浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

さて、今日は「「彼から『甘えてくれる女性がいい』と聞いたのに、いざ付き合ったら全く甘えさせてくれない!」という案件についてコラムしてみます。

 

よろしければどうぞ。

 

 

○甘えてくれる女性が好きと言っていた彼。しかし・・・.

「甘えてくれる女性が好きという彼と付き合ったら全然甘やかしてくれないんです」というお声、それなりに伺っている話でもあります。

 

まぁ普通に考えて「甘えてくれる人がいい」と言っている相手に甘えようとて拒絶されるとしたら「なんで?」と思いますよね。

 

ただ、甘えてくれる人がいいという男性が「依存を許容しているかどうか」に関しては、ちょっと考えたほうがいい場合も少なくないようですよ。

 

 

確かに男性の中には「彼女には頼ってほしいし甘えてくれたら嬉しい」と感じている人がいます。

 

この言葉を使う男性がいるとしたら、どこかで「頼られたい」と感じているタイプの男性なのでしょう。

 

例えば「自分に甘えてくれる彼女がどんどん癒やされていく姿を見て胸が熱くなる」なんて男性の場合、上手に依存を引き受けられるのでしょう。

 

このタイプの男性はどこかで「受け取る」ことを知っているのだと思います。

 

上手に人の好意を受け取ることができるから、普段から自分の気持ちのバランスを上手に取れる。

 

だから、「相手の依存」も嫌わず、その意味を理解して引き受けられちゃうのでしょう。

 

 

ただ、いくら「甘えてくれる女性が好き」と言っていたとしても、その男性が「甘える・甘えてもらうとはどういうことか」についての経験・認識があるかどうかでも、全く反応が変わるはずです。

 

例えば、今まで人に依存してこなかったタイプの人にとっては「そもそも甘えるって何よ」「依存を引き受けるって何よ」って話になることも少なくないわけですよ。

 

言い換えるなら「ロマンスを感じる、楽しむって何?」となりやすい。

 

また、一般的に包容力のある男性ほど「自力で女性を喜ばせること」をイメージする場合も少なくないわけです。

 

これは「相手の依存を引き受ける」とは違い「自分から何かを与える」ということを意味しているのです。

 

だから、男性が女性に「甘えてくれると嬉しい」「頼りにしてほしい」と言っていたとしても、むしろ「僕は普段から君のために頑張ってるんだから、僕の依存を引き受けてほしい」と思っている人もいるとかいないとか。

 

また、普段から「自分なりに頑張ればなんとかなる」と考えがちな男性ほど、人がなにかに依存する光景を見るだけで「自分が禁止している感情を刺激する」ことが多いんですよ。

 

だから、女性が甘える、ロマンスを享受しようとしてくると「それはちょっと・・・」と感覚的に拒絶したくなる場合もあるようですよ。

 

 

○「困っているなら助けるよ」という意味を伝えている人もいる

また、「甘えてくれたら嬉しい」という言葉の意味が「彼女が大変そうにしているのは嫌」である場合もありえます。

 

いわゆる「困っているなら言ってくれればいい」みたいな意味で「甘えてくれたらいい」と話す男性もいます。

 

あ言い換えるならば「困ってないなら甘えてこないでほしい」と思っている人もいるということです(^^;

 

彼女がつらそうにしていたり、大変なことがあったり、悩んでいる状態があるなら、それは解決したいと言っているのです。

 

まぁね、だったら「いい関係のときにイチャイチャできんやないかー(問題や悩みがないと優しくしてくれんのか〜い!)」というお声が飛んできても不思議ではないなと思うのですけども。

 

だからでしょうか。女性に甘えられると何故か彼が不機嫌になるケースもけっこう伺いますよ。

 

とはいえ、実際にこのタイプの男性って、職場などでは面倒見が良い人も多いんですよ。職場というのは課題や困りごとが多い場所ですからね。せっせと人の助けになろうとするわけです。

 

が、恋愛などとなると急に「自立男子特有の依存嫌いな行動パターン」が出てくるわけです。

 

 

○女性が嫌いなのではなく、依存心が苦手なのだと理解してみると

そもそも自立的な人や、自立系男子の苦手なものは「依存」です。

 

「自分の依存心」を嫌って、誰もアテにしねぇよと思いながら自立しているケースが多いので、依存心自体へのイメージが悪いのです。

 

よって、自分が誰かに依存することも好みません。

 

だから実際のカウンセリングでも「彼はあなたが嫌いなのではなく、依存心が苦手なのだと理解してみてはどうでしょうか」なんてお話をさせていただくことも稀ではありません。

 

 

○依存嫌いが作る問題という余計な話

もちろんこの依存嫌いは、結果的に「人を信頼できない・受け取れないという問題」を作るのですけれど、でもまぁ自立して生きることが悪いことだとも言えないわけですよ。

 

できる限り「できることは自分で」と考えること自体、問題じゃないですからね。

 

ただ、恋愛の中で問題となりやすい部分があるとすれば、「自分が苦手にしている感情を扱えないので相手と上手に関われない」という部分にあります。

 

それが転じて「そんな依存心を持っているだなんてダメなことだよ」と相手に伝えてしまうことにあります。

 

自分が依存心を嫌っていても、自分の中で収めておくなら問題になんてならんでしょうが、それを人に当てはめてしまうと問題になりやすいのですね。

 

 

○彼を甘やかすより「共に楽しむ」時間を作るといい

さて、最後に、女性の皆さんからこのようなお話をよくうかがう、という話について触れておきます。

 

「彼が甘えを嫌っているなら、私が彼を甘やかせばいいんでしょうか(それで相手は依存を理解できるようになるのでしょうか?)」

 

まぁ、その考え方も間違いではないような気がします。

 

お嫌でなければ、ある程度彼の依存を引き受けてあげてもいいのかもしれません。

 

が、それが続いてしまうのも対等な関係なのかなぁ、と僕は考えてしまいます。

 

もちろん彼を受け容れてあげたい人にとっては問題ではないのかもしれませんけどね。

 

 

僕としては「もう一度ロマンスの定義に立ち戻って考えてみるといいのではないか」と思うのです。

 

ロマンスを感じることは、心が緩むことであり、お互いが愛し合い、一つになり、楽しみ、慈しみあえることですよね。

 

この「楽しむ」って要素が重要ではないでしょうか。

 

いわば「楽しさを共有する時間を増やすこと」がいいような気がしていますよ。

 

できれば交互に楽しめること、お互いに楽しめることを二人の時間に取り入れるという考え方です。

 

特に日常以外の場所に行ってみるとか、芸術や音楽、映画などに触れるとか、ご飯を一緒に食べるとか、同じ趣味を持つとかね。

 

楽しめることを増やすことで、お互い感じる親密感がより深まると思います。

 

その上で、ちょっと甘えてみる。

 

相手のことを警戒せず、堂々と甘えてみる。

 

この前提として必要なことは「二人が楽しめているという雰囲気」です。

 

楽しまなきゃでもなく、無理に楽しもうとするのでもなく、自然な感じで楽しめていることが重要(特に自分自身が)。

 

そういった時間を共有することで、より親密な感じ、心が緩む感じを感じられます。

 

もっと言えば「お互いの信頼感」も高まります。

 

この人のそばにいると楽しい→相手のことを信頼できる、と感じやすくなるわけです。

 

すると、「彼女のためなら」と、相手の依存を引き受けやすくなるんですよね。

 

依存嫌いな人に依存してよ、といっても難しいですし、依存嫌いな人を依存させようとしてもコントロールになることが多いでしょう。

 

そんなときは、なんとなーく、そこはかとなーく、いつも一緒にいる時間を楽しむという工夫が重要かな、と思います。

 

もちろん彼が筋金入りの依存嫌いだった場合は話は別ですし、ある程度時間をかけてコミュニケーションする必要があると思いますけどね。

 

 

今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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