■カウンセリングサービスの浅野寿和です。いつもご覧いただきましてありがとうございます。
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それでは今日のコラムです。よろしければお付き合いください。
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恋愛やご夫婦のカウンセリングの中で
「やたら彼の自己主張が凄くて大変なんです・・・」
といったご相談を伺うことがありますね。
もちろん「彼の自己主張が凄くて」なんて言葉で表現していただくことは稀で
「彼（夫）は一度自分の意見を言い始めたら、頑として譲らない人なんです」
といったお話を伺うほうが多いんですけどね。
そんな自己主張が強い彼が、もう一緒にはいられない、別れた方がいいとか言い出した、となると、強い不安にさいなまれる方がいても不思議ではないのかもしれませんね。
ただ、いわゆる自己主張が強い男性って、僕はいくつかのタイプに別れると思うんですね。
例えば、きちんとコミュニケーションや自己主張ができる人ほど、言いたいことは言うけど、相手の自己主張もないがしろにすることはないように僕は思うんですよ。
ちょっとネガティブにいえば、相手のこともバカにしないし、自分もナメられないようにするといいますかね。
ポジティブにいえば、自分に思いがあるように、相手にも思いがあることを大切にしている。だからお互いの意見をできる限り大切にしながら、お互いが納得できるポイントを探すわけです。
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一方、一度言い始めると人の意見を聞かないタイプの方ほど、そもそもは自分次第の生き方をしていそう。
その内面では、人の意見が「脅威」と感じたり、自分の意見が通らないと「損をする」とか、それこそ「邪魔・抵抗」と感じている可能性があるんですよね。
だから自分の意見を押し通したいという思いを強くして、頑として譲らなかったり、相手の気持ちをコントロールしようとするのかもしれないですね。
そこには、男性の「自己主張に対する禁止の心理の影響」（禁止すると強い欲求を作るの法則）があるように思うんですよね。
もしかすると、このタイプの男性ほど
「自分から分かって欲しいと言ってはいけない」
普段からその内面で感じているかもしれないな、と。
だから、言いたくもないことばかりを言う人っているんですよ。自分を誤解されるような発言を続けていたり、あえて自分や他人を落とすような発言をしたり。
普段は何も言わないけど、恋愛や夫婦関係の中では自分の思い通りにしたいという気持ちが溢れたり。
そんな人の心理を見つめると、自分を理解されることへの「不安や抵抗」を感じていたり、その反面「自分の意見にこだわり」をみせたり、相反する気持ちで揺れている可能性があるんじゃないか、と僕は考えるんですね。
実は「いい意味での自己主張」ができなくなっているから、パートナーシップの中でついニーズが出て、自分の意見を押し通そうとしているのかもしれない、ということですね。
そもそも人に自分の意見をちゃんと聞いてもらえるという感覚が備わっていれば、あえて強く自分の意見を押す必要はないんですよね。
しかし例えば、対人関係や家族関係の中で、何かしら、理解されなかったような残念で悔しい経験をすると、どこか人に理解されることを期待しないようにもなるでしょうし、理解されない自分に対するちっぽけさも感じてしまうことも有り得る話。
ここには無力感や無価値感などの感情があるわけです。
こういった感情を感じたくないから、あえて頑なに自分の意見を曲げない男性がいたとすれば、おそらく「自分の真意が相手に伝わっている」と感じられるまで、人にものすごい抵抗をするはずです。
が、だからといって、本当にその男性がパートナーや今の恋愛や夫婦関係を蔑ろにしたいと思っているとは限らない、というケースも多々あるわけなんですが・・・。
（もちろん中にはそうではないケースもありますから、その見極めも必要かもしれませんけどね）
そう考えると、実は何を言っても頑なに話を聞かない人ほど、「自分の意見を相手が受け止めてくれるかどうか？」で、相手の気持ちを推し量っている可能性が強いなと僕は思うわけです。
もちろん、「自分の意見を押し通そうとしている態度」は、頑なですから、こちらもつい言い返したくなるものですね（笑）その人が実は内面で怖れや不安を感じているようには見えないものですけどね。
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もしあなたのパートナーがこのタイプの男性ならば、お互いに意見を言い合う事自体が悪いわけじゃないですが、やたら自分の意見ばかり伝えても、相手は必死に反撃するだけかもしれないんです。
それはあなたの意見云々ではなく、相手は自分のことを蔑ろにされたくないだけなのです、きっと。
その結果、この手のハートブレイクを抱えている人は、ついうっかり悪意なく？周囲の人に同じ痛みを与えてしまうこともあるわけです。
※ハートブレイクを抱えても我慢して耐えている人は、悪意なきハートブレイカーになる、の法則ですね。
しかし、あなたがその不安をうまく拭ってあげると、意外と、あなたの話を（時に無言で）聴くようになるのもこのタイプの男性の特徴かもしれません。
だから、どこか彼の気持ちに理解を示したら、ある時から彼の態度が変わった、なんて話も伺いますよ。
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多くの人は、自分の思い通りになるかどうかよりも
「自分の思いはちゃんとあなたに伝わっていますか？」「自分というの存在をあなたは感じてくれていますか？」
このメッセージに反応されないほうがキツイから、つい自分の意見にこだわってしまうことがあるようですね。
なので、このタイプの男性は
「自分の意見に自分のプライドや価値を感じて、そこを軽んじられていないかどうかを見つめている」
要は相手の自己価値や自尊心の問題だと理解してみるのがいい感じかな、と僕は思います。
あとは、あなたがこの男性との関係性をどうされたいか？次第で、カウンセリングの方針も変わるんですけどね。
ただ、女性のみなさんが、どこか男性に恐れを感じやすかったり、自己主張が苦手だったりすると、「相手の話を理解すること」が「ものすごい犠牲」のように感じてしまいます。
そんな時は、あなたの心のパターンも理解し癒やすことで、妙な「私、我慢する人・相手、言いたいことをいう人」の構図から脱することも可能です。
そもそもあなたに男性に対する思いがあって、悪意などないなら、もう堂々と胸を張っていたらいいんです。
その上で、あなたが彼との関係をよりよくされたいならば、ちょっとばかり相手の気持ち、言いたいことを意味をまず理解してみようと思うことから始めてみてもいいかもしれません。
＊
パートナーシップでのコミュニケーションの問題は
「相手の言葉の内容自体に大きな意味があるのか」
それとも
「相手の行動（その動機となる気持ち）自体に大きな意味があるのか」
その見極めを僕は大切にしています。
そして例外はあれど、多くガンコな人ほど、言葉の意味よりも行動（動機）に意味があることが多いようですね。
だから彼にいくら合わせても関係性が改善しないというご相談もあるぐらい。
ただ、人の行動の意味やその気持ちを１０割の理解することを目標にするとかなり厳しい戦いになりますので、まず３割程度理解できればいい、ぐらいから始めてみていただくといいのかもしれませんね。
今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
【この記事を書いた人】
心理カウンセラー 浅野寿和（あさの・ひさお）
・カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪地区担当」
恋愛・パートナーシップカウンセリングの臨床数を多数保有。「恋愛」「婚活」「結婚」「ご夫婦の問題・関係性」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導く。どこか屈託のない語り口と、明快な分析、なぜか笑いが絶えないカウンセリングが好評で、北は北海道、南は沖縄まで全国のお客様からご利用いただき、かつ、高いリピート率を誇る。
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