『少しの間、距離を置きたい』と言われた…
「どういうこと?」「別れたいの?」「もう!はっきりしてよ!」って、答えがなかなか出ない時ってものすごくイライラするし、不安になったりしませんか?
この不安感は、この先に出る答えが《自分にとって都合が悪い》のではないかと思いこんでいることが多いのです。
悪い出来事は、悪い出来事が現実になるまでに、ビクビクしている時間が怖すぎるので
「早く終わらせたい!」と思って
悪い方向に向かうように誘導して事を早く終わらそうとすることがあるんです。
そんな事、望んでいないにも関わらず…
なぜか、大切な人との関係を自分から断ち切ってしまう…
そうならないように《距離を置きたい》と言われた状況を整理してみましょう。
◆物理的な距離を取ろうと言い出す理由って?
パートナーから「ちょっと距離を置こう」と言われたとします。
距離を置くという表現…
これについて考えてみたいと思います。
相手はなぜ「別れたい」ではなくて「距離を置きたい」と言ったのでしょう?
相手にとってあなたと共に生きる事と、あなたと別の人生を生きる事のメリット、デメリットが極端に開いていないと思っているわけですよね?
デメリットしか無いならば、ばすでに最終決断しているはずなんです。「別れたい」と言うはずです。
何のための距離なのでしょう?
別れを切り出され、距離を置こうと言われた側から見る、相手のパターンと、その時の対処方法をいくつか書きだしてみます。
●ヒートアップしてしまって自分の気持ちがどうしたいのかわからなくなっている
確認したいのかもしれません。
お互いに離れることでどんな気持ちになるかという事を、確認したいのかもしれません。
今はヒートアップしているけれど、そばにいるとどんどんエスカレートする。
自分でも、思ってもいない言葉も飛び出してくる。
俗に言う《頭を冷やしたい》時です。
ヒートアップと言うのは、イライラや、なんだかもやもやするようなネガティブな気持ちが起きて爆発寸前の感じのことだと思ってみたくださいね。
ちょっと冷静になって、もう一度自分の気持ちと向き合いたいと思う場合と、そばにいるとついつい相手のペースに流されて、ずるずると時間が過ぎていくだけのような気がするという、相手のペースに巻き込まれている事に気づいた場合があります。
こういう時は、本当に冷却期間と考えて
お互いの成長のために何が良いのか?を再確認するというポジティブな方向に向く提案だと思います。
喧嘩腰だと、思ってもいないのに、《ただその場の争いに勝つためだけのやり取り》になったりもします。
このパターンの『距離』は、本当に欲しいものは何なのか?が見つかる可能性があるので、冷静になって、自分も「本当に欲しいもの」を見極める時間として受け入れてもいいと思います。
●罪悪感を薄めたい
もう一つは、本当は別れたいけど罪悪感を感じてしまって言い出せない時です。
良いタイミングが在るもしれないから今は言えないけど、かと言って、別れたい相手がずっと側にいる事にも耐えられない。
別れを言い出す方って、言われた方からは想像もできないくらい言う方は罪悪感にまみれているものです。
罪悪感を感じる相手がそばにいると、その罪悪感が膨大になって、顔を見るたび罪悪感が大きくなって苦しいので離れたいと思っているパターンもあります。
なので、物理的に距離を置きたいと思う様です。
でも、心理的には距離は離れていません。罪悪感でつながっている状態になると思います。
そして、願わくば、その間に自分の事を嫌ってくれたら…ちょっと冷めてくれたら…ちょっと楽になるかも…と、自分が言い出さなくても、相手から離れていってくれる事を期待している場合もあるようです。
卑怯と思うかもしれないんですけど、罪悪感というものはそれくらい苦しいものなのですね。
このパターンは、責めないことがポイントです。
罪悪感で距離を取りたいと思っている人を責めると、逆ギレする人が多いものです。
つくしすぎることも責めるのと同じ意味と思ってください。
自然体(難しいですが)で、大切な人であるという事や、落ち着くのを待っているという事を伝えるようにしましょう。
罪悪感タイプの人にとって、一緒にいる時の感情が『責められない』安全な空間である事が一番大切なのです。
距離を取りたいくらいの罪悪感を持っているのなら、二人の間には罪悪感が入り込む様な隙間があったのかもしれません。
知らず知らずの間に、相手を責めていたのかもしれないなぁ?と思い起こしてみるのも、関係修復のためには必要かもしれないですね。
●こうでもしないとわかってもらえないと思った
また他にも、実は前々から何かしらのネガティブな感情を感じていて、現状が苦しすぎて、もう逃げ出したかったと思っていた場合です。
相手を怖く感じていたので別れると言う強い言葉を選べなくて必死の思いで距離をおきたいと言っている場合です。
常に責められているようで、ココから逃げ出したいと思っていた。
別れたくないけど、別れなければ今のこのパターンを変えることが出来そうにないと思った。
自分の気持ち(いやだ、とか、つらいんだという気持ち)を言うのに、これくらいの事をしなければ伝わらないと思った。
このパターンは
愛をもう一度見直して、大切な人だと再確認したというようなことを伝えるといいと思います。
何か、相手が『離れたい』と思う様な言動があったのではないか?を思い返してみて、思いつくものがあれば改善しようとしてみるのも大切なことだと思います。
相手に言うのではなく、行動に移すのです。
離れたいと思うほどの感情になっている時は、言葉は耳に入らないと思います。
距離を置きたいと言い出すまでに、何度も躊躇してやっと言えたタイプなら特に、言葉はあまりにも弱過ぎます。
「あ、変わった?」と、思わせる事です。
他にもいろんなパターンがあると思います。
でも、物理的な距離を置いて冷静にならなければいけないと思うほど、心の距離がくっついていたことには違いないと思うのです。
◆早く決めてよ!「別れたいならそう言いなさいよ」
距離を置きたいと言われ、離れてしまった時は
自分の価値が地に落ちたような気がするので
早く訂正して私の価値を認め直してほしいと思うのですが、時間が経つごとに、自信もなくなってくるんですね。
自信が無くなってくると、反省し過ぎるんです。
思い起こせば、自分も相手に対して結構ひどいことをしたんじゃないかと反省を始めたりするので、相手が戻って来る確率は少なくなるようにも感じ出します。
すると、待っている間や、連絡のない間が
○刑宣告を待つ囚人の気持ちになってしまっていることがよくあります。
いっそ、一思いに・・・!
のような気持ちになって、こちらから別れを催促してしまうような言動になることもあるようです。
別れたくないのに別れを催促してしまうということになってしまいます。
また、自分がフラれるのが許せなくなるタイプも同じです。
「それならばいっそ、こちらから先に別れを切り出そう。」
そうする方が傷つかないですむはず・・・
と、思ってしまうのです。
こうなると
別れたくないのか別れたいのか
自分ではどうしていいかわからなくなるのですが
悩みになっているということは、別れたくない何らかの理由があるはずなんです。
こういうパターンで別れてしまった後で後悔することになったりというお話は伺います。
どうしても、ネガティブな想像が沸いてきて、ネガティブなシュミレーションをしていくので、傷つく自分を何とか回避したいと思ってしまうのですが
別れたくないほど好きな人なのであれば、こちらは自分を癒して成長する事に集中している方が、戻ってくる可能性は高いのです。
今の自分では ダメだったのなら、もっと良くなって、
もしも、結果的に別れを選んだとしても
「もったいなかったな・・・」
と思わせる人になっておこうというくらいの気持ちでいるというのがおすすめです。
心理学の定説に
逃げるものは追いかけない
と言うのがあります。
100パーセントの成功率ではありませんが
逃げようとしているものを追いかけると延々逃げていきますからね。
追いかけてくるのを知ってるから
振りむくこともなく逃げていますからね。
追いかけてこないことを知って「あれ?」っと思わせる方が、振り向かせることになります。
振りむいたときに、今までよりも輝いているあなたを見せるというのが良いのかな?と思います。