カウンセリングサービス・心理カウンセラー浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。
それでは今日のコラムです。よろしければどうぞ。
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1.「好意の最小化」って何?
いいか悪いかは別にして、あなたの周りにもいませんか?
プレゼントやお中元などをもらったときに「ありがたいけど・・・お返ししなきゃいけないから余計な気を使ってほしくないわ」と思っている人。
まぁコレは極端な例ですが、「いつも遠慮して人の好意を受け取らない人」がいます。
このタイプの人は、悪意なく「幸せの可能性を最小化」させてしまう可能性があるんですよね。
例えば、友達にいろいろ助けてもらった経験があって、心の中では感謝しているんだけど
「うーん、でも私が友達を『親友』と呼んでいいのかもわからないし」
「友達に良くしてもらって嬉しいけど、そんなに喜びは感じないんですよね」
恋愛で例えるなら
「確かに彼は私を大切にしてくれているけど、そんなに無理しないでとばかり伝えている」
「最近気になる男性が親切してくれるんですよね。でもそれって誰にでもやってることでしょ?」
「彼にありがとう、って言われて嬉しいけど、それってふつうのコトじゃない?といつも感じてしまう」
こういったタイプの人って、きっと悪気なく遠慮していることが多いんでしょうね。
ただ、この話をよーくを見つめていくと
「他人から向けられた好意を最小化するようにコントロールしている」
とも言い換えることができるんですよね。
自分に向けられた好意をそのままのカタチで受け取らず、いろいろな理由を使って「小さく」しているんですよ。
2.人の好意を最小化する理由は不安にある
このタイプの人の深層心理には「何かしらの不安・怖れ」が隠れていることが多いです。
例えば
「相手からもらった好意のだけ、お返しする自信が感じられていない」
「私が相手に与えても、相手が喜ぶとは思えていない」
「よくしてもらって嬉しいけど、私はあなたが喜ぶだけ返せないよ」
もし自分がそう思えば、相手の好意を小さくしないと不安です。相手に愛されたからと言って手放しで喜べないんです。
だから、「相手の好意を最小化する」のですね。自分が扱っても不安を感じないレベルにまで、その価値を削るんです。
人によっては「そんなに良くしてもらっては困る」と思うのでしょう。
人によっては「相手の好意についケチを付けたくなる」気分にもなるでしょう。
人によっては「人に良くしてもらうと逃げたくなる」気分になるかもしれません。
その方法は人それぞれ違うでしょうが、不安ゆえについつい人の好意をはねのけちゃうんですね。
これ、相手の気持ちを考えるとどんな気持ちがするでしょう。
「自分なり想いを小さく扱われる」わけですからちょいと残念な気持ちになるでしょう?
遠慮することが悪いと僕も思いませんが、しかしこのパターンを放置しておくと、知らず知らずのうちに「幸せな恋愛の可能性を最小化」してしまうこともあるのです。
3.不安に対処する方法を失いたくはないから・・・
人の好意を最小化したくなる理由。
それは「自分をどこか厳しく見つめすぎている」からです。
『私が愛しても、私が頑張っても、私なりに思いを伝えても、それが届かない(かもしれない)』
このような不安が深層心理で強く影響していると、やっぱり自分を肯定的に見つめることが難しくなるんですね。
その結果、自分の不安に意識が向いてしまって、喜ぶよりも先に不安に対処したくなるんです。
できれば・・・そんな不安は手放したいですよね。
しかし、なぜかこの苦しさを手放そうとする人は意外と少ないのかもしれません。
むしろ傷つかないように対人関係の距離を取ったり、人の好意を遠ざける方法を使い続けている方のほうが多いんです。
その理由こそ「人の好意を最小化する」という、不安への対処法に慣れすぎているからなのです。
実は「不安への対処法」って自分にいい作用をもたらすものから、そうではないものまでいろいろあるんですよ。
ただ、どれだけ自分も辛くなる「不安への対処法」であっても、ないよりはマシなんですよね。それぐらい深層心理にある不安を感じ続けることは過酷なのです。
だから、辛いし寂しいし申し訳ないと分かっていても、ついつい人の好意を拒絶するわけです。
これ、「そうするしかなかった」ということですから、その人がダメなわけではないんです。ホント、その人なりの必死さがそこにある話なんですよ。
4.よりよい不安の対処法について考えてみる
ただ、もし自分自身の未来を前向きに見つめていこうと思うならば、今の「不安への対処法」を使い続けるかどうか、一度考えてみるのもいい方法かもしれませんよね。
ここで登場するキーワードが「許し」「感謝」なんです。
許しや感謝も自分の不安に対する対処法の一つ、といえます。
特にここでの許しは「自分に禁止しているものを許す」ことになります。
人の好意を受けとることを自分に許す。自分にそれだけの価値があることを謙虚に認めていくことですね。その結果、相手の好意を最小化しなくなるわけです。
ただ、いきなりここに取り組んでも結構しんどいことも多いんです。そもそも人の好意を受け取ること自体が不安なのですから。
そんなときは、「感謝」を使うといいんですね。
どんな些細なことでも「ありがとう」と伝える習慣をつけてみることです。
これも不安に対する上手な対処法として作用し、気分が良くなっていきますから、その上で人の好意に触れ、受け入れていくといいですね。
まぁ、結果的にでも偶然でも何でもいいのですが、自分自身で上手に不安に対処できるようになれば、「好意を最小化する」という問題も解決の方向の向かっていくことが多いのです。
人によっては「とっても尊敬できる人」との出会いをキッカケに、人の好意を上手に受け止められるようになった、という経験をされた方もいるでしょう。
それは敬意や感謝を持つことで、自分の不安と上手に付き合えた結果なのだと思います。
が、なかなかその偶然を待っているのも時間がかかる場合は、カウンセリングなどで自分の内面を見つめていくという方法が有効でしょうね。
※もちろん「許し」も「感謝」一つの手段であって、他にも方法はありますよ。
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「よくしてもらって嬉しいけど、私はあなたが喜ぶだけ返せないよ」
もしそう思う人がいるなら、それこそ「すごくいい人」だと思いませんか?
しっかり「お返ししたい」「相手を喜ばせたい」という思いはあるってことですからね。
その素晴らしい自分にふさわしい対人関係の作り方や、不安への対処法を使うこともまた、自分を愛することにつながると僕は思いますよ。
今回は以上です、最後までご覧いただきありがとうございました。
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【この記事を書いた人】
心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)
カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区担当」
40代・男性・既婚。「恋愛」「婚活」「結婚」「ご夫婦の問題・関係性」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導く人気カウンセラー。東京・大阪では2ヶ月先まで予約が取れないカウンセラーでもある。屈託のない語り口と、明快な分析は目からウロコと評され、ユーモアを忘れない「話すと元気になる」カウンセリングは高いリピーター率につながっている。恋愛・夫婦カウンセリングの臨床数を多数保有。年間約400件の個人面談を行い、総臨床件数は6000件を超える。
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