで〜」とNoを言うことも優しさだと思えるようにもなりやすいんです。

 

それぐらい「与えるという行動や意識」が自分に自信をもたらすのです。

 

しかし、自分の優しさが「自分の価値観として発信されていること」ならば、優しい自分から降りられなくなるかもしれない。

 

その結果、自分の優しさに依存する誰かが現れたときにもNoと言えなくなりやすいわけです。

 

Noを言えば優しい自分ではいられなくなるからね。

 

無理をして優しい自分でい続けた結果、自分自身がしんどい思いをしたり、恋愛や対人関係の中でつらい思いをするならば、それも切ないことではないかな、なんて思うのです。

 

 

そう考えると、優しさを与えるならば「心から与えたいこと」と決めてしまうほうがメリットがあるように僕は思うのですよ。

 

同時に、「優しい自分でいること」と「優しさを与えること」の違いが見えてくると、もっと楽に恋愛や対人関係を構築できるんじゃないかな、と思うのです。

 

 

あと、余談になっちゃいますが・・・

 

このように考えると

 

例えば、普段は優しくないとか、物をはっきり言うタイプの人間であっても。

 

普段は人から優しくされたいなど、不安を感じやすい人間であっても

 

「今の自分のまま相手のために優しくすること」は可能なのですよね。

 

そのほうがコントラストが効いて相手の印象として鮮明に残る場合も少なくない、なんて話もあるぐらい。

 

逆に「私って普段優しくないから、優しい自分を見せないとな」と頑張り続けてしまうなら、それはお互いにとってあまりいい効果がない行為となりえるかもしれませんね。

 

このような行為を僕たちは「補償行為」と呼ぶのですが、その話はまた別の機会に。

 

 

 

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\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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