浅野

 

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

では今日のコラムです。よろしければお付き合いください。

 

 

◯例えばこんなケース。

「今はまだ付き合ってるわけではないんだけれど、緒にいる時間が随分長くなってきた彼がいます。私は彼とちゃんと付き合いたいと思っているけれど、いい感じになると彼は私と距離をとろうとしているようにしか見えないんです。」

「そろそろ私は彼との結婚を意識し始めてないわけではないんだけど、彼の様子がはっきりしないんです。二人のこと、真剣に考えているのかどうか分からなくって。好きだよ、大切だよ、とは言ってくれるのにどうして?っていつも思います。」

 

 

どこか「いい感じで関われていると思っていた彼の煮え切らない態度」に不安を感じたり、時には苛立ちを覚える人からのご相談です。

 

実際、こういった恋愛の形があっても不思議ではないよなぁ、と思いながら、日々カウンセリングをさせていただいておりますよ。

さて、恋愛も結婚って、いわばお祝いごとでもあり、喜べることですよね。しかし、それがなんとも楽しめない、喜べないタイプの男性っているんですよね。

 

このタイプの男性には男女関係だけでなく何事においても「よかった」「嬉しいなぁ」と思う機会があまりないのかもしれません。ここが恋愛や結婚に躊躇する男性の心理のキモになるんですよ。

 

ということで、今日は久々に男性心理に特化したコラムです。よろしければどうぞ。

 

 

◯恋愛や結婚に躊躇するのは不安が消えないから

さて、先に答えを書いてしまいますが、「男性が恋愛や結婚に躊躇する」としたら、それは「不安が消えないから」でしょう。

 

僕たちには未だ見えない未来について考えたときに「本当に大丈夫かなぁ」と不安になることってありますよね。

 

仕事、収入、結婚、恋愛、健康、いろいろな事を考えては、不安になることってありますよね。

 

そもそも僕たちが感じる不安とは、安心感を感じられないときに感じる感情です。

 

だから、僕たちはこの安心感を感じたいがゆえに(だからといって不安を感じないわけではないのですが)不安を極力減らそうとします。

 

それはリスクヘッジといってもいいかもしれません。

 

例えば、先々の健康を担保するために運動したり、健康診断を欠かさなかったり、食事に気をつけたり。
未来の仕事・収入を確保するために、資格取得に励んだり、キャリアを積んだり。

将来の万が一の出費に備えるために、貯蓄や投資を勉強したり。

 

まぁいろいろなリスクに備えているわけですが、この目的の多くは安心感を得るためなのですね。(もちろん「こんな自分になりたい」という理想・目的があるからこそ頑張る場合もありますけどね。)

 

また僕たちは、今の時点から何かしらの対策をしてリスクや不安を減らす事が可能な事柄に関しては、不安はあれどあまり悩まないのかもしれませんし、実際にリスクを減らす行動を取ることもできるでしょう。

 

しかし、「どうリスクや不安に対応すればいいかわからない」と思える事柄に関しては、正直何から手を出したらよいか分からなくなる、と想像できないでしょうか

 

そもそも理想の恋愛や結婚について考えているのは女性の方が多いので、それゆえに恋愛や結婚についての不安への対処法もあまり知らない男性も少なくないのですよ。

 

これが男性にとって「ずっと不安が消えない状態」だと考えることができますし、これこそ「恋愛や結婚に躊躇する男性」の内面を示す状態なのだろうと僕は思うのです。

 

もし、その男性の不安が消えないなら「今、得られる安心感」を優先して未来に向けてチャレンジしてこないだろう、と想像することができると僕は思うのです。

 

まぁ、そもそも恋愛や結婚など「喜びごと」が大きなリスク(チャレンジ)だと感じている時点で、相当な不安があるのかもしれないな、と僕は想像していたりするのですけどね。

 

 

◯不安がなくなるという状態とはなにか

さて、カウンセリングでも「どうすれば不安がなくなるのでしょうか」というお声を様々なご相談の中で伺いますよ。

 

実はこの答えってとてもシンプルで、自分が『よかった!』と喜べれば、不安は消えます

 

逆に、「よかった!」と喜べないのであれば、不安は続きます。

 

かつ、自分自身がどれだけ不安に備え、物事に対して真剣に向き合い、どれだけ「自分の選択は正しい」という証拠として集めたとしても、自分自身が喜べない限り不安は消えないものだと言えます。

 

むしろ、そのようにう不安に対処しようとして、いつしか疲れ果てるといった「不安のもぐらたたき」の様相を呈してくることも少なくないんですね。

 

 

 

◯「俺はそこまで結婚や付き合うことに喜べないし・・・」という男性の心理

このような状態の男性の中には「俺はそこまで結婚や付き合うことに喜べないし」と思う人も出てくるわけです。

 

実際にそのような男性の気持ちを伺ったことも一度や二度ではありません。

 

が、なかなかその気持ちはカウンセリングの中でも表現され難いことだったりするのですよ。

 

なぜなら、だって言えば彼女を傷つける(しょ~もない自分になってしまう)と思う男性が少なくないからですね。

 

だから、心の闇に葬り去られる、もとい、我慢して相手に合わせちゃうことになるわけですけど、こうなると、そんな彼の気持ち(不安)が置いてけぼりになって、どんどんと彼の不安が膨らみ、いつしか「もう無理だって」と伝えてしまう男性もいるだろうな、と僕は想像するのです。

 

ちなみに、このような状況での「俺はそこまで結婚や付き合うことに喜べないし・・・」という気持ちの意味は、彼が未来に対する不安を払拭できないという意味であって、「彼女のことがそこまで好きじゃないからだ」と解釈すると概ね女性側にとにかく心地よくない感情地獄がやってくるので要注意ですよ。

 

多く、男性も「そういうことじゃない」と言うことが多いはずです。

 

そう、そういうことじゃないんです。本当に付き合えない、結婚は無理と思っているなら、そう伝える男性の方が多いはず。

 

自分の中でいまだ理由が見えていない「不安」の影響なんですよ。

 

ただ、その男性の中でも「どうして不安になるのかがわからない」から、二人の関係を前に進める気持ちを感じられないわけです。

 

なので、ここではお互いがお互いを罰しない、何が悪いかといった発想で二人の関係を見ないことが重要かな、と僕は思うのですよ。

 

 

 

◯自分でいいの?という不安が恋愛・結婚に躊躇させる

「恋愛や結婚」など、自分が喜び、その喜びをパートナーと分かち合うできごとに対して「不安を感じる」なら、その不安は「自分は自分でいいの?」という自己評価の問題と直結しています。

 

つまり恋愛・結婚に躊躇する男性の心理とは、「今の自分でいいのか」とその深層心理で疑い続けている男性に多く見られることだ、と言えます。

 

かつ、この「今の自分でいいのか」という疑いは、「自分の本当の想いや目的を生きることができない」という葛藤そのものです。

 

つまり、恋愛・結婚に躊躇する男性ほど「自分が思う理想の生き方」を成し遂げられていない自分を情けなく思い、そんな自分にはなりたくない、と想像している事が多いわけです。

 

そんな彼との間で、二人が言い合いになったり、お互いが不安を抱えて相手の様子を伺うような状況になれば、おそらくその男性は更に自分に失望し、思うように生きられないという思いを強めるでしょう。

 

その結果、仕事ばかりにエネルギーを注いだり、誰かとともに喜びながら生きるという選択の真逆、つまり「一人で生きる」ということを選び続けるかもしれません。

 

 

もし、このような男性との関係を良好なものにすることを考えるなら、まず「その彼の葛藤を理解すること」でしょう。

 

もし、女性のみなさんが「私では彼のことを上手に愛せないかも」と感じているとき、相手にこちらの気持ちを伺われることなく「好きだよ」とか「君しかいない」と言われたら、ちょっと葛藤しちゃいませんか?その言葉は嬉しいけど、でも辛さも感じないでしょうか。

 

それと同じようなことが起きる、と思っていただくといいんです。

 

 

多くの人が「自分の本当の願い、目的」に沿って生きたいと願います。

 

しかし、そのように生きられない時期もありますよね。

 

すると、自分の願いや目的に沿って生きられない自分を「いい」とは思えないから、その生き方に他人を巻き込むわけにはいかない、と考える男性も少なくないのです。

 

裏を返せば、それぐらい僕たちは「愛したい」と思う生き物なのだと僕は思うのです。

 

また、そんな自分の弱さをうまく表現できないけれど、しかし「誰かに理解してほしい」と願っているものなのかもしれません。

 

 

だから、まず理解してあげるといいと思うんです。

 

彼は今の自分が思うように生きられずに「自分は自分でいい」と思えなかったのかもしれないな、と。

 

(もちろんお互いが相手の弱さを理解することが理想的ですけどね。)

 

そこを理解して彼を受け止めようとする気持ちが「大丈夫だよ」「二人でやっていけばいいじゃん」といったあなたの想いを彼に響かせるポイントになります。(もちろん焦って打ち込みすぎると逆効果なのですが。)

 

 

だから、あなたの前にどう考えてもいい感じに進んでいるのに、恋愛や結婚に躊躇する男性がいるなら、「彼は今の自分が許せないのだ」と考えてみるのも一つの手です。

 

そして「どう勇気づけようか」より、「まずその気持ちを受け止めて理解しよう」という姿勢でいること。

 

甘やかすのではなく理解する。

 

ただ理解して受け止める、でいいんです。

 

もちろん不安を感じ、自分を許せていないのはその男性自身なので、まぁ彼が変わらない限りどうしようもないことだと考えることもできます。

 

が、そばにいて上手にサポートしてあげることで、男性が前向きになったというケースもありまして、ここは「その男性をサポートしてみたいかどうか」というあなた自身の選択になるかなぁと思います。

 

また、いわゆる「ロックマン(自立が強すぎる男性)」の場合は、なかなか伝わらないこともあるのですが、多く「本当の自分でいいのか?」と言えずに悩んでいる男性にとっては、女性の包容力がかなり有効に働きますよ。

 

彼にとって「自分の不安を知っていて、それでもそばにいてくれる人」であればいいんです。

 

それが、彼の心を動かすなにか、になることが少なくないのでね。

 

 

あぁ、いい忘れました。

 

その間のあなたご自身の気持ちのケアも忘れないでくださいね。

 

やっぱりハッキリしない彼の態度で不安にもなるでしょうし、なかなか葛藤が強い男性の場合すぐには態度や反応を変えないので、あなた自身の不安を手放せるように信頼できる人に相談したり、サポートしてもらうといいですよ。

 

 

今日は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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