mizugaki

こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で、金曜日の【大人の恋愛術】をお届けしています。

 

台風一過、季節が逆戻りしたかのような暑さにうなされた数日でしたが、今日は、さすがに暑さも盛りを過ぎたかな、と感じました。風邪が流行っているようです。どうぞご自愛くださいませ。

 

さて、本題。

 

その「甘えられない」は遠慮から?

 

私たちは、子供の頃から、「自分でできること」が「いいこと」とされて育ってきているので、どうしても「自立」している方がエライと思っているフシがあります。

 

人生、本当にいろんなことがありますから、辛いも酸っぱいも呑み込み、涼しい顔をして生きている人は、かっこよく見えます。私も、感情に振られやすいタイプなので、そんな人に出会うと無条件に尊敬してしまいます。度量が大きいんだなぁ。すごいなぁ。ああなりたいなぁ、と思います。

 

でも、ものには、やっぱり限度があります。特に、恋人や夫婦のような特別に近い関係性では、弱音が吐けない、あるいは、甘えられないのは、寂しいですよね。

 

よく「自立」の人と「自立」の人が恋に落ちても何も起こらない、なんて笑い話がありますが、どちらも「惚れた弱み」を見せられないと、どうしたって「想い」の大きさが相手に伝わりにくくなります。お互いに相手のことが大好きなのに、相手にはそこまでとは見えないのです。

 

「自立」の人は、本当に「依存」が大嫌い。お仕事や、家族との関係性の中で、人に頼られ、あてにされることの多い人はなおさらで、あまり感謝されたり褒めてもらうこともない中で支える大変さが身にしみていて、自分が誰かに甘えたり、あてにしようとするだけで、申し訳なさが募ります。

 

私が「甘える」と、迷惑をかける。きっと大変な思いをさせる。そうしたら嫌われる。だから、甘えられない。そう思ってしまうんですね。

 

ネガティブな感情を分かち合うこと自体も「甘え」に見えていると、「甘えられない」どころか、自分が思っていること、感じていることも相手に伝えられないですね。そうすると、お互いに相手がどう思っているのか、推測合戦が始まります。

 

本当は、相手がどう思っているか、なんてわからないのに。相手も、あなたがどう思っているのか、何を感じているのかがわからなくてやきもきしているかもしれないのに。

 

「迷惑をかけたくない」という「遠慮」する気持ちは、「優しさ」ですが、相手の気持ちを推測して、その答えを出しているとすると、遠慮も癒着のうち、なんです。

 

 

相手への思いやりのつもりで距離をとっていた?!

 

Aさんは、お姑さんが病気で余命3ヶ月と宣告された時、絶対に夫の前で泣かないと決めた、と言います。夫が母親思いなのを知っていて、どれほど辛いかと思ったら、自分が、夫の前で涙を落とすのは酷だと思ったのです。

 

実際、夫も、その事実を知った日は、さすがに「一人にしてくれ」と言って書斎に閉じこもってしまったそうで、Aさんとしても、多くを夫と語れず、それ以上は追いかけられないと思ったそうです。

 

それ以降、夫も、Aさんの前では気丈に、明るく振る舞うので、Aさんも、お姑さんのお見舞いの行き帰りに車を運転しながら、散々泣いたものの、悲しい、寂しい気持ちは、夫と分かち合えませんでした。

 

男性って、奥さまにとっては、どんな時も騎士のように「強く」「守る」立場でありたいのでしょうか。自分が弱っている時ほど、一人になりたがったりしますね。

 

Aさんも、なんとなく夫の「強がり」に気づいてはいたものの、そこに触れないことが「武士の情け」のように感じていて、自分も務めて明るく、何事もなかったかのように振舞っていたのだそう。

 

でも、後に、夫が、実は、その時、バーで、自分の悲しみや助けられない悔しさに涙していたと聞き、なぜ、パートナーの一番辛い時に、自分がそばにいて一緒に思いを受け止められなかったのか、別々に悲しんでいたなんて、とAさんは、地団駄を踏むくらい悔しい気持ちになったと言います。

 

相手への思いやりのつもりが、二人の間の「ちょっとした距離」を詰められなかったのだ、とわかったそうです。

 

 

「甘える」のではなく「分かち合う」

 

「自立」の人は、「依存」を嫌いすぎていると、「自立」を緩めること=「甘える」こと、と思いがちです。

 

確かに、自分の生きる態度を変えるには、これまでやってこなかったことをするといいので、すぐに思い浮かぶのが、「甘える」ことになるのですが。

 

相手との「ちょっとした距離」を縮めるために必要なのは、「自立」を緩めることなので、「甘える」こととは限りません。

 

彼が強がっていて、自分一人で抱え込もうとしていたら、彼の「自立」を尊重して、「私」が「依存」のポジションに入って、「甘える」というのは、アリ、なんですけれどね。

 

でも、男性が「自立」を強めるとき、彼は、本当は「甘えたい」し、「頼りたい」のです、実は。それができないし、かっこ悪いと思っているから、一人になりたがる、のです。

 

だとしたら、彼に、真実の「強さ」は、自分の「弱さ」の中に入れること、というモノの見方もあることを伝えてみませんか?

 

そして、あなたも「弱さ」を受け入れる「強さ」を持ちたいと思ってみませんか?

 

あなたが、悲しみや寂しさを真正面から受け入れる心の器を持てたなら、

 

あなたが「甘える」ことで、彼を「あなたを助ける強い人」に仕立て上げなくても、

 

悲しみや寂しさを「分かち合う」ことで、そこに「愛」があることを感じられそうです。

 

「私は、あなたのそばにいたい。そばにいられないと寂しい」。

 

「助ける」ことでも、「助けられる」ことでもありません。

 

ただ、そこに一緒にいて、思いを「分かち合う」ことができるなら、それだけで絆を太くできそう。だから、一歩前に出て、このちょっとした距離を詰めたいと願ってみましょうか。

 

思いやりを「遠慮」ではなく、「絆」にしたいから。あなたとどんなときもつながっていたいから。本当は、この「思い」を伝えたいですよね。

 

ピンチはいつだってチャンス。ずっと欲しかった親密感は、すぐそばまできているのかもしれません。ラブラブ

 

 

 

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