浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

 

いつもご覧いただきましてありがとうございます。

 

さて、今年も12月に入りました。皆さんはいかがお過ごしですか?

 

我が家も大掃除の準備を始めているんですよね。

すると、いつの間にか買い溜め込んだ娘のおもちゃの数に夫婦で驚くことに。

うーん、そんなに買ったつもりはないのですが、事実は嘘をつきませんからね。娘のおもちゃの整理が最も時間がかかるお掃除になりそうです。

 

では今日のコラムです。

 

 

○人から叱責などを受けたときの反応あれこれ

まず一般的な話から。

 

僕たちが、人から叱責などを受けたとき、以下のような反応をすることが多いものだ、と考えられます。

 

  1. 他人から叱責などを真に受けて、強い罪悪感を感じ「自分はダメだ」と自分を責め続ける。
  2. 自分が叱責などの事実やその理由に、ほとんど関心を持たない。
  3. 他人からの叱責などを受け止め、その点について改善しようとする。

 

もちろん何が良くて何が悪いという話ではないんですけどね。

 

この中で、他人の叱責などで最も辛い思いをすると考えられるのは、「1」のタイプの人。

 

他人からの叱責などを真に受けてしまう完璧主義者さんや理想主義者さんが該当することが多いでしょうか。

 

自分だけでなく他人や物事に対して、つい「期待」をしてしまう傾向が強い完璧主義者さん・理想主義者さんは、「自分が誤解されたり、決めつけられる」と「自分は期待はずれだ」と感じます。

 

人から叱責を受けると自分に失望しちゃうこともあって、「やはり自分は期待はずれだ」と感じて、辛くなりやすいと考えられます。

 

たとえ、真っ当う根拠がないにもかかわらず、自分を責めて、罪悪感をかき立てる人がいた場合も、ひどい自責の念にさいなまれる可能性もありますね。

 

これ、「私、すごく打たれ弱いんだ」と表現する人も少なくないですよね。

 

でも、そんな自分が悪いわけじゃないんですけどね。

 

あまり人と関わらず、遠慮していたり、何事も一人で頑張ってきた人ほど、そう感じやすいものだと僕は思います。

 

 

また、最も罪悪感を感じないであろうタイプは「2」の人だと考えることができます。

 

自分に向けられた叱責などを「否認」する。「聞く耳を持ちませんよ」という姿勢を示すんです。これは一種の「防衛」で、「自分はダメだ」と思わずにすむための反応だと考えられるんですよ。

 

そのため、相手の話を受け入れることもありませんが、自分も罪悪感を感じることは少ない、ということなんです。

 

それが良いかどうか別にして、僕たちのココロにはそういった防衛メカニズムがあるってことです。

 

 

○心理パターンがすれ違いを作る?

さて、ここからが今日の本題。

 

もし、あまり罪悪感を感じない(実際には防衛しているだけですが)「2」のタイプの彼(彼女)に、罪悪感に苛まれやすい「1」のタイプの彼女(彼)が

 

「最近、仕事で叱責を受けてめちゃめちゃ凹んでるんだ」

「パートナーに冷たくされたんだ、辛いんだ」

 

と相談をしたとしたら。

 

おそらく

 

「あぁ、そんなの気にしなければいいんだよ、私はそうしてる」

 

と答える可能性は高そうです。

 

まさに「人は自分の成功体験を善意で伝える」といった感じでしょう。

 

この「2」タイプの人の発言に、全く悪意などなさそうですよね。

 

 

が、「1」のタイプの人にとっては「それが難しいんだけど・・・」と思ってしまうかもしれませんね。

 

「全然分かってくれていない、こんなにつらいのに」

 

そう思っても不思議ではないですよね。

 

このギャップが理由で、パートナーシップがギクシャクしたものになることも少なくないようですよ。

 

 

「2」のタイプの人は、「1」のタイプの人のことを考えているのですが、あまりにその内面のあり方、感じ方が違うので、それが伝わらない、というわけです。

 

こうなると、なかなか相互に相手を思っているのだけど、その理解が難しくなることもありそうですよね。

 

 

○さて、どうしたらいいの?

今日の話のように、簡単でもいいので「人の心はこう動く」「このタイプの人は〇〇のように考える」というお互いのココロのあり方を知っておくと、パートナーとの関係で役立ちそうですね。

 

知っておくだけで、自分が傷つかず、怒りを手放せることはたくさんありますから。

 

もちろんあまりに二人の間で口論が行き過ぎちゃってる場合は別ですが・・・。

 

 

また、自分自身の物事の捉え方を「3」のパターン(他人からの叱責などを受け止め、その点について改善しようとするのように変化させていくように心がける、という方法も有効ですね。

 

 

とはいえ、誰しも叱責されていい気分はしませんね。

 

なんだよ!みたいな気分になったり、ショックを受けてベコーンと凹むこともあります。

 

あまりに人からの叱責を恐れると、人と関わりたくなくなってしまうこともしばしば起こります。

 

凹みたくないし、弱い部分を見せたくないなと思うと、本当は凹んでいるけど、そんな素振りを見せないように我慢することもありますね。

 

これまたなかなかしんどいですけど。

 

 

このときに、「問題」をちゃんと切り分けて捉えると、人からの叱責もまだ受け止められるようになるし、その叱責の中から、何かしらに学び取ることができるようにもなります。

 

 

もし、自分のためを思って善意から叱責する人は、「ダメな点だけ」をより具体的に指摘するはず。

 

自分の存在や能力などを全否定して、けなしたり軽蔑したりするようなことはしないはずです。

 

万が一、相手から全否定がとんできたときは、多く相手の事情が含まれていることが多いものです。

 

まず、ここを切り分けることですね。

 

 

また、叱責などを受ける理由になっている点については改める意識を持つことで、その経験を学びにすることができます。

 

ただし、自分のミスは訂正する意識を持てばよく、必ずしも「自分はダメだ」と思う必要はないんです。

 

ここで、叱責されたショックや怖さなどに流されて、自分がダメなんだ、期待はずれなんだと感じるなら、これは行き過ぎた感情かもしれませんよ。

 

「ミスは訂正するけど、自分を罰しない」と自分なりに心がけていくと、自分の気持ちが楽になっていき、ときにはパートナーなど人の言動の意味が分かりやすくなります。

 

これは一つの心がけ、意識して行うことで、徐々にできるようになっていきますね。

 

 

「相手は私のここを叱責していて、自分の存在まで責めているわけじゃないんだな」

 

といったふうに。

 

 

すると、「1」のパターンも、「2」のパターンも、必要がなくなって、恋愛や夫婦関係、人付き合いが楽になっていくことが多いですよ。

 

以上、なにか参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

【この記事を書いた人】


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区担当」

 

40代・男性・既婚。「恋愛」「婚活」「結婚」「ご夫婦の問題」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導く人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションは目からウロコと評され、なりたい自分になれると人気。屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。20代〜40代のみなさんにリピーターが多い、年間約400件の個人面談を行う、ちょっとだけ予約が取りにくいカウンセラー。

 


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