毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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「池尾昌紀の『シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学』」
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
自立してがんばってきた方の中には、がんばりすぎて無理がきかなくなって、カウンセリングの門を叩いた方がみえます。
自立することは大人として悪いことではないのですが、自立しすぎていると自分を苦しめてしまうことがあるのです。
いわゆる「自立3点セット(我慢強い、弱音が吐けない、一人でやってしまう)」を抱えてしまうのです。
(『シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学』」)
別の言い方をしたら、これは自分に厳しすぎるということです。
自分を常に追い込み、人を頼ると自分を甘やかすことになると思って禁止し、これくらいの我慢当然というように、とてもとても厳しくなってしまう。
もし、そんな風に自分に厳しくしていると、他の人にも厳しくなっていきます。
そのことで、人間関係がとても苦しいものになってしまうケースも多いようです。
◇「君の言うことはいつも正しいけれど・・・」
例えば、よく伺う悩みの一つとして、
「君の言うことはいつも正しいけれど、それだけでは人の心は動かないよ」
と職場の上司から言われることが多い、という悩み。
きちんとしているし、真面目だし、仕事もできるのだけど、間違ったことが許せないために、他人のミスややり方に厳しくなってしまう。
きちんとしていることは悪いことではなく、むしろ、仕事をする上ではとても大切なことなのです。
ところが、厳しすぎると、相手の気持ちや状況よりも、正しさの方を追求してしまって、人間関係がギクシャクする、なんてことが起こってしまう。
このように悩んでいる時の解決の糸口は、
「他人への厳しさより、自分への厳しさに気づいてそれを緩めてあげる」
ことだったりします。
◇自分の中の優しさ柔らかさ可愛らしさに気づいてあげる
自立しすぎたり、自分に厳しすぎたりするのは、自分の価値を受け入れていないところが原因になっていることが多いようです。
大切なポイントは、自分に価値がないと思っていることは誤解であること。
しかし、自分に価値がないと感じていると、こんな価値のない自分が認められるためには、人一倍がんばらなければいけない、と自分に厳しくなってしまいます。
まずは、この誤解に気づくこと。
最初は気づくだけでもいいのです。
そして、日常で、自分にダメ出ししすぎてないか、がんばらないと価値がないと思いすぎていないか、をやっていないか、気をつけてあげます。
気がついたら、
「良いところもあるよ」
「よくがんばってるね」
「がんばらなくても大丈夫だよ」
のような自分を承認してあげる言葉を自分自身に心の中で言ってあげてください。
そして、
「私の中には『優しさ』『柔らかさ』『可愛らしさ』があるらしい」
と言ってあげます。
自分に価値がないから、がんばらないといけないとの思いは、自己評価をあげるためというより、周りに迷惑をかけたくないとか、誰かのために何かをしたいという優しさからきている方がとても多いと私は感じています。
自分よりも周りを気遣うというのは、優しい心の持ち主だからです。
そして、そんな方は柔らかさや可愛らしさを併せ持っている方が多いのです。
どうしてこの部分を隠しているかというと、『優しさ』『柔らかさ』『可愛らしさ』だけの心では、我慢強く、弱音を吐かず、一人でやりきることが難しいと感じているから。
自分のこうした部分に蓋をしないと厳しくなれないと思ってしまうのですね。
けれど、きちんとしていることと、優しさ、柔らかさ、可愛らしさは共存できるのです。
どちらも大切な自分であると自覚するところがスタートです。
なかなか自分自身にこうした要素があるとは感じられない方も多いのですが、もしかして、これらの要素のどれもが自分の中にあるとしたら、と思ってあげるところから始めてみてください。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。