浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもありがとうございます。

 

さて、今日のコラムです。いつもより長いテキストになりますけど、よろしければお付き合いください。

 

 

○恋のライバル登場!そしてざわつく気持ち。

「気になる彼に片思いしている人が、他にもいたことが分かった」

「私の彼のことを好きだと言っている女性がいることが分かった」

「彼が他の女性のことをすごく褒めていて、二人は仲がいいことが分かった」

 

いわゆる「恋のライバル登場」といった場面でのご相談。

 

言い換えれば三角関係という状況なのですけれど、この状態になって初めて「こんなに気持ちがざわつくなんて」といった経験をされる方も少なくないようです。

 

普段は人に嫉妬もしない、人との比較もしないように心がけている方であっても、急に彼に対して嫉妬心を抱いたり、他の女性に対して競争心を抱くようになる、ということは有り得る話です。

 

いくら自分軸で、自分中心に物事を考えていけばいいとわかっていても、好きな人の気持ちがどちらに向くのか?と考えたり、好きな人の気持ちを奪っていくような感じがする第三者の登場は、やはり冷静さを保ちにくくなる理由にもなるのですよね。

 

今日はそんな話について考えてみたいと思います。

 

 

○恋のライバル登場!で、分かる自分自身の心理パターン

実は恋のライバルが登場する状況を迎えてはじめて自覚する、そんな自分自身の感情・行動のパターンがあります。

 

このパターンはいくつかあるので少しご紹介します。

 

  1. 恋のライバルが登場しても「私は私だし」と毅然としていられるタイプ。
  2. 「絶対に勝つ!ぶっ潰す!」とライバルに対して分かりやすすぎる競争心を抱くタイプ。(周囲の人にライバルの悪口を言い始める人もいます。)
  3. ライバルと仲良くして、とにかく恋の邪魔されないようにと戦略を練るタイプ。
  4. パートナーに対して強い不満や文句を伝えるタイプ。
  5. 自分の気持ちを彼に分からせるために他の異性と仲良くし始めるタイプ。
  6. どうしたらいいかわからなくなって、パートナーと別れようとするタイプ。
  7. より今の彼に好かれるように尽くしたり、努力をし始めるタイプ。
  8. 彼に対して「どうせ私なんて」モード全開になって、気を引こうとするタイプ。
  9. パートナーの気持ちが離れていくとしか思えず、自分はいないほうがいいと考えてしまうタイプ。

他にもあろうかと思いますが、これが代表的な9つのパターンでしょう。

 

更に、このパターンを一つづつ解説していきます。

 

 

1.恋のライバルが登場しても「私は私だし」と毅然としていられるタイプ。

これが最も理想的なパターンではあります。どんな状態であっても大切なのは「自分自身」「パートナー」そして「二人の絆だ」と考えられている状態ですね。だから、恋のライバルが登場しても自分の愛情や相手のこと、そして二人の絆・信頼を最優先することができているわけです。

 

ただ、なかなかこのように感じられないときに、気持ちがざわついてしまうものかもしれません。

 

 

「2」「3」「4」「5」の4つのパターンは、どれも恋のライバルが登場すると急に「競争心」を抱き、それを強めるタイプです。言い方を変えれば、恋のライバルが登場すると急に「危機感」を募らせるタイプでもあります。

 

2.「絶対に勝つ!ぶっ潰す!」とライバルに対して分かりやすいぐらい競争心を抱くタイプ。(周囲の人にライバルの悪口を言い始める人もいます。)

これは分かりやすい競争心で、自分の優位性を保ちたいという気持ちが現れています。その結果自分がどのような立ち振舞をしているかを見落としがちで、そのパートナーや周囲の評判を落とすこともあるのですが、ライバルを排除したい、負けたくない!という気持ちが上回ってしまうようです。

 

3.ライバルと仲良くして、とにかく恋の邪魔されないようにと戦略を練るタイプ。

これは競争心があるがゆえに事前にその芽をつんでおこうという戦略の一つですね。なかなか賢い戦略のように思えるかもしれませんが、その根っこには「自分だけ損しないように」という発想があることが多いです。ライバルと仲良くしても、パートナーと仲良くしても、まぁ自分に損はないだろうと考えているのかもしれません。

 

4.パートナーに対して強い不満や文句を伝えるタイプ。

これは自分の競争心からくる不快な感情をパートナーにぶつけて「なんとかしろよ!」と伝えているパターンです。もちろんパートナーがあてつけで他の女性と仲良くしているなら、そのお気持ちも分からなくもないのですが、パートナーにその意図がなく、ただパートナーが他の女性に好かれていただけ、という状況ならば、かなりリスクが高い方法になるかもしれませんね。

 

5.自分の気持ちを彼に分からせるために、他の異性と仲良くし始めるタイプ。

これは自分と同じ気持ちにさせてやろうというどこか報復的な考え方から生じるパターン。目には目を歯には歯を、といった感じ。ただ、このパターンは「相手に気持ちをわからせるため」というより、実は自分ひとりだけ心がざわついていることに強い不満と不快感を感じていて、どこか「一人ぼっち感」を解消したいと感じる人に多いパターンと言えます。

 

 

 

「6」「7」「8」「9」の4つのパターンは、どれも恋のライバルが登場すると急に「自分は負ける」と思い込み、その気持ちで行動するタイプです。言い方を変えれば、恋のライバルが登場すると急に怖くなる、愛されなくなってしまうと思い込むタイプでもあります。

 

6.どうしたらいいかわからなくなって、パートナーと別れようとするタイプ。

これはとにかく明確に傷つくことだけは嫌だ、と考えている人に多いパターンです。一見するとプライドが高く、自尊心を傷つけられることを嫌がっているだけのように見えますが、実は「自分ではパートナーの気持ちを惹きつけ続けることは難しい」という無価値感から物事を見ている、繊細な人が少なくないのです。

 

7.より今の彼に好かれるように尽くしたり、努力をし始めるタイプ。

これも失恋やハートブレイクを怖れているパターンの一つ。もっと尽くして相手を喜ばせればきっと選んでもらえるという切ない気持ちが隠れていますが、その根っこでは「私は選ばれない、負ける」といった自分を責める気持ちや思い込みが強いようです。だから、頑張っても苦しさがなかなか消えず、今の恋愛が辛くなることも。(その結果、ライバル(同性)に対してむかつき始める人も出てきます。私の邪魔すんなよ!的なね。)

8.彼に対して「どうせ私なんて」モード全開になって、気を引こうとするタイプ。

これはマニピュレーション(操作)という「自分は何も変えず、相手を変えよう」というパターンです。気持ちとしては「彼に私の気持ちを理解してほしい」という切実な思いがあるのですが、無価値感・無力感から表面的な行動が「相手を操ろうとすること」になるので、なかなかうまく相手に気持ちを伝えることができなくなってしまうかもしれません。よく「君はわがまますぎる」と誤解されるパターンでもありますね。

 

9.パートナーの気持ちが離れていくとしか思えず、自分はいないほうがいいと考えてしまうタイプ。

これは恐れや不安に飲み込まれてしまうタイプです。実はこのタイプの人は普段から「私は人に迷惑をかけているのでは」とか「私が幸せになってはいけないのでは」といった自罰的な感情(罪悪感)を抱えていることが多いです。だから、自分が好きな人を思うことも、どこか迷惑なのかもしれないと感じやすく、その結果「恋のライバル」が登場するだけで、自分がパートナーやそのライバルから責められるような気分になったり、急にパートナーとライバルの中を割いているのは私ではないか、と考え始めてしまうのです。パートナーの恋人は私、であるにも関わらず、です。

 

 

 

○目的は「今のパートナー(自分にとっての大切な人)との幸せ」を大切にすること。

「恋のライバルに負けたくない」って思った人がいるなら、その競争心。

 

「恋のライバルに負けてしまう」と感じた人がいるなら、その負けてしまうという思い。

 

この思いが「いちばん大切なことである「今のパートナー(気になる人)との信頼関係を大切にするということ」の優先順位を下げてしまう理由になります。

 

ここで何より優先されるべき目的は「今のパートナー(自分にとっての大切な人)との幸せ」を大切にすることで、これを忘れてしまう事情があると、期待しない結果を招くことになりかねないんですね。

 

 

もし恋のライバルに対しての競争心を強く抱く人がいるならば、ライバルに勝つ方法ではなく「今の彼、気になる彼と幸せになる方法」と考えてみましょう。

 

意識や目的を二人の関係にフォーカスするように心がけてみてください。

 

それでも恋のライバルに対するモヤモヤが消えないなら、一旦深呼吸して「なぜこんなに競争心を抱き、自分が最も大切にする人のことを考えないでいるのか」といった視点で自分を見つめてみると良いでしょう。(カウンセリングなどで深く見つめることも有効です。)

 

そこには今まで感じていなかった不安、愛されないかもという怖れ、奪われるといった思い込みがあるかもしれません。認めたくないけど、でも人間誰しもそういった不安は抱えるものなんです。だから、自分をこんな気持にさせる人に対して怒りを抱くわけですよ。

 

だから、ついつい恋のライバルに対抗心を抱いたり勝ちたくなるけど、恋のライバルに勝っても、今の関係が壊れてしまったら意味のないことになってしまいます。

 

ここで大切にするべきは「お互いの絆」と「パートナーや好きな人のことを大切に思っている気持ち」です。いわば愛情であり、相手のことを大切に想っている気持ちにものすごい価値があることに気づくことです。

 

それはライバルとの競争に勝つことで証明できるものではなく、「自分が今のパートナーや気になる彼のことを大切に思い、それを表現すること」で現実にアウトプットできるのです。

 

ここでは「自分の競争心を手放す」→「本当に表現したいことを表現できる自分になる」という流れが超重要です。

 

つまり、僕たちが今回のようなネガティヴな意味での競争心を抱いているとき、自分の愛情や価値を否定されることを怖れている(自分でどこか否定しながら証明しようとしている)のだなぁと気づけると、また別の見え方、感じ方を手に入れることができると思いますよ。

 

 

もし恋のライバルが登場したことで「負けてしまう」と感じてしまう人がいるならば、実はこれも一つの競争心であって、しかも勝てるとは思えないぐらい自分のことを過小評価しているのではないか、と考えてみましょう。

 

その後ですぐ「競争に勝つこと(負けてしまうこと)」を目的にしていることに気付いて、その競争意識から降りること、「パートナーや好きな人との関係を大切にすること」を考えましょう。

 

また、つい「自分は負けてしまう」と感じやすい人ほど、自分が負けてしまうという悲しみ、切なさを知っているからこそ、人を責めない、人に迷惑をかけないという考え方をしがちのようです。

 

もちろんそれは美点とも言えるのですが、このタイプの人ほど頑なに自分の気持ちを言わず、誰に相談せず、一人で考えて答えを出したり、思い込みで動いて後で後悔する、なんてことが多いのです。

 

だから、一人で不安を抱えず、信頼できる友達や仲間、できればパートナーが最高なんですけど、分かりやすく自分の不安を伝えて理解してもらうような経験ができるといいですね。(それが難しい場合はカウンセリングで、といった感じでしょうか。)

 

ただ、それは人に気持ちを話して自分の気持ちを整理することに意味があるわけで、相手にいつも不安を受け止めてもらい、こんな嫌な気分になることをいつもパートナーに理解してもらうことに意味があるわけではありません。

 

ここでは「自分の不安などの我慢を手放す」→「本当に表現したいことを表現できる自分になる」という流れが超重要です。

 

「パートナーの不安や弱さばかり見つめて愛する」だけでは、いい関係にはならないってことです。お互いの不安や弱さを愛することも大切ですが、それはお互いが(どちらかが)ピンチの場面でのこと。

 

普段は「相手の美点・強さ、素晴らしさを承認すること」のほうが大切ですし、相手の良さや素晴らしさをお互いに理解しないままいい関係になることは難しいと思いませんか?

 

いつも自分が誰かに負けてしまう不安を抱え続けながらパートナーとつながろうとしても、いつかそれはしんどいものに変わってしまいます。

 

それは愛されない辛さではなく「自分からパートナーにいい影響を与えられない」という自分への失望から、そう感じるのです。

 

だから、もっと認めてもいいのではないか、自分らしくていいのではないか、と自分のことを見つめ直してみたり、どうすれば自分が胸を張ってパートナーを愛せるのか、を考えてみましょう。

 

自分を責めることより、パートナーを愛したり、パートナーの信頼を受け取ってみることを意識できるようになると、随分と恋のライバルのことが気にならなくなりますよ。

 

 

○自分の恋愛パターンに気づいたら、こう考えてみよう

実は僕たちは「普段とは違うある特定の状況に置かれること」で、初めて自分の気持ち・感じ方に気づくことが少なくありません。

 

今回の場合ならいわば「恋のライバル登場!」という状況に置かれることで、今まで自覚していなかった感情、考え方、観念などに気づいた、ということでもあります。

 

これは普段隠している感情と出会っているということでもあるので、自分でも自分の気持ちをどう扱えばいいかわからなくなってしまうことも少なくないようです。

 

それぐらい僕たちは普段から自覚なく自分の気持ちを抑えて生きている部分が強いのです。特に都合の悪い気持ちは心の奥底に封印しているもの。

 

ただ、封印していても影響を受けないわけではないから、ある特定の状況に置かれると、ババーンと自分でも信じられないような気持ちを感じることにもなるのです。

 

 

 

ただ、この話はこう言い換えることもできます。

 

「恋のライバルが登場すしたことで、自分自身の隠していた気持ちを扱えるようになった」

 

もちろん、今回のような状況に置かれる自体は避けたいことなのかもしれません。めちゃめちゃしんどいし、苦しいし、自分らしい自分でいられなくなることもありますしね。

 

ホントしんどいですよ、この状況は。僕もかつて恋愛の中で自分でも信じられないぐらいの嫉妬心や競争心に出会い、それに狂ったことがあるのでねぇ。個人的にではありますけど、こういった気持ちとその苦しさは分かるような気がしています。

 

ただ、もし望まないにしてもそう感じざるを得ない状況になったのであれば、「今、このように感じているのは自分だ」と意識してみましょう。自分の気持ちを我慢すしたり否定するよりは、一旦「そんな気持ちなんだな」と客観的に受け止めるイメージで。

 

その上で、自分の気持ち、感情と向き合って丁寧に理解し、解放し、更に深く見つめていくことで、どんどん落ち着きを取り戻せたり、本当に表現したい自分を取り戻すことも可能になっていきます。

 

これはワンステップ成長した自分になるチャンスとも言えるのです。

 

最後になりますけど、僕は競争心を抱くことも、自分が負けると感じることも、悪いことではないと考えています。競争心をいただくことも、自分が負けると感じていても、それでも彼を大切に想ったり、日々を頑張って生きているのはあなたではないか、と思うのです。

 

だから、恋のライバル登場!がピンチであったとしても、そのピンチがチャンスであるならば、自分の気持ちをもっともっと大切に扱うことによって、チャンスに変えられるのかもしれませんよ。

 

 

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\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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