ラブ・カウンセリングのブログ-プロフィール-大門昌代

木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。

担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。

------------------------------

カウンセリングサービス発!人気カウンセラーのすぐに役立つ心理学講座がオーディオで聴ける☆心理学講座音声配信サービスきくまる!無料で聴ける心理学講座を続々配信中!まずは、無料音源をお試しください!
 

心理学講座音声配信サービス「きくまるでは毎月7日、17日、27日の7のつく日に無料配信しています。毎月15日は選りすぐりの音源を販売開始しておりますので、どうぞお楽しみください。

------------------------------

女性からのご相談で、彼や夫が向き合ってくれない、話し合ってくれないというのがあります。
 
全員ではないですが、リサーチしてみたところ、多くの女性のみなさんは、威勢よく向き合うことや、話し合うことを伝えている様子です。
 
「向き合いましょう!!」
 
「話し合いましょう!!」
 
お気持ちはよくわかりますし、男性が女性と真剣な話し合いに応じてくれない様子というのも、想像できます。
 
男性は、わからないことに対して、女性よりも恐れを感じると言われていたりします。
 
「向き合うってなに?」
 
「何について話し合うの?」
 
このような疑問が出てくると、恐れを感じるので、逃げるか戦うかの選択に迫られます。
 
逃げるという選択をした男性は、女性の話を聞いているふりをしつつ、スマホに夢中になっているか、急に用事を思い出してその場を離れるか、これまた急にどうしても外せない上司からの呼び出しがあって帰宅が遅くなるか・・・
 
少数派になりますが、戦うという選択をした男性は、理屈や理論を駆使して「俺は正しい」を主張するか、強い口調で話すか、中には暴力的になってしまうなんてこともあります。
 
だから、「あなたが考えている向き合う」というのが、いったいどういうことなのか?を、男性に伝えたほうがいいですよというお話をしたり、何について話をするのかについて、つまり議題をきちんと教えてあげるほうがいいですよと、お伝えすることが多いです。
 
女性のみなさんにお伝えするのは、「向き合う」というのは、女性の欲求を男性が叶えることではないですよということと、「話し合う」というのは、一方的に意見を押し付けることではなく、相手の話を聞くことも含まれますよということ。
 
これは私が勝手に考えていることなのですが、向き合うというのは、お互いが、本当に思っているコト、考えているコトを伝えて、「そうなのだね」と理解することではないかと考えています。
 
「話し合う」というのも、向き合った中で出てきたお互いの本音や本心を理解したうえで、「さて、どうしていく?」と、これからのことについて、お互いに意見を述べ合うということではないかと、これまた考えております。
 
みなさんは、どのようにお考えでしょうか?
 
改めて、「向き合う」「話し合う」ということについて、「私は、どういうことだと考えているのか?」を、みつめてみると、相手にも説明しやすいですよね。
 
そもそも、本音や本心と言われるものを、さらけ出すことは、とても勇気が必要なことですよね?
 
そんなものをさらけ出して、もし笑われたり、バカにされたり、否定されたり、拒絶されたり、哀れまれたりなんてことがあったとしたら、相当傷ついていしまいますからね。
 
日本ではまだまだ、幼いころから男性は強くあることを、望まれている部分が残っています。

女性は、やさしく、かわいらしくあることを、望まれているかも?ですね。
 
そうすると、笑われたり、バカにされたり、否定されたり、拒絶されたり、哀れまれたりなんてことが起こって、傷ついてしまったりなんかすると、男性は強くあることができなくなってしまいます。
 
ここでいう「強い」というのは、肉体的なお話しではないですよ。
「心」のお話しです。
 
男性としては、心が傷つくわけにはいかないわけです。
 
そこで、逃げるか戦うかということになってしまうので、女性が主張する、向き合ったり、話し合ったりというのが、苦手な男性が多くなるわけですね。
 
とは言っても、実のところ、女性のみなさんも、向き合ったり、話し合ったりすることが、本当は苦手であるということも多々あるのです。
 
本音や本心と言われるものを、上手に隠して、自分自身が傷つかないように防衛したうえで、「向き合いましょう」「話し合いましょう」ということを、言っているというのも、少なくはないのです。
 
いや・・・だって、誰だって、笑われたり、バカにされたり、否定されたり、拒絶されたり、哀れまれたりは、嫌ですし、怖いですからね。
 
本当は、改めて「向き合いましょう」「話し合いましょう」と主張しなくてもいいように、普段から本音や本心を話せる関係性を作っていくことが、恋愛や結婚を長続きさせるには、必要なことなのでしょうが、「笑われたり、バカにされたり、否定されたり、拒絶されたり、哀れまれたりするかも?」という怖れと戦いながら、相手とは戦わず、逃げないで、防衛しないで挑む必要がありますから、相当ビビっちゃうんですよね。
 
というわけで、「その怖れを超えていくと決められるくらいに、相手との関係性を大切にしたいと思えることが大切」という、長ったらしい説明を、いつもさせてもらっております。
 
しかも、こちらが相手との関係性を大切にしたいと思ったからといって、相手も同じように思うかどうかは、誰にもわからないということですから、挑むには相当な勇気が必要なわけです。
 
ただひとつ言えることは、それくらい相手との関係性を大切にしたいと思えた自分には、相当な誇りを持てますし、自信も相当つきますよということですね。