浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

世間はGW真っ只中ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

もちろんこのブログはいつもどおり通常運転で続いてまいります。

 

では今日のコラムです。またまたニッチな話ですがよろしければどうぞ。

 

 

○焦って結果ばかりを求めてしまう恋愛の話

「あの彼の気持ちを絶対に射止めたいんです。でも、まだ友達にもなれていません。どうしたら彼とお付き合いできますか?」

 

このようなご相談をいただくことがあります。

 

もちろん彼の気持ちを射止めたいという気持ち、僕なりに理解させていただいているところです。

 

が、実際、この状態でいきなり距離を詰めたとしても、相手が驚いたり、相手次第では警戒心を抱かせてしまうことも少なくない話なんですね。

 

まったく親密感のないところからカットインで告白。

 

うまくいかないとは限らないけど、成功の確率はさがりそうですよね。

 

とはいえ、実際にこのような「絶対に、いち早く!」的な気持ちになることもあると思うんです。

 

いわば「好きになったからこそ焦る」ってやつですよ。

 

 

なぜ今日はこのような話を先に書いているか、といいますと

 

僕たちはつい焦ってしまうと、物事の手順や順序、時には相手の気持ちの在り処を忘れて「結果ばかり求めてしまう」ことがある、とお伝えしたかったからです。

 

そして、この手の焦りは怖れになって、更に結果ばかり求めてしまって、いろいろと恋愛の中でやらかしてしまう理由になるようです。

 

 

○焦って結果ばかり求めてしまう心理

恋愛に限ったことではないですが「ついつい焦って結果ばかり求めてしまうこと」ってないですか。

 

例えば、夫や彼から別れを切り出されたときに、相手が何を思ってるか知りたくてしょうがない、という気持ちも同じですよね。

 

「今の彼の気持ち(今後に対する気持ち)」という結果を知りたいと感じたりしませんか?

 

このようなときって、実は「焦って結果を求めている」ように感じながら、しかし意外と「結果を求めていない」なんてケースが少なくありません。

 

例えば、「焦ってしまって余計なことをやらかして、彼の機嫌をさらに損ねた」なんてケースが典型例ですが

 

もし心から「自分が望む結果を求める行動を考えている」としたら、自分が望まない結果を導くような要因(やらかすとか)は避けると思いませんか?

 

実は、焦って結果を求めているときって、結果を求めているのではなく、「今感じている恐れ(不安)の解消が目的」になっている事が多いのです。

 

先の「彼に別れを告げられた」というケースで例えるなら

 

彼の気持ちを変えたくて、焦って彼の気持ちを試しまくったとか、彼の言いなりになったとか、彼に「私に悪いところがあったら言って」と言いまくった、といった行動をとったとしたら

 

それは、結果を求めているというより、「なんとか今の不安を解消したくて取った行動」であることが多いです。

 

意識では「別れたくない」と思っていると思うのですが

 

実際の行動を客観的に見ると

 

「ぶっちゃけ別れるかどうかはどっちでも良くて、私が今、不安でなければいい」

 

そんな行動になっていることが少なくないんです。

 

つまり、焦って結果ばかり求めてしまう事自体、不安解消行動であり、時には相手の気持に対するコントロールとなっている場合も少なくないよなぁ、ということなのです。

 

もちろんこれがいいかどうかは別の話です。

 

 

○焦って結果ばかりを求めるのは「悪い未来しか想像していない」から?

また、焦って結果ばかりを求めるのは「悪い未来しか想像していない」場合が少なくないんですよね。

 

では、どうして「悪い未来しか想像できないのか」というと

 

「今が超絶不安だから」という場合と

 

「自分を肯定的に見つめられずにいた」という場合に分かれそうです。

 

前者は、普段は自信もあるんだけど、恋愛となると急に不安が強くなるなんてタイプの方に多いケース。

 

後者は、そもそも自分が愛されるとはなかなか感じられずに悩まれてきた方に多いケースと言えそうです。

 

また、自分の中の人や社会への批判(攻撃)が強いときにも、悪い未来ばかり想像してしまうことが増えるようです。

 

これは投影として作用するので

 

「私はこれだけ散々人を責めてるんだから、自分の味方や自分を受け入れてくれる人は少ないだろう」

 

なんて感じてしまうんですね。

 

逆に言えば、「自分を受け入れてくれた人はレアキャラだから絶対逃せない!」と感じて、更に焦って結果ばかり求めてしまうこともあるようです。

 

これは自分の内面で罪悪感が強まっている結果起きることです。

 

このあたりに僕たちカウンセラーは注目するので、許しや自分を認めることをおすすめすることがあるのです。

 

 

○焦って結果を求めてしまうときは

では、焦って結果を求めてしまうときはどうしたらいいのでしょうか。

 

まずは、自分が不安を一人で抱えていないかチェックしてみてください。

 

どんなことも一人で抱え込むと心のなかでオバケのように膨らんで抱えきれなくなることがあります。

 

だから、今の焦りを誰かと共有したり、少し客観的に見ることができると、気持ちも落ち着きはじめることがあるんですね。

 

その上で、今できる最善策を考えてみるといいでしょう。

 

一般的に考えられる問題解決の方法は、いわば「スモールステップ」によるシェイピングでしょう。

 

やはり、目的を設定して、着実に一歩づつ関係を改善することを考えてみることです。

 

自分自身の本当の気持ちを見つめながら、相手と関わる経験を積むことが関係改善には重要なことです。

 

(とはいえ、相手の意思・気持ちの影響もありますけどね)

 

まぁ、自分の気持ちだって簡単に変わらないように、相手だって同じ人ですから、ね。

 

つまり「焦って結果を求める」こと自体「相手に『気持ちを変えろよ』と指示しているようなもの」とも言えるのです。

 

もちろん、誰もそんなことはしたくないと思っていると思うのですよ。

 

相手のことが好きならば、そんなつもりも毛頭ないのでしょう。

 

だからこそ、焦ってしまう恋愛が導く結論ほど切ないものはない、と僕は感じることが少なくないんです。

 

そして、何より切ないことは「本当に表現したい自分の気持ちを伝えられないこと」かもしれませんね。

 

 

今回は以上です、最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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