浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

では今日のコラムです。よろしければご覧ください。

 

 

「愛されてばかりで申し訳ない」と思いすぎると

恋愛のご相談で「なんだか愛されてばかりで申し訳ない気持ちになってしまう」というお話を伺うこともあるんですよ。

 

僕たちはどこかで愛されたいと思いつつも、自分が想定しているよりも大きな愛情をもらうと驚いてしまったり、悪いなぁと感じてしまうことがあるようです。

 

すると、意識的にか無意識的にかは別にして、自分が罪悪感や恐れを感じない程度で愛されたいし、かまわれたいと思うようになるんですよね。

 

例えば、自分が想像している以上の評価や愛情をもらうと「えーそんなに?」と尻込みしちゃた経験ってないでしょうか。

 

人によっては「愛されたり、評価されるとプレッシャーを感じるわ〜」なんて話をされる方もいますよ。

 

これも一つの愛されたり評価されることで感じる怖れの影響です。

 

とはいえね。

 

まぁ、自分が思うように評価されなかったり、愛されないと感じると不満に思うわけですけどね。

 

とかく僕たちは「自分が恐れを感じない程度で愛されたい」と思うことが多いのでしょうね。

 

 

前置き長くなりましたが、ここからが本題。

 

愛されることで怖れを感じて、ついつい「申し訳ない」と感じてしまう人がいます。

 

実際にそういったお話、結構伺ってきましたよね。

 

ついつい「相手にお返ししようと気を使いつづけていた」ら、彼から「別れようと言われた」という話があるのです。

 

今日はこの話について少しまとめてみようと思います。

 

よろしければお付き合いください。

 

 

自発的に愛している相手に「申し訳ない」と言い過ぎるとどうなるか

例えば「相手が私のことを自発的に愛してくれている」という状況があるとしましょう。

 

この「自発的に愛する」という行為には、その愛する行為自体によって喜びた充実感を感じるという側面があります。

 

愛することの対価を求めているわけではなく、純粋に愛したいと思い、それによって喜びを感じている状態と言えるでしょうか。

 

このとき、こちらがたくさん愛してくれる相手に感謝や喜びを表現するとしたら、そんなに問題にはならないでしょう。

 

むしろ感謝がないことで問題になるケースもあると思うんです。

 

 

が、たまに愛されると「申し訳ない」と感じたり、「こえぇ」と感じて、つい相手の好意を喜ぶ前に(受け取る前に)何かしら返してしまう人がいるんです。

 

相手にたくさん愛されることに申し訳無さを感じて、相手に気を使いすぎたり、相手に尽くしたり、実際にお礼やプレゼントを与え続けてしまうなんてケースがそれにあたります。

 

もちろん「もらってばかりで悪いな」と思うこと自体、自然と言いますか、逆に言えば悪気なく思っていることなんでしょうね。

 

ただ、あまりに申し訳ないなと思いすぎてしまったがために、自分自身が愛されても喜べなくなってしまったわけです。

 

するとどうでしょう。

 

おそらく自発的愛していた側からすれば「なんだか自分が愛することが迷惑なのか」と感じてしまうわけですね。

 

人によっては「そんなに関わらないほうがいいんじゃないか」なんて考えてしまう人もいるとかいないとか。

 

 

もちろん「申し訳ない」と思っている側も、愛してほしいと感じているのですよ。

 

愛されることを望んでいないわけじゃないのです。

 

ただ、なぜか自分が受け取れる量を超えて愛されることで驚いてしまい、つい「申し訳ない」「なにかお返ししないと」と反応してしまったという話です。

 

考えてみるとかなり切ない話なのですが、しかし実際にそんな恋愛のプロセスも存在するのですよね。

 

 

 

結局どちらも悪くないからより切ない

こういった受け取る、受け取らないという話って実はツッコミを入れようと思えば入れられるといいますかね。

 

例えば、愛する側も愛される側の気持ちを考えればいいんだ、とかね。

 

愛される側も愛されてるんだから受け取ればいいじゃないか、とかね。

 

まぁこんなことを言いはじめると止まらなくなるのかもしれません。

 

ただ、僕はこう思うのです。

 

自発的に愛する側も、申し訳ないと思って受け取れなかった側も悪くないんじゃないかな、と。

 

明確な悪意や他害の意識があるわけではなさそうですからね。

 

だから、かなり切ない話なんですけど、これは悪いことではないと僕は見ているのです。

 

 

もし、ここに乗り越えるといい課題があるとしたら

 

「愛を受け取るときに、怖がらず(恥ずかしがらず)相手と向き合えるようになっておくこと」

 

ではないでしょうか。

 

愛されることを怖れる(恥ずかしがる)と、相手を見ようとしなくなりますからね。

 

つい自分の感情を優先して、相手の好意を止めたり、相手の事を考えずに反応してしまうことが増えるんです。

 

また、これは普段から「受け取る」ということを意識して過ごすことで、ある程度改善できることなんです。

 

日頃の挨拶一つとっても同じことが言えるんですよ。

 

相手に気持ちいい挨拶する。相手から挨拶されたら気持ちよく返す。

 

こういった気持ちのやり取りに慣れていると、相手の好意が飛んできたときにもうまく反応しやすくなります。

 

逆に、挨拶も返せないし受け取れないとなれば、実際に好意が飛んできたときに「へ?」とスルーしてしまいかねないと言いますかね。

 

 

愛されると申し訳ないと思うなら

また、相手から愛されたときに「申し訳ない」と思うなら、申し訳ない以外の気持ちをちゃんと相手に伝える習慣を身につけることもおすすめですかね。

 

そもそも「愛されて申し訳ない」と言われた側からすれば、何が申し訳ないのかさっぱりわからないのです。

 

だから「それってこちらの気持ちに対する断りなんだよね」と解釈されかねないのです。

 

確かに「申し訳ないなと思う人」って、最初のうちは「遠慮してるんだな」「謙虚な人だな」と思われます。

 

が、この状態がずっと続くと「自分の気持ばかり見て、こちらの気持ちを見ていない人だな」と思われかねないと言いますかね。

 

だから、すぐに「申し訳ない」と思う反応を変えられないとしても、なぜそう思うのかをしっかりコミュニケーションできるようになっておくことも大切かなと思います。

 

ただ、それでも「申し訳ない」と思うなら、もう少し自分の心と向き合ってみてもいいのかもしれませんね。

 

 

最後に

そもそも愛することも愛を受け取ることも、まぁ似たような要素がありますよ。

 

受け取ることは与えることの女性性的側面といいまして、「受け取ることもまた与えること」と言えるんです。

 

だから、普段から人に好意を与え、好意を受け取って反応する練習をしておくと、そこまで「愛をスルーしない自分」に近づくと思いますよ。

 

 

今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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