浅野

カウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもありがとうございます。

 

さて今日のコラムです。今日は僕のカウンセリング体験からお届けするお話でもあります。

 

よろしければどうぞ。

 

 

「パートナーが何を考えているかわからないんです」というご相談は多いものです。

 

僕のもとにもたくさん頂いています。

 

もちろん、相手の気持ちがいいか分からない、ということならば、それはもう怖れを刺激される状況ですから、何かしら怖れを取り除きたいと思うことは自然なことだとも言えそうです。

 

ただ、僕は長くカウンセリングをさせていただく中で、こう思うようになりました。

 

そもそもよほど遊びを目的とした関係でない限り、実際にお付き合いしていたのならば「パートナーが考えていることも『相手(あなた)は何を考えている(いた)のだろう』だろう」と。

 

お互いに「相手は何を考えている(いた)のだろう」と考えているはずでは?ということです。

 

かつ、よほど自信がなかったり、恋愛を怖がっていない限り、「相手のために何ができるだろうか」と考えている(いた)のではないだろうか、と思うのです。

 

しかし相手のことを考えることが辛いだとか、これ以上愛することが難しいと思うとき、人は別れについて考えるのではないかと思うのです。

 

これはあくまで僕の所感なのですが「そうでなければ、相手にとっても関係を続けてきた意味ってあるのだろうか?」と僕は考えてしまうのですね。

 

 

カウンセラーという仕事は少し不思議な仕事でもありまして、いわば「別れたくないと思う側」からも、「別れたいと思う側」からもご相談をいただくのです。(もちろん利害関係にあるお二人から同時にお話を伺うことはありませんけどね。)

 

だから、別れたくないと思う側のお気持ちも、別れたいと思う側のお気持ちも知ることになるのです。

 

その経験から言えることは、どちらも「相手のことを考えていた」ということなのです。

 

どちらも自分なりに相手のことを考えていたけれど、その気持ちが伝わらなかったり、自分が思うような結果にならなくて困惑した、なんて経験を積み重ねた結果、「もう無理、別れたい」と思う人もいるのでしょう。

 

ただ、相手が何を考えているかわからないと思えるほどに、二人にはコミュニケーションが不足していたのでしょうか。

 

自分なりに考えた良かれと想ったことを繰り返していたのでしょうか。

 

それがすれ違うたびに、今まで自分なりに頑張って相手に向き合ってきたことの意味や価値が感じられなくなっている方が少なくないのです。

 

ただこのときも「できればこういった関係にしたかった」と別れを伝えた側も、別れを切り出された側もお感じのようなのです。

 

つまり、よほど遊びを目的した関係ではない限り、パートナーはパートナーのことを考えている(た)なのです。

 

 

しかし、実際のカウンセリングの中で「もし相手があなたのことを考えていたとしたら」といった質問をさせていただくと「いやいや、そんなはずはない」「私のほうが考えていて相手は考えていない」もしくは「そうだったんですか?私はなんてひどいことをしたんでしょう・・・」「私の考えが足りなかったのでしょうか」といったお声を伺うことが少なくないのですよ。

 

それぐらい「パートナーが私のことを考えている」という事実を否定したくなっている方が少なくないようなのです。

 

ね、不思議だと思いません?

 

パートナーには好きでいてほしいと願うものだけど、なぜか「相手は私のことを考えていない・愛してくれているはずがない」と思い込んでしまうようなのです。

 

そりゃ相手は心外だって怒るわけですよね。(相手の行動や表現に問題があるにせよ)受け取ってもらえていないんだから怒るわけですわねぇ。もちろんそれは自分も同じだと思うのですけど。

 

もし、そんなことを繰り返すとしたら、二人の関係は非常にやばくなるとご想像いただけるのではないでしょうか。

 

自分なりに相手のことを考えていて、かつ、愛されたいと願っているのに、それがことごとく裏目に出るとしたら、なんとも切ない話ではないかなぁ、と僕は感じていたりします。

 

つまり、相手の愛情の価値、自分が愛される価値を知っているかいないかで、恋愛の展開は超変わるものではないか、なんて思うのです。

 

 

そして、よほどの自信家ではない限り、自分の愛に絶対的な自信なんて持っていないことが多いものです。

 

そもそも愛し方には幾通りもの方法があって、これが正解なんて答えはおそらくないのだと思います。

 

だからいくら相手のことを考えて愛そうと思っても「これでいいのか?」と不安になるのです。

 

その不安を感じることがとにかく嫌だから(悩みたくないから)恋愛しないという人だっています。

 

だからこそ、自分からパートナーに向けた愛はやっぱり受け取っていてもらいたいのです。

 

が、そこでうまく受け取りあえない、関係がこじれちゃうようなんですよ。

 

逆に、「そうか、相手にも(そうは見えないけど)不安なんだ」と気づいて「ありがとうね」と上手に受け取れる人は、やっぱりいい関係を創っていけるものなのでしょうね。

 

 

そう考えると「相手の気持ちが分からない」というご質問にも、いくつかの意味があると思うのです。

 

もし、「相手がどう考えているかわからないから私が不安でどうしようもない」という意味ならば、できる限り早くその不安は手放せるようにしておくことをオススメします。

 

相手の不安に気づくには、自分が何を不安視しているかに気づいて手当しておく必要がありますからね。

 

ただ、いつまでも自分の不安ばかり潰そうとしていると、相手の不安には気づけないことも少なくないようです。

 

しかし、「相手の不安を上手に愛してあげたいんだ」と思うなら、うん、相手は一旦抵抗するかもしれないけど、続けていけば分かり合えるようになるかもしれません。

 

なので、時々、僕はカウンセリングの中でこんなふうにお伝えすることがありますよ。

 

「あなたのパートナーは何を不安がっているんでしょうね?そんな不安を見せないように頑張っているパートナーに、あなたはどんな目を向け、どんな言葉をかけてあげたいでしょうか。」

 

相手の気持ちに気づけるようになるには、相手を見ることです。

 

愛し方に正解がないように、愛の受け取り方にも正解はないのかもしれません。

 

だからこそ、わかりやすく相手の不安を拭ってあげることができるなら、それでいいのかもしれません。

 

その積み重ねで、関係はいいものになっていくのでしょうね。

 

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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