こんにちは。

カウンセリングサービス吉村ひろえです。

沼田みえ子カウンセラー中村陽子カウンセラーと共に『大人の恋愛術』を担当させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

葉葉花葉葉

 

 

◆試し行動の弊害

 

「パートナーに本当に愛されているのか不安で 

 愛情を試すようなことをしてしまいます」

 

そんなご相談をいただくことがあります。

 

「本当に自分は愛されているのか?」

 

大なり小なり、不安になることってあるかと思います。

 

けれど、その不安に飲み込まれて

パートナーの愛情を疑い

試すようなことが続くと

 

ふたりの関係は

苦しいものになってしまいます。

 

なぜなら、自分の愛情を信じてもらえない

ということは、どれだけ相手への

思いやりや優しさを差し出しても

 

受け取ってもらえない

ということになるので

パートナーは無力感や虚無感を

抱いてしまうから。

 

そんなことが続くと、ふたりの間には

ケンカが増え、やがてお別れに至るという

本意ではないことが起こりやすくなります。

それは、避けたいですよね。

 

では、試し行動をしてしまうのは

なぜなのでしょう?

 

 

◆見捨てられ不安

 

たとえば、彼女が彼の愛情を信じられず

しょっちゅう試すようなことを

してしまうとします。

 

 

無理難題を吹っかけて、本当に彼が

私のいうことをきいてくれるのか?

と試してみたり

 

お誕生日に高価なプレゼントと

素敵なレストランを用意してくれた彼に

 

「ふーん、この程度なんだ」

 

という態度を取ったり

 

彼が楽しいデートに連れ出してくれたり

綿密な旅行の計画を立ててくれたりと

 

どれだけ尽くしてくれても

不満げな態度を取って

 

「こんな悪い態度を取る私でも

 愛してくれる?」

 

と、愛情の確認をしてしまいます。

 

また、電話に出ない、ラインの返信が遅い

なんてことがあると

 

「誰とどこにいるの?」

「浮気してるんじゃない?」

 

と、自分は見捨てられるのではないか

という不安に突き動かされ

 

相手を詰問したり罵倒したりして

攻撃的になってしまいます。

 

彼がどれだけ、事情を説明しても

信じることが出来ないのです。

 

 

試し行動をしてしまう。

そんな人は ”見捨てられ不安” に

囚われて、常に不安と恐れに

晒されているのかもしれません。

 

疑われる彼も辛いですが

彼の愛を信じられない彼女も

心が安定せず、相当苦しいかと思います。

 

 

◆未完了の感情

 

じゃぁ、その ”見捨てられ不安”

はどこから来るのか?

 

人は元々、親から愛情を受けて安心感を得ます。

 

悲しいことがあって、泣いていたら抱きしめてくれる。

落ち込んだときは、励ましてくれる。

寂しいときは、傍に居てくれる。

不安や恐怖を感じたときは、守ってくれる。

 

子供は親と、そんな心のやり取りをして

「私は、受け容れられている」

「私は、ここに居ていいんだ」

という心の安定を得ます。

 

この、親との関係が人間関係の土台になります。

 

 

けれど、親といっても人間ですから

子供にたっぷり、愛情を注げる日もあれば

疲れていて、上手く愛情を注げない日もあります。

 

また、両親の夫婦仲が

上手くいっていなかったり

仕事が忙し過ぎたり

 

嫁姑問題などで家の中が常に

緊張状態だったという場合

子供と関わり合う余裕がなかった

ということもあります。

 

人は、余裕がないと不機嫌になったり

ヒステリックになってしまいやすいです。

また、厳しく支配的になってしまうことも。

 

そんなとき子供は、愛されていることを

実感出来ず、心の安定を得ることが出来ません。

 

すると、愛されていない自分は

いつか、親に見捨てられるのではないかと

不安と恐れでいっぱいになります。

 

そして、自分の本当の感情は横に置いて

親の顔色を伺ったり、絶対服従したりします。

 

 

本当は、優しいお母さんの

愛情が欲しいのだけど

愛も承認ももらえていない。

 

そう感じていると、心はずっと枯渇状態です。

この渇きを、パートナーで潤そうとします。

 

もちろん、無意識にですが

親に対する、未完了の感情を

パートナーで解消しようとするのです。

 

 

◆あなたから与える

 

彼女の

「私は愛されていないのでは?」

という不安や

「浮気されているかも」

という疑いがある状態は

安心感がないので、とても辛いものです。

 

が、しかし

自分の愛情を受け取ってもらえない彼も

 

尽くしても尽くしても

満足してもらえないわけですから

 

「自分は、彼女の役には立てないんだ」

と無力感を感じたり

 

どれだけ労をかけても

実るものが無い、不毛な土地を

耕しているような虚しさを覚えます。

 

このような関係は、お互いを疲弊させ

やがては、別れに至ることが多いのも事実です。

 

 

親との関係が、人間関係の土台にはなりますが

その土台を作り変えることも

もちろん、出来ます。

 

 

「私は、彼の愛法を確認したくて

 試すようなことばかりしてしまう」

 

そう心当たりのある方は

 

「私の心の中に、安心というものがないのかも」

 

と理解してみてください。

 

そして、パートナーが浮気しているかも、という

疑心暗鬼に囚われたときは

 

「それは本当に起こっていること?」

「私の妄想が先走っていない?」

 

と落ち着いて、客観的に現状を見てみます。

 

さらに

 

「”パートナーの浮気” という妄想をすることで

 私が得ているものはなんだろう?」

 

と問いかけてみてくださいね。

 

言い換えれば

「私は浮気されるにふさわしい」

「私は彼に愛されない」

とすることで、どんなメリットがあるのでしょう?

 

すぐに答えが出て来なくても大丈夫です。

仮に、メリットがあるとしたら?と

考えてみてくださいね

 

 

そして、不安や恐れを癒す一番の方法は

あなたから愛を差し出すことです。

 

仕事終わりの彼に

「今日もお疲れさま。疲れたんじゃない?」

 

疲れていそうな彼に

「マッサージでもしようか?」

 

次のデートは何する?という問いに

「次のデートは、私が自慢の料理に

 腕を振るうから、ゆっくりしよ」

 

など、ちょっとしたことでいいんです。

 

彼に、与えられるものを差し出してみよう

と思ってみましょう。

 

 

「私は愛されていないんじゃないか?」

 

そんな不安を抱く人は、人の愛情や優しさを

大切にしている人です。

それがどれだけ、救いになるかをも

理解している人なんですね。

 

勇気の要ることですが

あなたから ”与える” ことをしてみると

あなたの愛が、本来の生命力を取り戻しますよ。

 

 

あなたが信頼できるパートナーシップを

築いていかれることを、祈っています。

 

 

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