浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

さて、今日気がついたのですが、今月で僕がこの恋愛テクニックを隔週担当し始めたのが2010年のこの時期。

 

どうやら執筆開始から11年目に突入するようです。

 

11年と書くと生まれた赤ちゃんが小学卒業直前となる時間でして(僕は32歳から43歳に成長?しましたね)、その長さに改めて驚いているところです。

 

とはいえ、いつもご覧いただいているみなさまがいなければ書き続けることもできないわけでして、読者の皆様には感謝の気持でいっぱいです。いつもご覧いただきありがとうございますm(_ _)m

 

では、今回もいつもどおりコラムを進めてまいります。よろしければご覧ください。

 

***

 

我慢と犠牲がなぜ辛いのか?

「いつも我慢ばかりの恋愛が続いてしんどいんです」というご相談は、以前から変わらずいただくご相談の一つです。
 

僕の経験上、「どこか我慢ばかり・犠牲的な恋愛」をする語って、概ねいい人が多いんです。

 

「相手に負担をかけるより、自分が我慢したほうがいいのではないかと考えがち」という意味で、相手のことを考えている人だと解釈することができるわけですしね。


実際、彼の辛い顔なんて見たくない、彼女が悲しんでいる顔を見ると辛いんだ、というお声もたくさん聞こえてきますし、そのお声の向こう側に「愛」を感じる場合も少なくないんです。

 


ただ僕が学ぶ心理学では、我慢や犠牲などの行動の動機には「罪悪感」が存在するものだ、と言われています。

いわば「自分が悪い、至らない」と感じながらパートナーと接している、という側面が強いということです。

 

だから、どうしても辛さ、しんどさが伴いやすいんです。頑張ったり、相手に愛を送っても、どこか自分が信じられないままだったり、愛されている感覚を受け取れない事も起こります。

 

なぜなら「罪悪感」を強く感じている以上、自分は愛されるにふさわしくないのではないか、と感じてしまいますからね。


その結果、こんなふうに感じ始める方もいます。

 

「私は我慢して相手に尽くしているのだから、どうか私の気持ちを分かってね」

 

とかく「わかってほしい」という気持ちを感じやすい状態になるのです。

 

だから、実際のカウンセリングでも我慢ばかりの恋愛を続けている方から「私ってやっぱり求めすぎでワガママな存在なのでしょうか」「彼はどうして分かってくれないんでしょうか(怒)」というご質問が飛んでくるんですね。

 

まぁ我慢や犠牲を重ねれば「わかってほしい」という気持ちが強まっても不思議ではないものですからね。だから、ある意味当然といいますか、我慢していればそうなっちゃうよね、って話でもあるんですよね。

 

つまり、この時点では、そもそも自分がワガママ(相手に求めてばかり)かどうかは判断できないように僕は思っています。

 

 

 

我慢ばかりの恋愛が辛い本当の理由

 

ただ、僕は、我慢ばかりの恋愛が辛い理由って、罪悪感の影響や我慢の辛さだけではないと考えています。

 

他にも本当に辛いと感じる理由はあるだろう、と思うのです。

 

「自分が我慢をして、犠牲的になったことが、相手のためになっていないこと」

 

これが最も辛いことではないでしょうか。

 

自分なりに良かれと思い行ったことが、相手のためになっていない。それは誰にとっても辛いことですよね。

 

その辛さがある以上、どうしても恋愛中に我慢をやめられなかったり、つい犠牲的な愛し方にこだわってしまう人がいても不思議ではないと思うのです。

 

そこにはその方なりに込めた思いがあって、その思いが相手に届けたいという意志がある以上、我慢や犠牲を止めることはないと思うのです。

 

僕はそのように考えている部分があるので、、犠牲的な恋愛は辛いことだからやめておいたほうがいい、とだけ考えているわけではないんです。

我慢ばかりの恋愛を奨励するわけではありませんが、しかし、たとえ我慢が募ったとしても、それがその方の愛情表現であるならば、大切なものだよねと理解していますし、そうお伝えしています。

そこにある思いは大切にしてもらいたいなと思うのです。

 

誰に何と言われようと、自分なりにパートナーを愛そうとしているなら、その気持ちは大切にしてもらいたいし、胸を張っていてほしいのです。

 

 

 

相手のことを少しだけ考えてみると

さて、我慢ばかりの恋愛を続けている方に、僕からこのようなご提案をすることがあります。

 

その方愛し方を否定するという意味ではなく、物事の見方を変えるという意味でね。


「多くの人は、大切な人に無理をさせ、犠牲ばかり強いたいとは思わないのではないでしょうか」

もし自分を愛する人や味方がいるとしたら、きっとそう願うはずですよね?

もし相手にとっての大切な人(=自分自身)が我慢や犠牲ばかりしていれば、きっと相手は無力感を感じることでしょう。そばにいても自分が何もできていないような気がして、辛くなってしまうかもしれません。

そういう意味で、我慢ばかりする恋愛スタイル、犠牲的な恋愛は、Lose-Loseの関係を作ることが多いのです。

 

ここで大切なことは「自分を大切に思う人がいるとするならば、私が幸せを感じ、笑顔でいて欲しいと願うはず」と、人の愛を受け取る視点が必要になります。

 

ここがうまくいかないと、自分が思う愛し方にこだわってしまって、また「私の思いが伝わらない」という失望と出会ってしまうことが増えるかもしれません。

 

 

たとえ我慢や犠牲ばかりであったとしても、きっとあなたは大切な人のために頑張れる素晴らしい人なのでしょう。

 

だとしたら、その自分にふさわしい「新しい自分のあり方、恋愛スタイル」ってなんだと思います?

 

どんな自分が今の自分にふさわしいと思うでしょうか?

 

その自分に近づいていくこともまた、自分を楽にして、パートナーの愛を活かす道かもしれませんよ。

 

 

ただ、間違っても誤解してほしくないことがあります。

 

それは「今までのあなたが間違っていた」なんて考えなくていい、ってこと。

 

どんな状況でも大切な人に思いを届けようとしたあなたは、やっぱりいい人なんですよ。それはきっと変わらない事実なんだと思いますよ。

 

 

今日は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

【この記事を書いた人】


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区担当」

 

「恋愛」「結婚」「ご夫婦の問題」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導く人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションは目からウロコと評され、なりたい自分になれると人気。屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。20代〜40代のみなさんにリピーターが多い、年間約400件の個人面談を行う、ちょっとだけ予約が取りにくいカウンセラー。

 

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