こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
カウンセラーをやっておりますと、当然ながら、浮気の話は日常茶飯事のようにお聞きします。
昔は圧倒的に「ご主人が浮気した」というパターンが多かったのですが、当世はどっちもどっちなのであります。そして、ご主人の浮気はすぐバレて、奥さまの浮気はほとんどバレないという傾向があるようです。
が、しかし、バレないのをいいことにエスカレートしていくと、当然ながら、家を空けることが多くなるので、さすがの鈍感なご主人も「なんだかおかしいぞ」と気づくようなのであります。
浮気が起こると、夫婦の間に浮気したほう、されたほうという関係性ができます。そして、浮気をした方が加害者、されたほうが被害者ということで問題はスタートします。
当然といえば当然なのですが、浮気をされたほうは被害者意識を強くもち、そうすると攻撃的にもなりがちです。
「一生、許さないからねっ! 一生かけて償いなさいよねっ!」
私はこのセリフは耳にタコが‥‥、いや、全身にタコができるぐらいクライアントから聞きました。
しかしながら、この浮気問題を根本的に解決し、なかのよい夫婦に戻りたいのであれば、ご主人を許すことをせずにそのゴールに向かうことはできません。男女の立場が逆の場合も、これは同じですよ。
ずっと被害者のポジションにいたとしたら、あなたはパートナーに対し、不機嫌だったり、威圧的に接したりしがちでしょう。
そうしたくなる気持ちはもちろん理解できます。ただ、そんなあなたをパートナーがあらためて愛したいと思うかどうかを考えていただきたいのです。
向こう1年、長いときは3年ぐらい、浮気をしたパートナーはあなたに対し、平身低頭でがんばるかもしれませんが、やはり愛なしでは夫婦は成立しません。
「そう思っても、どうしても許せない。けれど子どものために離婚はしないでいる」という人は多いのですが、その場合、私は「離婚したほうがいいですよ」とおすすめしています。
その状態では、奥さまは不幸で、ご主人も不幸で、笑顔のない家庭に育つ子どもも不幸になるからです。
ところで、不倫の問題には基本的にセックスの問題が関わっています。
そして、性的な問題は、一見、肉体の問題と思われがちですが、じつはそのほとんどが内面的な問題から発生しています。
なぜなら、性的な部分とは、自己嫌悪やコンプレックスがたくさん集まる場所だからです。
オッパイが小さいとか大きいとか、オチンチンが小さいとか大きいとか、もろもろ、自己嫌悪とコンプレックスの集積場になっているのです。
そして、性的なことがうまくいっているカップルは、必ず性的なことについてのコミュニケーションができるのですが、これができるかどうかがじつは非常に大きな問題となります。
欧米のカップルは、おつきあいをはじめると夜の反省会をするものです。
そして、どこが不満なのか、どうしてほしいのかなどをコミュニケーションします。パートナーのすべてを受け入れるための話し合いがそこでは進むのです。
一方、日本人はコミュニケーション下手な民族といわれますが、性的なこととなるとさらにそれが強まります。性的なことを話すのには恥ずかしさもあるので、夫婦で向き合うことがありません。
その結果、口に出さないまま、なんらかの不満をもってがまんしているということが少なくないのですね。そんなとき、浮気に走る確率がぐんと上がるのです。
浮気はした側が悪いというのはその通りかもしれませんが、じつは二人の問題だと認識できたカップルは、これをきっかけに間違いを正し、絆をつくることも可能です。
悪いのも、間違ったのも浮気した側だと決めつけ、自らを省みることをしないとしたら、二人の絆を結び直すことはできません。
被害者として不機嫌さと攻撃性をもってパートナーをいじめるのだとしたら、それは間違いなく愛されにくい態度であり、愛は失われていくばかりです。
ご主人を許し、「自分にも悪いところがあったかも」と考えたりすることができれば、ご主人も「やっぱり私を愛してくれるのはこの女性だけだ。このあとは一生、大事にしなくては」と思うのではないでしょうか。
それこそが、いちばんの浮気防止策ではないかと考えます。
オモシロ心理学を毎日投稿たのしみにしててください
ニコニコチャンネル【恋愛心理学アカデミー】 は、
毎週水曜21時から70分間の生放送です
10/26(水) 「師弟スペシャル対談」ゲスト:浅野寿和
゜..:。:.*.:*゜..:。:.*.:*゜..:。:.*.:*゜..:。:.*.:*