浅野

カウンセリングサービス浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。

 

さて、今日のコラムはちょっと今までとテイストが違う話を書いてみたいと思います。

 

同じようなお悩みを抱えている方がいらっしゃれば、なにか参考にしていただければいいな、と願いつつ。

 

よろしければお付き合いください。



なかなか誰にも相談できず、カウンセリングにお越しいただくケースの一つに、「パートナーとの夜の生活にまつわるご相談」があります。

「男性が夜の生活になるとうまくできない」

パートナーとのセックスの問題は、とても繊細・かつ重要なお悩みの一つなんだと思うんです。

もちろん私達心理カウンセラーは医学的なことは申し上げられる立場にはありません。が、心理的なサポートという意味でお役に立てることがありますから、そういった意味でのご相談をお受けしているんです。



では、セックスがうまくできなくなってしまう男性の心はどういった状態になっていることが多いのでしょうか。

とにかく「自分がうまくできない」ということに関して男性はとても敏感に反応するものだと思います。

そのプレッシャーや焦りゆえに、更にできなくなることも少なくないもの。そこにある不安がよりうまくできない理由を作ってしまうこともあるようです。

特にまだまだ若い男性にとっては自尊心が大きく傷つくこともあるでしょうし、どこか劣等感を感じて自分を肯定できなくなることもあるかもしれません。

どこか男性にとって、向き合いたくない現実、となることもあるでしょうね。

もちろん、目の前にいるパートナー、女性に対しても何かしらの負い目を感じることもあるでしょうし、パートナーとどう関わったらいいのかわからなくなることもあるでしょう。

それぐらいパートナーシップにおいての「大きく繊細な問題」になることが多いですね。



さて、男性がうまくできなくなる心理。

 

その答えはケースバイケースなんです。一概にこれ、とはいい切れません。

ただ、僕自身、長い間カウンセリングをさせていただいていると、こういったお悩みを抱えておられる男性の心のありかたには、ある一つの共通キーワードが見いだせるようにも感じています。


それが「自分らしさ」

※ここでいう自分らしさとは、「自分の感情を解放し、表現しているか」という意味だと思ってください。

セックスにまつわる問題、そこに影響する心理的な要素はさまざまですが、その中に「あるがままに自分を解放できているか?」、つまり「自分らしさ」が影響していることって多いんですよ。

その男性が、自分らしく今を過ごしているかが、「女性との関係ができない」ということに大きく関わっている、という考え方です。

なぜそうなのかの理由は、心理の難しい話を解説すると分かってきますが・・・その逆を考えると、より分かりやすいですね。

例えば、自分が自分を隠さなければいけない、自分らしく表現をしてはいけない、と思いこんでいる状態で、自分の心の解放し、感情的にパートナーとつながり、受け入れ合うことができるでしょうか?

なかなか難しいと思いませんか?

だから悪い意味ではないのですが「自分は、男とは、こうあるべき」という観念を強く持っている人ほど、パートナーとのセックスでの問題を抱えやすいと言えるのです。もちろんすべての男性がそうなるわけではないですけどね。



例えば、男性の中には、とても優しく面倒見がよく、社交的な方がいます。

その方が心から自分らしく生きているという感覚の上で、優しさなどを発揮されているならあまり問題は起きないような気がします。

が、どこか「自分はこうあるべき」という役割意識、義務感、観念が強まっていると

『自分らしくいるようで、そうではない状態が続く』

わけです。

そのご本人も気づいていないことが多いんですが、良かれと思い続けてきたことが、結果的に「自分の心、感情を解放しない理由」になっていた、という事例です。

その他にも、生真面目、ハードワーク、男とは・・・という観念、女性に対する接し方にまつわる観念、いろいろなものが、その男性の「自分らしさ」を封印すり理由になっていることがあるわけですね。

もちろん自信のなさ、自己嫌悪、罪悪感なども自分らしさをブロックする理由になりえます。



このような感覚がパートナーシップレベルに持ち込まれると

「いい彼であろう」「いい夫であろう」「弱さは見せられない」「女性を満足させなければいけない、失望させてはいけない」「女性を傷つけてはいけない」・・・

男性の中にそんな期待や禁止がたくさん心の中に生まれます。その分だけ男性のココロは自分らしさを失うのです。

だから男性からすると、急に「できなくなる」事が多いんです。今まではできたのに、なぜ・・・と悩まれる方もいるでしょう。

自分の能力を確かめるために一人で試したり、他の女性と関係を持ったというケースもありえるかもしれない。いいか悪いかは別にして。



しかし、僕がそういったご相談を伺うときほど

「その男性は日常から自分らしく生きておられるだろうか?」

を意識してお話を伺います。

女性の皆さんからご相談を伺っても同じような視点でお話を伺いますし、そのサポートもさせていただいています。

こういった問題を抱えがちな男性ほど、心の自由を制限しても頑張っている方が多いと僕は思うからです。

 

また、女性からご相談を頂く場合は、「彼を直接助けよう、変えようとはしなくていいんですよ」ともお伝えしています。

こういった問題を解決していく鍵は男性本人が持っています。だから、できることはサポートですね。

 

もちろん男性が自分らしく生きられなくなっているには、理由があると思います。が、その理由を手放すことができるのは男性であり・・・そもそもこういったナイーヴな話を、臆することなく愛する女性の前で晒せる男性はそんなに多くありません。

 

女性に去られたり、女性を失望させることが恐ろしいからです。

 

だから、女性に心配されると更にできなくなる男性がいても不思議ではないわけです。



それよりも「パートナーは鏡」の心理法則から

女性の皆さんも自分らしく生きていらっしゃいますか?

と僕から伺うこともあります。もし、そうでないなら、もっとあなたが自分らしく生き生きしていただけるようなサポートを僕は心がけています。

セックスの問題を抱えるとお互いにつらい気持ちを感じやすいもの。だからその感情のケアは優先されるべきだと思いますしね。

どこか女性が不安な気持ちを抱えたままパートナーと接することのリスクって大きい、と思いません?


そして、これはとても不思議なことのように思えるかもしれませんが、男女のどちらかが自分らしく生きていると、そのパートナーにいい影響を与えていくこともあるんです。

この理由もその逆、を考えると分かりやすいんです。

 

例えば、お互いに気持ちを満たしあえない関係を継続するのも辛い話ですし、お互いに落ち込んだり、相手を腫れ物のように触る状態が続くと・・・一緒にいる意味を見失って別れを考える人もいるかもしれませんよね。

 

実はパートナーとの間で抱えるセックスの問題は、自己否定や不安感を大きく刺激します。その度合いだけ自分は自分でいいと思い難い状況が生まれやすいのです。

 

だから、もう一度自分らしさを取り戻すことが重要であり、それがパートナーのためになるケースも意外と多いのです。



もし、このテーマを「自分らしさ」という視点で眺めると

「自分らしさを封印してでも頑張ってきた男性」

がそこにいるのかもしれません。

その男性は誰のために、何のために、自分らしさを封印して頑張ってきたのでしょうか。

そのあたりの気持ちが、男性本人も、そしてパートナーさんにもしっかり理解ができてくると、関係性が向上することもあります。

そしてお互いに自分を理解することができれば、自分らしさも取り戻せていきます。


最後になりますが、今回書いたような「自分らしさのブロックという心の制限」という考え方は、あなたの繊細な問題を紐解くときの大きなヒントになってくれますから、是非参考にしてみてくださいね。

今回は以上です、最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

【この記事を書いた人】


心理カウンセラー 浅野寿和(あさの・ひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区担当」

 

恋愛・パートナーシップカウンセリングの臨床数を多数保有。「恋愛」「婚活」「結婚」「ご夫婦の問題・関係性」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導くカウンセラー。屈託のない語り口と、明快な分析、なぜか笑いが絶えないカウンセリングが好評で高いご予約率・リピート率を誇る。


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