浅野

カウンセリングサービス浅野寿和です。いつもありがとうございます。

 

秋、ですね。先日、妻が「今日は栗ご飯だよ^^」とこの季節らではのメニューを用意してくれ、あぁ、もうそんな季節なんだな・・・としみじみ実感していたんです。栗ご飯うまー、と共に。

 

が、それと同時に、「え?ってことはあと数ヶ月で今年も終わるの?」と考えた、そんな自分の煩悩をどうにか癒やしたいと思う今日このごろでもあります・・・。

 

さて、今日のテキストです。よろしければお付き合いください。

 

 

例えばこんなケース。

 

「最近パートナーとのコミュニケーションがうまくいきません。

 

私なりに彼に「ありがとう」だの「こうしてくれたら嬉しい」といった言葉を伝えているのですが、あまり状況は良くなっていないようです。

 

彼はいつも不満そうで、「ふーん」みたいな態度ばかり。私がこれだけ話しているのに、なにその塩対応?なんて思うと、自分から彼のご機嫌を撮ろうとすることに嫌気が差してきてます・・・。

 

ただ、本当はもっと彼といい関係になりたいんです。何か他に方法があるのでしょうか?」

 

意外とこういったお話、伺うことが多いですねー。

 

ある意味、以前より「心理学の話」が皆さんに少しづつ浸透してきた結果じゃないか、なんて思いながらお話を伺っているんですけどね。

 

そう思うとちょっと嬉しいです、こういった仕事をしている人間としては。

 

しかし、それはうまくいかない、というお話も伺うわけです。

 

確かに「ありがとう」には対人関係をより良い方向に向ける強いパワーがあります。

 

お願いをするにも「こうしてくれると嬉しい」は、いい言葉掛けの方法です。「なんでこうしてくれないの?」よりはずいぶんといい効果を生みます。

 

なのに、どうして結果が出ないのか?

 

そんな時、どんな心理は影響しているのか、今回は「一つの考え方として」ですが、お伝えできればなぁ、と思っています。

 

 

「もしかして、その『ありがとう』、自分のために言ってない?」

 

いいも悪いもなく、その可能性を僕は考えることが多いでしょうかね。

 

彼の気持ちを引きたい、彼ともっといい関係になりたい。

 

だから「ありがとう」を使う。

 

確かにそれは何ら間違っている話ではないんだけど、そこでの「ココロの向き」が僕は気になるんですね。

 

例えば、今回のようなご質問をいただく方の多くは、彼のことを大切に考えている方が多いのです。

 

だから、この関係をより良くしたいと思われている。

 

それはとっても素晴らしいことだな、と個人的には思うんですよ。

 

ただ、どこかで「彼にこっちを見てもらえない寂しさ」「彼との会話が途切れてしまうことの不安」を感じていると、この不安を埋め合わすように「ありがとう」や「お願い」を使おうとしてしまうことがあるようです。

 

そりゃー、まぁ、しゃーないですよね・・・。

 

そう考えてしまうこと自体、問題にする必要はない、と僕は思うんです。

 

しかし、これはもしかすると・・・

 

心理学でいう「補償行為」(埋め合わせの行為)と呼ばれるものになってしまう可能性が高いので、ちょーっともったいないかもしれません。

 

まま、考え方としては

 

自分の不安を起点に行動するのか。

自分から大切な人を思いやって行動するのか。

 

その違いで自分の気分も、相手に伝わるニュアンスも変わるということなんですね。

 

 

よくカウンセリングでも

 

彼との関係に不安を感じている、というご相談を受けることは稀ではありません。

 

その方が「自信を持って愛せない」ような状態になるのは、何かしらの事情があるんだろうとも僕は考えたりします。まま、ネタバレですけど。

 

つまり、その方がまだ、自分の不安をそのままにして、それでも彼との関係を良くしたいと願っているのであれば、その状態は手放すほうがお互いのためになりますよね、ということなんですよ。

 

しかし、もし自分が不安を抱えたまま、しかしパートナーのために頑張りたいと思われるなら

 

それがダメだなんて誰にも言えないでしょうが、これは「犠牲」になってしまいがち。

 

だから、つい自分が不安だったりストレスを溜め込んでしまうので、もう仕方なしに「ありがとう」も「お願い」も自分の不安を打ち消すように使ってしまう方が出てくるのです。

 

 

そして、男性の中には

 

女性が「自分の不安をあなたが見ている」ということに敏感に反応する方もいるようです。

 

その理由はいくつか考えられますけど

 

多くの男性は競争意識の中で生きている事が多いので、「自分が負けないように」と意識している分、女性に対しても「それって自分のこと考えて話しているんだよね」と、まず捉える人も意外と多いといいますかね・・・。

 

競争意識が強い世界で生きている人ほど、周囲は敵で、本当に自分のことを考えてくれている人はいないんじゃないか?誰が味方で、誰が敵か?には敏感になっていそうですから。

 

いいか悪いかは別にして、ですよ。

 

 

だとしたら

 

「あなたの不安があるなら、それを解放しましょうね。

 

本当にあなたの中の彼を思う気持ちが伝わるように。

 

あなたの意識の向く方向が、自分の内面の不安ではなく、大切な人、大切な関係に向くようになるといいですよね。

 

それぐらい気づいていきましょう、自分本来の良さや状態に。」

 

なんてご提案を僕はさせていただくことが多いでしょうか。

 

「テクニック云々」でもなく

「あなたに何が足りないのか」という話でもなく

「何かに気をつけてください」という話でもない。

 

あなたらしい表現が伝わるような、自分の心が楽になり、自分を許せている心の状態を作りましょう、とお話させていただくことが多いのです。

 

 

もし、この記事を読んでくださっている方の中に、今回と同じようなお悩みを抱えていらっしゃる方がいるならば、こう考えてみてもいいかもしれませんよ。

 

もっと自分のことを大切に、そして許していいときかもしれない。

 

もしあなたが抱え込んでしまっている不安があるなら、それは何だろうか?

 

その不安を隠すことにどんな意味があるのだろうか?

 

その不安は今も必要なのかどうか?

 

もし、もう不要だと思うなら、紙に書いて「ありがとう」なんてつぶやきながらゴミ箱に捨てちゃうなんてイメージワークもありです。

 

それでも不安が消えないなら、その不安、信頼できる人に話したり、少なからず一人で抱えないことなのでしょう。

 

カウンセリングであれば、その不安にダイレクトにアプローチしていきますけどね。

 

とにかく「自分を許せている、ココロを楽にできている状態=大切な人に自分の思いを遠慮なく伝えられる自分になる方法」とも言えるんですよね。

 

 

今回は以上です。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

【この記事を書いた人】


心理カウンセラー 浅野寿和(あさの・ひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区担当」

 

恋愛・パートナーシップカウンセリングの臨床数を多数保有。「恋愛」「婚活」「結婚」「ご夫婦の問題・関係性」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導く人気カウンセラー。

屈託のない語り口と、明快な分析、なぜか笑いが絶えないカウンセリングが好評で、高いリピート率を誇る。

 


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