長男くんタイプの恋愛パターン

■カウンセリングサービスの浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。

それでは今日のコラムです。よろしければどうぞ。

＊

「私の彼は長男なんです。」

カウンセリングで彼や夫さんのことを伺うとき、いわゆる「私のパートナーは長男（タイプ）」という話を伺います。

※ここでタイプと書いているのは、長男さんでもこのパターンに当てはまらず、次男、三男さんがこのパターンを担うケースもあり得るからですね。

いわゆる兄弟の心理というものがあるんですが、「長子さん」は、長子さんだからこその独特の心理パターンを持つことが多いのです。

この心理の特徴、長所と課題を見つめると、恋愛がうまくいくことも多いんですよ。

＊

長男くんの恋愛パターンを一言で言えば「背負ってるものが大きい」でしょうね。ここに自覚的な方から、ほぼ無自覚な方までいらっしゃると思うんですが。

そして、その背負っているものとは、責任感です。

男性にとって責任は愛情の表現のひとつなので、

「誰かを思うがゆえに責任を背負って生きている」

だから恋愛パターンだけでなく、自分の家族に対するスタンスも同じようなものになりがちですね。

「どうして兄貴はあんなに頑固なんだろう、家族や親のことを気にして生きているんだろう・・・」

長男さんを見て育つ妹さんや弟さんは、意外とそういったことを考えていたりするのですが、長男さんはなかなか気づかない、という話でもあります。

だから、長男くんのパートナーさんも「なんでこの人はそんなにいろんなものを背負って生きているんだろう」と感じることもあるかもしれません。

まぁ僕も長男なので、この気持ちは痛いほどわかるのですけどね。

それぐらい「責任を下ろせない」のが長男タイプの特徴。

だから恋愛でもちゃんと責任を果たそうとするのですが、責任が果たせないことにひどい罪悪感を感じる男性も多いのです。

また責任感ばっかり考えている長男タイプの男性は。どこかパートナーに素直にハートが開けない、気を使ってしまうことが多いようです。

もっと自分のことをパートナーに伝えて、分かち合って生きていけると楽なのですが、何でもかんでも背負いますからパートナーがいても当てにしない、頼らない、負担をかけないと、いろんな事を考えてはストレスを溜め込んでいるんですね。

また人からの期待に弱いです。ここで言う弱いの意味は「期待されると断れない」という意味にもなりますし「あまりに人の期待ばかりに答えているので疲れてしまっている」という意味でもあります。

長男くんタイプほど「愛情深い」という才能があるんです。その愛情の守備範囲がめちゃめちゃ広いんですよ。だから多くの人を気にかけたり、心配したりすることができます。

一方、守備範囲が広いので「取り越し苦労がめちゃめちゃ多い」という傾向が出てくるんですね。

そんな長男くんタイプの男性は「安らぎ」と「理解者」を求めているかもしれません。

もしあなたのパートナーさんが長男タイプで何でもかんでも背負っちゃうようなタイプならば、

「私がいるじゃない？」
「私がいるから大丈夫だよ」

この言葉はおそらくかなり響くはずです。

そばに寄り添い理解してくれる人がいる。これが相当に長男くんタイプの癒しになり、そういった女性にはきっと向き合ってその思いに応えようとする事が多いはずです。