いつもありがとうございます。
それでは今日のコラムです。よろしければお付き合いください。
例えばこんなケース。
『私、彼(相手)が別れたがってるとか、一緒にいても楽しくなさそうとか、そういった相手の気配になかなか気づけないようなんです。前に別れた彼にも「何もわかってないんだね」と言われちゃいました。
付き合っている間も、彼がどう思っているのかいつも確信が持てないんです。
それで何度も急に別れを告げられて辛い思いをしてきました。
相手が別れたがっていることに気づけないのはなぜなんでしょう。』
別れの気配に気づけないのは「自分を見ているから」
さて、急にパートナーから別れを告げられるって、それこそ激痛ですよね。
だから、もしそういった経験をされたならば、無理をせず痛みを丁寧に手放していきたいところですよね。
もし、そういった方がいらっしゃったなら、辛い気持ちをちゃんと信頼できる人に話すことからはじめてみてくださいね。
しかし、どうして「相手の気持の変化」や「別れの気配」に気づけないなんてことが起きるのでしょうか?
ただ、この話って意外とシンプルな理由で起きているのではないか、と僕は思っています。
そもそも、パートナーが別れたがっているかもしれない?と思うだけで、不安になりませんか。
そんな予感を感じて冷静でいられることのほうが少ないと思うんですよね。
だから、きっとそんなことはないはず、と思いたくなるといいますか、無意識的に不安を切り離してしまうことも少なくないのかな、って僕は思っています。
僕自身の経験をもとにその理由を見つめていけば、「自分の不安ばかり意識している(不安を打ち消そうと必死になっていることも同じ)」と、相手の別れの気配に気づけないようです。
この状態を「自分を見ている」と私達は表現します。
だから、結果的に「うまく行っているはず」と自分だけで思い込んでしまうんですね。その時、相手の気持ちを見ていないって時間が長くなるのです。
もちろんこの状態になってすぐに別れにつながるとも思えないんですが、長くそばにいると「彼が別れを考え始める」なんてことも起きてしまうんですよね。
「自分を見ている」とは?
自分を見ているとは、自分の意識が外ではなく、内に向いている状態です。
実際、自分としては相手のことも考えているのですが、その内面では「自分の考え、信念、感情に対する意識が強まっている」わけですね。
この状態になると、相手のことに気づけなくなるのです。
ポイントは「相手は何を感じているんだろうか?」という部分に興味を持てていないこと。
このとき「相手はこちらを見ていた」としたら、相手は「自分に興味関心を示してもらえない」と思うようになるってことになるんですよね。
どこか相手が発するサインをこちらが見逃してしまうとしたら、たしかに相手の心は離れていくでしょうし、この積み重ねが別れにつながることも多いのです。
自分ばかり見てしまう事情はできる限り手放してみる
さて、この「自分ばかり見てしまう人」って、普段から「相手に迷惑かけちゃいけないな」と考えている人は少なくないように僕は思うんですよ。
もちろん「人のことなんてどうでもいい」と考えているタイプの方もいるのでしょうが、カウンセリングでは前者のタイプの方とお会いすることが多いですね。
だから、多くの方が悪意があって相手の気持ちをスルーしているわけじゃないんです。
どこか「うまくいっているはず」とか「このままでいいはず」といった気持ちにしか意識が行かない状態になっているようなんです。
この気持ちの裏側には「自分って相手に迷惑をかけちゃうのではないかな、そんな自分が嫌だな」といった気持ちが隠れていることが多いんです。
つまり「相手の迷惑にならないようにと考えて、自分のことばかり意識してしまって、相手から別れを切り出された」ということになっちゃうんですね。
これ、超絶切ない話だと思いません?気を使っているのにうまくいかないなんて、まぁ切ないですよね。
だから別れを切り出されたことで強く傷つくし、自分を疑うことになるんですよね・・・。
この「相手に迷惑をかけちゃいけないかも?」と感じる気持ち自体、きっと誤解です。
まぁそもそも論として「人は人に迷惑をかけることがある」って話もあるのですが、僕は「相手の迷惑にならないように」とお考えになる方が悪い人だとは思えないのです。
ただ、自分が迷惑にならないようにと振る舞うとき、自分は「迷惑な存在かもしれない」と感じているということは間違いないことだと思います。
そして、この誤解を解くことってものすごく重要なんですね。
どうして私は相手の迷惑になっちゃうと思い込んでいるのだろうか、と考えて、その理由を見つめていくといいんです。
ちなみに、これはどこか矛盾した話に思えるかもしれませんが、多くの方が「相手のためになにかしたい」と思っていたからこそ、「相手の迷惑にならないように」と考えている場合が少なくないものです。
つまり、相手の迷惑にならないようにと思う気持ち自体はとても純粋なものだった、ということになるのです。
が、そこで取った行動や意識の使い方が自分ばかり意識してしまったので、恋愛がうまくいかなかった、ということのようなのです。
だから、もしあなたが自分自身のことを「私は誰かの負担になってしまうかも?」と感じているならば、こう考えてみてほしいのです。
「あなたは誰を喜ばせたかったの?笑顔にしたかったの?」と。
そして、この気持ちに素直に行動すれば、きっと相手のことを見るはずなのです。
そもそも相手のことを見ないで相手を喜ばせることは難しいですからね。
つまり、「相手が別れたがっていることに気づけない理由」があるとしたら、自分が何を感じて、何を相手に向けようとしているか、その中身の問題だと言えると僕は思いますよ。
今日は以上です。最後までご覧いただきましてありがとうございました。
\この記事を書いた人/
心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)
カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」
「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。
そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。
年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。
口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。
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