毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀・池尾千里、夫婦でさせていただいています。
今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。お読みいただけたらと思います。
今年ももうすぐ終わりますね。
今年１年、お世話になりました。
お読みいただき、ありがとうございました。
2020年、最後の月曜日、池尾家「カップルカウンセリング」をお贈りしますね。
パートナーが、なんだか元気がない時って、どんな気持ちになりますか。
「どうしたのかな？」って、思いますよね。
体調が悪いのかな？
会社で嫌なことがあったのかな？
何かトラブルでもあった？
気になりますし、心配になったりもします。
でも、ご飯を食べて、テレビを観たり、お風呂に入ったりしているうちに、なんとなくいつものパートナーに戻ってくると、「あぁ、大丈夫そうだな」って安心します。
または、パートナーが「実はさー」って、今日あったことを話してくれたら、「あぁ、そういうことがあったから、元気がなかったんだな」って、理解できますから、それもわかることで、少し安心できます。
一番困るのは、パートナーがいつまでも、元気がないままの状態の時ではないでしょうか。何があったのか、話すでもなく、元気がないことを、隠すでもない・・
「どうしたの？」と聞けばいいのかもしれないけど、聞ける雰囲気でもなくて、ただその状態を、少し離れて見てるだけしかできない時。
もしくは、聞いてみたけど、「何でもない」なんて答えが返ってきて、「何でもないわけないでしょーーっ！」って思うけど、それ以上、何もできない時が一番辛いのではないでしょうか。
して欲しいように、してあげたい
パートナーが元気ない時に、あなたは、どうしてあげたいですか？
そっとしておいてあげたい、という方もいらっしゃるでしょう。
「どうしたの？」って聞いて、何かできることをしてあげたい、という方もいらっしゃるでしょう。
どちらが正解ってことはないんです。
でも、してあげたいと思うことは、実は、自分自身がして欲しいことなんですね。
そっとしておいてあげたい人は、自分が元気ない時にも、そっとしておいて欲しいと思っています。そして、「どうしたの？」って聞いてあげて、何かしてあげたい人は、自分もそういう時には、関わったり、構ったりして欲しい人なんですね。
自分がして欲しくて、してもらったら嬉しいから、パートナーにもするっていう構図なんです。
でも、実際は、パートナーによって、そっとしておいて欲しい人もいれば、関わって欲しい人もいます。あなたがしてあげたいことと逆のことを、パートナーが望んでいることも、もちろんあるわけです。
むずかしいですよね。
あらかじめ聞いておく
パートナーとの時間が長くなると、試行錯誤しながら、だんだんとわかってくるものではあるのですが、片方の調子が悪い時に、「どうして欲しい？」ってなかなか聞けなかったり、うっとおしく思われたりしやすいものですよね。
なので、お二人が穏やかな気持ちで話ができる時に、お互いに聞いておくのは、とてもオススメです。
「元気がない時に、どうして欲しいか」
「怒っている時に、どうして欲しいか」
など、その渦中では、なかなか聞けないことをあらかじめ聞いておくことで、そっとしておくとか、笑わせるとか、話を聞くとか、パートナーの意向に沿う形で関わることができるのではないでしょうか。
パートナーには幸せでいて欲しい
しかし、どうして、パートナーの調子が悪いことが、こんなに気になるんでしょう。
パートナーが元気がない。
パートナーが怒っている。
パートナーが泣いている。
パートナーが寝込んでいる。
気にしないようにしようにも、どうにも気になってしまいますよね。
気になりすぎて、本当は、優しい言葉を掛けてあげるといいのに、だんだんイライラしてきて、怒ってしまう、なんてことも起こったります。
まさに、影響を受けるという感じではないでしょうか。
パートナーとあなたは、多くの場合、物理的にも、心理的にも近いところにいる存在です。ですから、近くにいる人が、調子が悪いと、なんだかこちらも低空飛行になるような気持ちになります。引っ張られるとでもいいましょうか。
お互いに、誰よりも影響を受けやすい距離にいるからなんですね。
そして、もうひとつの温かい理由は、パートナーに、あなたはこう思っているからです。
「パートナーには、いつも幸せでいて欲しい」
切に願っているのです。
パートナーの幸せを。
責めがあるところには愛がある
パートナーの調子が悪いと、とても困るんです。辛いんです。さっさと元気になって欲しいのです。そして、それがなかなか出来ないと、その理由を実は、いつだって、私たちは自分の中に探しています。
「私の何かがいけなかったようだ」と。
パートナーが幸せでないことを、自分のせいにして、責めているのです。
これは、家族の誰かが、病気だったりする時にも起こりやすいものです。家族全員が、病気になった家族のことを、何かしら、自分のせいだと責めてしまうのです。
でも、それは真実ではありませんし、そう感じて辛い思いをしている理由を、是非思い出してみていただきたいのです。
「パートナー（家族）には、いつも幸せでいて欲しい」
自分がいけないかもしれないという罪悪感は、「愛」のあるところにしかありません。
自分を責めて苦しい時には、ただ、彼らの幸せを願う、あなたの中の「愛」を思い出すことです。
「私たちの心の中には、愛と誠意しかない」
私が心理学を学んだ中で、いつも思い出す、勇気が湧く言葉です。
この言葉を、2020年を締めくくる今日の記事の終わりに記したいと思います。
今年一年、ありがとうございました。
みなさま、どうぞ、良いお年をお迎えください。
１月４日（月）は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
池尾千里
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