浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

いつもありがとうございます。

最近ネット界隈で「スマホの電話番号が090ではじまる人はおじさん」なんて話を見かけました。

もちろん、僕も090から始まる番号を大切に持っているわけですけども、さてはて(^^;

ただ080・070の番号も使っているわけでして、この場合どうなるんでしょうかねぇ?少しおじさん感が薄れますかね?

既にどうしようもなくおじさんなんですけども。

それでは今日のコラムです。よろしければお付き合いください。

 

 

○どうしても彼とうまくコミュニケーションできなかった女性

「彼とのコミュニケーションが上手くいかず、このままだと本当に別れてしまいそうで怖いんです」というお話を持ち込んでくださった方がいました。(この話は許可を得て掲載しています。)

よくよくお話を伺うと、数ヶ月前から彼とケンカや言い合いを重ねていて、今にも彼に別れを切り出されそうで怖い、とのこと。

どんな事があったの?と伺うと、些細なことからケンカになり、お互いがお互いを責めつづけてしまったのだ、とのこと。

そもそも激しいケンカとは「愛されにくい態度」&「愛しにくい態度」をお互いに取るようなものなので、まぁ愛し合えないことが多くなります。これが続くと、お互いの気持ちが離れていくこともあるわけです。

「ケンカするほど仲がいい」なんて言葉もありますけど、この場合のケンカの前提にはお互いの信頼関係がありますよ。「何を言っても大丈夫だ」と思えるぐらいの信頼関係と言いますかね。

しかし、ケンカの結果、お互いの気持が離れていきそうだと思うなら、そこまでの信頼関係を築く前の段階だったのかもしれません。


ちなみに「一体どんなことを言い合ったんですか?」とじっくりお話を伺っていくと、言葉や態度としてはミスがあったのかもしれませんけれど、そもそもの彼女の思いは「彼のことを思って」「二人のことを思って」といった感じだったので(彼も同じような感じでしたね)、僕は「あなたの気持ちの根っこは何も間違ってないですよ」とお伝えしたところなんですけどね。

 

 

○離れていきそうな彼を見て焦る彼女とその心理的背景

さて、更にじっくりお話を伺っていくと、彼女にはどこか「人が離れていくことへの不安」が昔からあったようなのです。

以前の恋愛でも、相手から別れを切り出される前に先に別れ話をした経験が意外と多かったり、好きになってくれないと思ったら相手のことを冷たくあしらっていたこともあったようです。

こういった「人が離れていくことへの不安」というのは、彼女の世界にある不安なんです。それこそ彼女が持つ「世界とはこういったものだ」「人とはこういったものだ」という観念を示します、。

これらは多くの場合、家庭での幼児体験の中で学んだものだと考えられています。

子どもにとっては、それが世界のほぼすべてなのでね。

そこで彼女の過去のお話を伺うと、彼女が育ったご家庭はとても厳格でご両親が教育熱心だったそう。彼女は厳しいお母さんのことが嫌いで、思春期あたりからいつも衝突していたそうです。

「今でも母とは折り合いが悪い」とおっしゃる彼女。

「お父さんは?」と質問すると、「お父さんはお母さんの言いなりですよ」と一言。

そこでピンと来たんですね。

「もしかしてあなたは恋愛をする時、彼にちゃんと私の気持ちを受け止めてほしいと思い続けていませんか?本当に私の気持ちを分かっているのか確かめたくなることが多くないでしょうか?」

え?そんなことアタリマエのことじゃないの?と思われるかもしれません。が、彼女はどうやらその傾向が強いのではないかと僕には思えたのです。

彼女は「自分の気持ちが理解されない、受け止めてもらえないことで強い悲しみや失望を感じやすい」状態でした。

それはお母さんに自分の気持ちをあまり受け止めてもらえずにいたことや、お父さんが何もしてくれなかったといった経験によって作られた「彼女が見ている世界」でした。

「あなたの気持ち、誰も分かってくれないって思います?」

そう聞くと、彼女はとても答えにくそうに「そう、ですね」と一言。

「だから彼にはどうしても気持ちをわかってほしかったんですよね」と聞くと、少し目が潤んだ感じになっておられたのです。

彼女は彼を信じていた。もちろんお母さんもお父さんのことも信じていた。

でも、自分の信頼を受け止めてもらえなかった悲しみが、彼女を「人を拒絶したり、つっぱねる人」に変えてしまっていたんです。

 

 

○彼は私に愛されたかった、と気づいた彼女

「例えばの話ですよ。あなたがタイムマシンに乗って過去に戻ったとしましょう。

そこでもし、あなたに厳しく接するお母さんや、お母さんの言いなりになっているお父さんに、笑顔でいつもありがとうとか、お母さんのことが好き、お父さんのことが好き、と伝えたら、二人はどんな顔をするでしょうね?」

そう質問すると、即答で「喜ばないんじゃないですか」と返ってきましたよ。

「ね、喜ばないって思っているのは誰なんでしょう?」

僕がそう質問すると、彼女は「私ですよね」と答えます。

そこで僕はこう続けます。

「お母さんもお父さんも同じなんですよ、きっと。

あなたに何を伝えても喜んでもらえないだろうって思ってるんじゃないでしょうか?

だってお母さんはあなたに厳しく接していたんでしょ?お父さんはお母さんの言いなりだったんでしょ?

その両親が今更あなたを褒めたり、笑顔で接しても、あなたが喜ばないって思うのではないでしょうか。」

そして、まさしくこの両親に対するイメージが、今の彼に映し出されているようなものではないですか?」

そんな投影についてのお話をしました。


彼女はこう思っていたのです。

「私の近くにいる人は、私の気持ちを理解しないし、私を受け容れてはくれない。それだったらもういい、と。」

たしかに事実としてはそうだったのかもしれません。

が、その当時の彼女が愛されにくい態度をとっていなかったのならば(子供ですからね)、それは相手に愛せない事情があったということでもあります。

彼女に必要だったのは、私を愛せない人の事情を理解することであって、自分が愛されないと感じ続けたり、自分の思いに強いこだわりを持ち続ける必要はなかったわけです。


だから、僕からもう一回先の質問をしました。

「もしあなたが過去に戻って、両親に笑顔でいつもありがとうって伝えたら?」

彼女は何もおっしゃいませんでしたが、理解されたようでした。

そして彼女は「彼にも同じことをすればいいってことですか?」と僕に聞き返されたわけです。

そうですそうです。さすが!

「彼もあなたを上手に愛せないことが苦しんでいるとしたら?と考えて、その彼にどんな自分を見せてあげようかを考えてみるといいのかもしれません」とお伝えしましたっけね。

そこで彼女は気づかれたようです。

「彼は私に愛されたかったのかもしれない」と。

でも、現実は小説のように進まなくて「彼だって私の気持ちを知ってるくせに。理解してくれればいいじゃないですか」と彼女は話されていましたけどね(^^;

まぁそう言われれば確かに、って話でもありましてね。

ただ、そうおっしゃる彼女の表情は、とても晴れ晴れとしておられたことを僕は覚えているんですね。


今回は以上です。最後までご覧いただきましてありがとうございました。

 

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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