毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀・池尾千里、夫婦でさせていただいています。
今週は、池尾千里がお贈りします。
物事は、「バランス」が取れていることがうまくいくコツだということは、みなさんご存知かと思います。
バランスというのは、シーソーのようなもので、2極のものの左右差をなるべく減らすことですよね。
これは、本当にいろんなものにあてはまります。
子育ての中のバランス
例えば、「逆上がりができない!」と言っている子どもがいたとします。
パパは、
「よし!パパが教えてやる。必ずできるようにしてやるからな!」
と鼻息荒く、鉄棒のある公園へ子どもを連れて行き、ビシビシ指導、厳しく何度もやらせています。
ママは、そんな様子を見て、最初は応援していましたが、いよいよ出来なくて凹み始めている子どもに、ちょっとおやつタイムを取らせ、
「なかなか難しいよね。でも最初より、だいぶお尻が上がるようになっててすごい!」
と褒めたり、
「また、次のお休みの日にやろう。今日はおしまい!」
って、切り替えさせる。
なんていうバランスが取れると、子どももビシビシ指導されて嫌になってしまう前に、気分を変えたり、出来ないなりにも、自分が頑張ったことがわかったりします。
これは、いいとこ取りがママになっている場面ですが(一般的によくあります )、全体的なバランスから言うと、すごくいいバランスが取れているのです。
依存から自立への移行期
子どもには、「がんばると出来る」体験をたくさんさせる必要があります。
「依存」のステージにいる子どもたちは、すべてを誰かに頼ってきています。すると、誰かがいないと自分は何もできない存在になっているとも言えます。
ですから、自分だけでも出来ることがあるんだと学ぶことが必要になってきます。
無理だと思っても、がんばることで手に入るという体験をさせるんですね。
「自立」というステージにいくときに必要なプロセスなんです。
がんばらせる。
がんばりをやめさせる。
飴と鞭のようですが、これをひとりでやろうとすると、なかなか難しいのです。
でも、パパとママがその2極のバランスを片方ずつ担えば、わりと簡単に子育てバランスが取れます。
自然とやっているお家が多いのではないかと思います。
パートナーシップのバランス
では、子育てではなく、夫婦仲やパートナーシップ上でのバランスについて考えてみましょう。
例えば、男性が超自立系の場合。
パートナーシップの主導権が男性よりになったりします。主張の強さや、理詰めの上手さがそういったバランスにしてしまうことってあるのですね。
すると、女性側が、本音を主張できずに、我慢することになっていきます。
どちらかに負荷が掛かっている、要するにバランスが悪いと、ふたりの関係が、一旦崩壊してしまうような問題が起こるのは、時間の問題になってきます。
負荷がどんどん掛かれば、耐えられなくなりますものね。
どちらかが耐えられなくなったら、パートナーシップはふたりで成り立つものですから、継続できるはずがありません。
ここでの抜け道は、左右バランスを変えていくことです。
では、どうやって?
① 男性の超自立を止めさせる。
② 女性の我慢を止めさせる。
さあ、どっちだと思いますか?
意欲を持つことから
答えは、そのバランスの悪さや、パートナーシップに関して、問題意識がある方が先にやることです。
①でも、②でもいいんですね。
もし、あなたが、(男性であっても女性であっても)超自立系で、パートナーに我慢をさせているような気がするのなら、あなたがパートナーの話を聞いてあげようという意欲を持つことからスタートです。
もし、あなたが、(男性であっても女性であっても)いつも言いたいことを飲み込んで、我慢しているのなら、ご自身の気持ちを、まずご自身が尊重してみましょう。大事に扱ってあげるのですね。
そして、それをパートナーに伝えてみようという意欲を持つことからスタートです。
意欲を持つ・・・なんて、まわりくどい言い方をしているのには、理由があるんです。
超自立を止めるのも
我慢を止めるのも
あなたにとっては、とてもむずかしいことかもしれないんです。
ハードルが高い宿題かもしれませんよね。
ですから、「止めなくちゃ!」って、思わなくて大丈夫です。
「止めなくちゃ!」って思った途端に、それのバランスを取るために「止められない!」が強く出てくるはずなんです。
あっというまに、やる気がなくなるのは、このせいなんです。
ですから、だんだんとプロセスを踏んでいただけたらいいと思います。
「やってみよう・・かな?」
「意欲くらいなら、持ってみようかな?」
このくらいのゆるーい意欲からで、全然いいんです。
意識や、これまでのやり方を変えるのって、力ずくでは長く続かないんです。
超自立系の方が、パートナーを選ぶとき、真逆のタイプを選んだりするのは、ゆるみたいからなんです。
ひとりでは、ゆるめないので、ゆるいほっとできるタイプに惹かれたりします。
でも、いつも一緒にいると、そのゆるやかさが、時にカチンときてしまったり、甘えすぎて言葉を選べなくなったりするんです。
時々喧嘩になるくらいなら大丈夫ですが、いつもあなたが不機嫌で、優しくしなかったら、あなたに必要なパートナーは、パートナーらしさを失い、あなたから、やがて離れて行ってしまいます。
どんなにあなたにとって、ぴったりな人を選んでいるのかを思い出してください。
そして、パートナーに意識を向ける意欲を持ってみてくださいね。
すぐに優しくできなくても、超自立が止められなくても、大丈夫です。
我慢をしてしまうあなたは、今、我慢を止められなくても、パートナーに本音がなかなか伝えられなくても、大丈夫です。
まずは、我慢しやすいご自身に気が付いてあげてください。
腹が立っている自分、寂しいなって感じている自分、悲しがっている自分に、まずはあなたが気が付いて、気持ちを汲んであげてくださいね。
あなたは、とても優しい方なんですね。
そしてパートナーのことを「愛したい」といつも思っておられるようです。
そんなご自身にも気が付いてあげてください。
あなたのやり方を変えていくのは、その後です。
お二人のバランスは、だんだんとゆっくり取れていくはずです。
お役に立てれば嬉しいです。
池尾千里
名古屋イベントのご案内
名古屋のカウンセラー仲間でもある
高見綾カウンセラーのワークショップに
ゲストカウンセラーとして伺います。
「ゆずらない力」の著者でもある綾ちゃんの
ワークショップは、軽快で楽しいのです!
是非、お出かけくださいませ。
カウンセリングサービス心理学ワークショップ
日時:2018年12月9日(日)13:30~15:30
会場:ウインクあいち(名古屋駅より徒歩2分)
講師:高見 綾
料金:3,240円(税込)
ゲストカウンセラー:池尾千里、服部希美
<お客様へのお願い>
※当日飛び込み参加もOKですが、できるだけお申し込み頂けると助かります。
※参加条件:18歳以上の方。ただし、2歳未満のお子様に限りお一人様まで同伴可能です。
池尾昌紀・千里、ふたりのカウンセラーによる『カップルカウンセリング』ご好評いただいております。
おひとりでお越しいただくことはもちろん、お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
男性カウンセラーと女性カウンセラー、双方からのバランスの良いカウンセリングがご提供できます。
ご希望の方は、ご予約の際に「池尾家・カップルカウンセリング」とお申し出くださいませ。
池尾家カップルカウンセリングは、名古屋市の鶴舞にておこなっております。
カップルカウンセリングの料金
1時間 ¥14,500-(税込)
2時間 ¥27,000-(税込)
次週、12月10日(月)は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
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12月のご予約受付中です。
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