カウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。
それでは今日のコラムです。よろしけれお付き合いください。
○彼に「一緒にいると息が詰まる」と言われちゃったんです
まぁあまり言われていい気分がしないことだとは思うのですが、実は「一緒にいると息が詰まると言われた・・・」というお話って恋愛のご相談として少なくないものなのです。
あくまで僕の場合はという限定付きでなんですけどね。
特に別れ際、相手が言いにくそうにしながらぼそっと「一緒にいると息が詰まる(楽しくない、木が休まらない)」と一言なんてケースが少なくないでしょうか。
これ、確かに友達などに相談しづらい話でもあるのかもしれませんね。
もちろん、そう言われる方はたまったもんじゃないといいますかね。
別れを切り出されるわ、そんなふうに言われるわ、もう辛いですよね。
ただ、これも意外と思われるかもしれませんが「一緒にいると息が詰まると言われちゃった」とおっしゃる方の中には、普段は全くそんな雰囲気を感じさせない方も少なくないんですよ。
いわば、彼や彼女の前でだけその雰囲気が出ている可能性があるんです。だから、普段はバレないといえばそうですし、逆に言えば、誰にもその気持ちに気づかれない、なんて傾向があるようです。
そして、どうして恋愛となるとそんなふうに言われちゃうんだろう?と疑問を持たれている方も少なくないんです。
俗にいう「重い女になってるのかしら」という不安でもありますけども。
じゃ、相当に相手にニーズをぶつけているのかといえば、意外とそうではないバアイも少なくないのです。
例えば、相手に「もう別れたくない〜!」とすがるわけでもないし、「いつもくっついていないとダメ〜」と迫るわけでもない。連絡がないだけで超絶めんどくさい自分になる、なんてこともない。
ただ好きで一緒にいるだけ。なのに相手から「息が詰まるって言われちゃった」としたら、とても切ない話ですよね。
○ニーズをぶつけていないのに息が詰まると言われたら
さて、もしあなたが彼や彼女さんにニーズをぶつける(あれこれ要求ばかりするとか、愛してくれなきゃ嫌だと騒ぐなど)わけでもないのに、相手から息が詰まると言われたとしたら。
もしかするとそれこそ相手のコンディションの問題かもしれないんですよ。相手が親密な関係を恐れていたり、苦手にしている場合もあるでしょうからね。
ただ、もし何度もこのような状況(雰囲気)になりやすいなら、ちょっと自分の内面についても見つめてみてもいいかもしれません。
特に「求めなければ嫌われない」と思っているタイプの方は、その辺の気持ち、チェックしてみてもいいかもしれませんよ。
○隠れているのはニーズ嫌い?!
これは普段とても真面目で努力家の方に見られることとも言えるのですが、実は「ニーズが嫌いなんで我慢ばかりしている」と思われている方とお会いすることがあります。
ここでのニーズとは欲求、要求のこと。要は相手にアレコレしてほしいだの、愛してほしい、わかってほしいだの思うこと、と考えていただければいいかな〜と思います。
つまり、あれこれ求めすぎると相手に嫌われる、という思い込みが強く、それゆえに「相手に何も求めない態度」を取ろうとする人がいるんですよ。
ただ、人間ですから相手になにか求める気持ちがあって普通なんですよね。むしろ欲求って必要だから消えないわけですから。
ここで重要なことは、どのように自分の欲求を扱って、実際にパートナーとどのようなコミュニケーションを取るかなのです。
が、求めるということに超絶ヘビー、わがまま、自分勝手、自己中、子供(ガキンチョ)、とにかく嫌われる、みたいなイメージを持ちすぎてしまうと、自分のニーズを我慢することしかできなくなっちゃうんですね。
人によっては徹底的に攻撃して否定し続けている方もいます。
こうなると、パートナーと一緒にいるときも「自分のニーズを監視して、出てこないように我慢する」わけです。
この監視する、我慢するという部分が、重さとなって醸し出されることも少なくないんですよ。
たとえば、言いたいことがあっても言わずに相手に合わせる、欲しい物があっても「いい」と即答する、寂しいときほど平気という、なんて状態がその一例ですね。
どこか、ニーズを表現すると嫌われると思い込みすぎていることが、相手から「息が詰まる」と言われちゃうこともあるということなのです。
なぜなら、ニーズや思いを表現しないということは、相手を警戒している、ということにもつながってしまうからです。
○じゃ、ニーズをぶちまければいいの?
こういったお話をさせていただくと「ニーズをぶちまければいいんですか」「今まで満たされなった不満や気持ちを吐き出せばいいんでしょうか」なんてお声も伺うこともあるのです。
が、うーん、よほどあなたのパートナーに包容力があり、あなたへの理解があるならそれでもいいかもしれませんが、一般的には避けたほうがいい選択かな、と僕は思います。
よく、ニーズをぶつけすぎて関係を壊しちゃったなんてお話も聞くのですが、この場合、相手に答えさせようとしてしまっているようなのです。(答えないなんて愛していない証拠だと迫るみたいな)
もちろんそうしたくなるお気持ちもあるのでしょうね。
が、このように相手に迫るということは、自分の中で「相手(パートナー)はこちらの気持ちを受け止めない人」と認識していることになるのですよ。
パートナーなのに、好きな人なのに、「あなたは私を理解しない人だ」という判断が自分の中で働いてしまうのです。
だから、より強く、より明確に、より強いインパクトで言わなきゃいけない、と思い込みすぎて、気持ちをぶつけすぎてしまう人もいるようです。
こんなときは、まず相手があなたの話や気持ちをちゃんと受け止めてくれる人かどうか、相手が受け止められるコンディションなのかどうかを確認しておくほうがいいんでしょうね。
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また、この話って実は「ニーズを我慢しすぎる人」にも当てはまることなんですよ。
いつもパートナーのことを「自分は受け止めてくれない、むしろ嫌う人では」と思っているから、いつも我慢しすぎるのかもしれませんよね。
もし、そんなふうにパートナーを見てしまうとしたら、パートナーと一緒にいるだけで不満や不安ばかり感じてしまうことになりかねない、と僕は思うのですよ。
よって、僕のようなカウンセラーは「どうしてそう感じちゃうんでしょうね〜」とご質問させていただいたり、いいも悪いもなく、その感じ方を変えていければより恋愛は楽になるのではないでしょうか、とご提案させていただくのです。
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ちなみに、ニーズを我慢しすぎたりぶつけすぎないためのポイントは、「相手のことが好きだという気持ちに誇りを持つこと」や「自分の気持ちを丁寧に伝えること」です。
まず、相手のことを嫌いながらニーズをぶつけると際限がなくなります。要はやりすぎてしまうんです。だから、恋愛の中で相手のちゃんと気持ちを伝えたいならば、自分の中の好意や愛情に許可をちゃんと出しておくことは大切なことです。
好きな相手だと思えるからこそ、丁寧に、誠実に向き合えるんです。
また、自分の気持ちはあくまで自分の気持ちとして伝えることも、とても重要なことです。
いわば、伝えたことは「相手が理解すべきもの(これこそがニーズなんですが)」とはせず、こちらのことを伝えている意識を持つことです。
このあたりがうまく理解できて、自分の気持ちを自分なりに伝えられるようになると、たとえニーズであっても相手に伝えやすくなります。
要は「相手の応えてもらわなきゃいけない」「気持ちを伝えるとマズイから我慢するしかない」と思い込みすぎると、コミュニケーションがしんどくなるんです。
また、「自分の気持ちは相手に答えてもらわなきゃ」と強く思うことで、相手の意見が飛んできたときにも「何がなんでも答えなきゃいけない(じゃないと嫌われる)」と思いこんでしまって、Noが言えなくなる人、我慢を抱え込む恋愛をし続ける方も少なくないようですよ。
あくまで自分の気持ちは自分の気持ちとしてつたえる、ということが理解できれば、相手の意見も相手の気持ちなんだな、と扱えますし、そこから対話を始めればいいんだな、って理解できるようになるんですよ。
こうなると、結構言いたいことも言えるようになるし、少なからず「息が詰まるような感じ」はなくなっていくと思いますよ。
ということで今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
\この記事を書いた人/
心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)
カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」
「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。
そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。
年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。
口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。
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