浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

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さて、「自分でも不安なんですけど、私、ついつい彼のスマホを盗み見たくなってしまうんです」なんてご相談をいただくことがあるとかないとか・・・。

この気持ちに共感できる方ってどれぐらいいるのでしょうか。

僕も随分昔に、過去のパートナーのケータイ(その当時はスマホじゃなくてガラケー)を見たくて仕方なかったなんて経験があります。その時は「ダメだダメだ」と思えば思うほど見たくなってしまって、まぁしんどかった記憶がありますね。(僕には見る勇気がなかったとも言えますが)

思い出すと、確かその時、僕が二股をかけられていたんでしたっけね_| ̄|○(もちろんもうその当時のことにこだわっていませんよ)

だから、例えば「相手が浮気しているかも?」「他に好きな人ができたのかも?」なんて不安があると、相手のスマホは「ダメだと分かっているけれど、しかし覗き見たいもの」になるかもしれないですよね。

 

相手のスマホなんて見ないほうがいいと分かっているのに、なぜかつい見たくなっちゃうことで悩まれる方もいるのかなと思っていたりします。

今日のコラムはそんな「相手のスマホを見たくなる気持ち」にまつわるお話です。

よろしければどうぞ。

 


なぜ彼のスマホを見たくなるのか

そもそも人は人の隠された部分に興味を持つものです。

 

「見れない・見てはいけないと思うから余計に見たくなる」といいますか。

これは禁止の心理の影響でもありますし、時には「カリギュラ効果」なんて呼ばれるものでもありますね。

カリギュラ効果とは「人は禁止や制限を加えられると、かえって興味を持ってしまう」という心理効果のこと。昔話の「鶴の恩返し」や「浦島太郎」が例としてよく使われますね。

 

「絶対に開けてはダメ」といわれると開けてみたくなる、あの感覚のことですよ。

 

また、恋愛って心理的に「共犯関係のような状態」になりえるとも言われているのです。

特に不倫や浮気、みんなに反対されているようなパートナーとの関係といった場合に多いのですが、どこかで「二人でいけないことをしている」「あなただけは特別・君だけは特別」といった、二人だけの秘密を共有するような関係にもなりえるのですよね。

 

その時、どこか罪悪感的感覚が生じている、なんて考え方もできるんですよ。

だから、いわゆる「信頼」とは全く逆の罪悪感から、他人には絶対にしないことを恋人してしまうなんてこともよく起こります。

いわば普段の自分ではありえないぐらい罪悪感に対する感覚が麻痺してしまうんです。

更に、不安が強まってどこか復讐心を感じているとき、なぜか目的意識を強く感じて「私は目的遂行のために行動するべきだ」なんて思い込むようなことも起こります。

だから、渦中にいると「スマホを見たほうがいい」とか「こんなに不安にする相手が悪いのよ」と自分の行動を正当化して行動してしまうなんてことも起こりえます。

ただ、例えばスマホの覗き見なんてことを友達や同僚に対してしたら、もう一瞬で信頼関係が崩れません?

でも、そんなことがパートナーにしたくなる(できてしまう)のが、恋愛のマジック、いや、リスキーな側面だと言えそうですよ。

 

 

彼のスマホを見てしまいたくなる心理

では、どうして相手のスマホをそこまで見たくなってしまうのでしょうか。

その理由は、自分の中の不安・怖れの影響と言えるでしょうね。

だから、相手のスマホを見たいと思うにはそれなりの事情があるといえますし、そもそも不安を抱えていることが悪いわけではないと僕は考えています。

むしろ不安が強まるから悩むし苦しむことのほうが多いと思うのです。

ただ、相手のスマホを見たところで、グレーが黒だと分かって更に落ち込むか、グレーが白だと分かっても「本当に?」と疑っちゃうことのほうが多いのかもしれません。

スマホを見る前は「相手のスマホが見れたらこの不安を解消できる」という欲求を感じますけど、見たところで一瞬ホッとするだけで、その不安が完全に消えることはまずないものかもしれません。

むしろ盗み見る行為によって、罪悪感が強まり、不安を解消しようとする癖(依存的なパターン)が習慣化することのほうがリスクかな、と僕は考えています。

なぜなら、多くの自分の不安は自分でしか解消できないものですからね。



例えば、仕事でミスをしちゃって「どうしよう」と不安になった時、いくら同僚に大丈夫だって!と言われても、「私はそうは思えないのよね」と思い続けていれば、やっぱり不安は続くでしょ?

しかし、自分が同僚の言葉にありがたさを感じ、その言葉を信じられたなら「大丈夫、かな。うん、今できることをしよう」って思えますよね?

これと全く同じことです。

 

結局は自分が何をどう理解し、どう感じ、どう行動するか次第なんです。


つまり、自分の不安を「相手のスマホを見る=相手を疑うこと」で解消しようとしている状態を継続すると、余計に不安は増すのです。

かつ、相手の同意を得ず、スマホを見れば見るほど不信感と罪悪感がマシマシな感じでが増大するわけです。

だから、スマホを見ることが人としてどうこう、という話ではなく、そもそも心理的に考えて「自分の不安を解消するために他人のスマホを覗いてもデメリットが多い」というわけです。

唯一考えられそうなメリットがあるとしたら「相手と別れたい」と思うときかな?

ただ、これは少しブラックな話になりそうなので割愛します。


とはいえ、もちろん双方の同意の上で見せ合うなら、全く問題ないのと僕は思いますよ。

 

お互いに見せ合うってことならばね。

だから、自分のスマホは見せたくないのに相手に見せろって迫るのは違うよってことです。その時点で「自分が嫌なことを相手に要求している」という意味で罪悪感確定、つまり「自分は愛していないし、相手に愛されるにふさわしくない」って感じちゃうんです。

結局、自分の都合だけで行動しているわけですから、それがいいかどうかは別にして、自分も相手も信頼できなくなってしまうんです。

だから、また相手のスマホを見たくなるなんてループも待っているのかもしれませんね。

 

 

相手のスマホを見なきゃいけない事情ってなんだろう?

ただ、スマホを見たくてしょうがないと悩まれている方の多くは、それを心から望んでいる方ではないのしょう。

つい彼との関係で悩んでいるからスマホを見たくなる。もしくは、実際に見てしまって自己嫌悪に陥っている方が多いのかもな、と僕は思うのです。

実際のカウンセリングでも「私って最低ですよね、でも私もこんな風になるとは」と、自分を責める声を伺うことも多いですよ。

確かに僕も「相手のスマホの覗き見ること自体メリットがない」と思っていますが、しかし、そういった気持ちを抱えること自体は否定的に見ていません。

 

不安になれば、そういった気持ちになることはありえるだろうと思っています。

むしろ「どうしてそんなに不安になるのか」その事情のほうが気になるといいますかね。

その不安の理由を理解し、対処できるなら、彼のスマホを黙って覗き見るのではなく、堂々と彼とコミュニケーションをしたり、より普段通りの自分、いわば「自分らしく」すごせる可能性が高まると思うのですよ。

 



また、これは参考程度の話ですが、このような不安を感じている方ほど「私の思いって人に(相手に)届かないのではないか」と感じていることが少なくないようですよ。(もちろん他にも事情はありますけどね。)

だとしたら、そもそも彼のスマホを覗き見たい気持ちになる前から、いつも自分の気持ちが相手に届いていないような気がしていて、だから相手の気持ちを確かめたくなっているのかもしれないですよね。

だとしたら、これは不安にまつわる話でもあり、そもそもは「人との関わり方や自分自身の捉え方に関する問題」ではないか、と思えるのです。

だから、僕のカウンセリングでは、スマホを覗き見ることが云々、なんて話になることはほぼないとも言えます。しゃーないよね、事情があるんだよね、という話になることが多いです。

もちろん、相手のスマホを黙って盗み見てしまったら、相手に対して誠実に対処することは求められるとは思いますよ。

ただ、それと、不安になる事情は別の話だろうと思うのですよ。



そもそも、この問題の理由となっている不安はいつから抱えているものなのか?

 

同じような感覚を以前から感じていなかったか?

 

そんな不安があっても一人で抱えてこなかったか?だとしたらそれはなぜなのか?

 

つまり、自分が苦しいときでも、我慢ばかりしてこなかったか?

このあたりをじっくり見つめていくことで、自分に対する誤解を解き、本来の自分、つまり「ちゃんとコミュニケーションできる自分」になっていく道筋が見えてくるんですね。

だから、目の前の問題だけを見ていても、なかなか「スマホが見たくなる気持ち」は収まらないのかもしれないな、、なんて僕は想像していたりするんですよ。

 

 

最後に余談になっちゃいますけど、たしかに「スマホを見たくなるような行動をする彼」の影響もあるっちゃーあります。いつも不安にばかりさせる男性と一緒にいれば、気持ちも落ち着きませんしね。

 

ただ、これはあくまで彼の事情なのです。

 

自分で扱える範囲は「どうして不安にさせる彼を選んだの?」という部分なのです。

 

これもまた自分自身の不安が理由になっていることが少なくないので、扱う要素はにてるってことになるんですね。

 

 

以上、なにか参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のみなさんにリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

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