浅野

カウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもありがとうございます。

 

では今日のコラムです。バレンタイン前ですけど、なぜかハートブレイクの話を一つ。

 

よろしければお付き合いください。

 

 

頑張るほど傷ついた、昔の私

恋愛においてもっとも悩ましい問題って「ハートブレイク」ではないでしょうか。

 

実際に失恋に関するご相談はたくさんいただきます。

 

同時に、もう傷つくことがいやだ、もう誰も傷つけたくはない、といった深刻なお悩みも伺います。

 

だからこそ、恋愛から距離をおいていたというご相談は少なくないものです。

 

それでも、そろそろ自分の結婚、子供のこと、未来のことを考えたくなって、気になる人と付き合って、でも気持ちが前に向かなくて、というお話も伺うんです。

 

そんなお話を伺っていると、その背景にこんな感覚が見えてくることがあるんですよ。

 

「好きな人のために頑張って、でも傷ついて」

 

頑張ったのに傷ついた、いや、頑張るほど傷ついた、という経験をされている方のお話を伺うことも稀ではないのです。

 

 

 

一口に「恋愛で傷つく」といってもさまざまな形があると考えられますが、つまるところ「喪失の体験」をしたという場合が多いように思うのです。

 

大切な人のことを失うことを「対象喪失」と呼ぶんですけどね。

 

このとき、大切な人を失ったことで、悲しみ、無力感、悔い、寂しさ、孤独なども感じるでしょう。

 

と、同時に相手を慕う気持ちも強く感じることがあるでしょう。

 

だからこそ苦しい。

 

今すぐ好きな人のことを嫌いになんてなれないから、必死で頑張ったって経験をされている方も少なくないのではないでしょうか。

 

それでも、頑張るほど傷ついたとしたら、恋愛から距離をおいたり、もうあんな思いはしたくないって思う事があっても不思議ではないと思うんですね。

 

多くの方がこう思っていらっしゃるようなんです。「たかが恋愛で傷ついただけ」「一人の人と別れただけ」と。

 

でも心は全く違うことを感じている。

 

特に「頑張るほど傷ついた」という経験は、たかが恋愛、という言葉では収まりがつかないような痛みになるのかもしれません。

 

だから、なかなか過去の喪失の体験を忘れられず、ずっと不安や怖れを抱えていらっしゃる方もいるんですよね。

 

 

 

頑張るほど傷ついた経験とどう向き合うか

さて、まずもっとも重要なことを書きます。

 

もし、あなたが頑張って頑張って、でも傷ついて、という経験をしたことがあるなら、その自分を決して意味のない存在にしないでいただきたい、と思うのです。

 

頑張ったことには意味があります、絶対に。僕はそうお伝えしています。

 

ただ、同時に傷ついたという事実がネックになるとも思います。(それはあたかも自分だけが一方的に傷ついたような印象があるかもしれませんが)

 

普通に考えて、頑張るほど傷ついたなら、頑張ることをやめますよね?もうこれ以上自分をちっぽけに感じたくないですから。

 

そんなときはまず、頑張ることをやめた自分をねぎらう必要があるのかもね、って僕はお伝えしています。

 

頑張ることをやめた自分って、頑張れないところまで頑張って愛した自分じゃないですか?

 

この自分を頑張ることを諦めた自分という認識のままにするか、そこまで頑張っていた自分という認識にするか、ここは選べると思うんです。

 

でも、うまくいかない恋愛とは時に残酷なもので、「私は頑張ったのは事実だけど、私が諦めたんだよ」という声を自分の内面で聞くことにもなるんですよね。

 

もう傷つけないって思ったのは事実だけど、それでも諦めたのは私。

 

自分から愛することをやめたのは、私。

 

これって罪悪感なんですけど、この罪悪感がいわば「重さ」を作るんです。本気になったって重いだけなんじゃない?って思うようになる。

 

だから、それからの恋愛はどこか割り切るしかないって考える人がいても不思議ではないし、愛する自信を失ってしまうことだって考えられますよね。

 

だから、この罪悪感を解消していけるように「頑張ったけど傷ついた私」=「愛ある私」だと受け止めていくことって大切なんですよね。

 

私は愛した、という感覚と、でももう頑張っても傷つくだけだから、って感覚。その矛盾をゆっくり解消するために、過去の自分をゆっくり丁寧に受け入れていく感じですかね。

 

僕はいつもこう思います。いくら自分を責めても、自分も、相手も、未来に出会うであろうパートナーも、そして過去の自分も、誰も救われはしない。

 

でも、痛烈なハートブレイクとはなかなか向き合えないから、自分を責めてしまうのかもしれません。

 

それはもう致し方ないことです。

 

でももし、頑張るほど傷ついたって過去の恋愛、その体験に縛られた自分を解き放って、もう一度幸せを目指したいと思われるなら、どうか自分に言ってあげてください。

 

「あなたの本気を一番知っているのは私だよ」と。

 

そして、こうも伝えてみてください。

 

「痛みは優しさに変えられる。もっといい恋愛ができるようになっているんだよ。」って感じでね。

 

どうかあなたが自分に優しくされることを心から願っています。

 

 

今日は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

【この記事を書いた人】


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区担当」

 

「恋愛」「結婚」「ご夫婦の問題」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導く人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションは目からウロコと評され、なりたい自分になれると人気。屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。20代〜40代のみなさんにリピーターが多い、年間約400件の個人面談を行う、ちょっとだけ予約が取りにくいカウンセラー。

 

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