浅野

カウンセリングサービス浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。

先日名古屋は大雪だったのですが、とにかく寒い毎日が続いていますね。僕も仕事帰りに凍りついた歩道橋の上を恐る恐る歩いておりました。コケたら洒落にならんーと思いながら、3回ほど足が滑ってましたっけね。ホントどなたも無事で、怪我や自己だけは起きないといいなぁと願うばかりです。

 

それでは今日のコラムです。よろしければどうぞ。

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さて、女性のクライエント様からお話を伺う時に登場する男性に

「自分さえ我慢していればいいんだから」

というタイプの方がいます。

このようなタイプの男性って、普段は泣き言を言わず、どこかやさしい性格の人が多いようですね。

だからこういったタイプの方ほど「優しい人だからずっと一緒にいられるな」と思い、安心して傍にいる女性の皆さんもいらっしゃるのかな、と思います。

こういった男性は、どこか争いごとは好まず、あまり自己表現をしない傾向が強いんです。自分が我慢することで、対人関係にもよけいな荒波は立てたくないと考えている部分があるといいますか。

平和が一番、と考えているようですが、しかしその心中はというと・・・

やはり我慢でいっぱいという場合も、実際にはある話なのですね。

人は我慢をしすぎると苦しい、だけではなく、何事にも無関心になり、情熱を注げなくなるものです。それは男性女性問わず同じでしょうね。

だから、あんまり我慢が続くと彼も「めんどくさい」といった発想をたくさん持つようになるようなんです。

これがパートナーシップの中の火種になることも少なくないようで、女性の皆様から「彼は(夫は)どんな風に思っているんでしょう」というご質問をいただくことも少なくないんです。

もちろん彼にめんどくさい、と言い放たれれば、女性の皆さんの怒りに火がつくかもしれないし、そういった気持ちはどうかお一人で抱えずに解放していただきたいな、と僕も願っています。

が、僕はもう少し違った視点でその男性の話を伺っています。

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実は女性が大してめんどくさいと思われるような行動に出ていないのに、急に男性が「めんどくさいんだ」と爆発したとしたら、それって実は

「自分がどうすれば心地よく居られるのかがわからない」

といったメッセージのようなんです。

彼の本音は、自分さえ我慢すればいいに決まっているのは分かっているけれど、だからってコレ以上どうしようもない。

そんな風に感じ、そのココロが限界を迎えているのかもしれません。

が・・・

そもそもこのタイプの男性は、一見、女性を大切に愛しているように見えますし、実際に意識ではそう思っておられると思います。

が、その彼が大事にしているのは「どんなことがあっても穏便で平和に過ごせている自分、誰も傷つけようとはしていない自分」であることも少なくないんです。

そして、このタイプの男性が「自分が我慢すればいい」と思っているとき。

その深層心理では「オレのことを理解してくれる人なんていない、頼れる人なんていないんだ」という思いが存在していることも少なくないのです。

ここにこのタイプの男性の葛藤があります。

実際は自分だけでは拭えないうんざり感があっても、あまりに長い間の我慢があるので、すぐにその感覚が拭えないんですね。だから、人の手を借りたいのだけれど借りてもすぐにはスッキリしないと感じてしまうので、結局今までのやり方に戻ってしまうんです。

また、心の根っこの方では、実は愛してくれる人がいてそれを受け容れると自分自身が変わってしまうので、その変化に対するものすごい怖れを感じていることもあります。

どこか自分が依存的になってだめになってしまうのではないか、と感じていたり。今まで我慢し続けてきた自分の意味がなくなってしまうような気がして、なかなか我慢するパターンが手放せなくなっているようです。

実際、我慢せずその心の中をパートナーに見せて、支えてもらう、愛してもらうことで愛は循環するのですが、それが難しいと感じてしまうわけです。

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僕がカウンセリングの現場でこういった男性とお話させていただくとき。

まずはご自分の時間をじっくり、自分のために過ごしていただくようなご提案をすることもあります。

また、もっと彼女(人)を信頼して頼ってみるチャレンジをしてみてくださいね、とお願いすることも少なくありません。要は「受け取ってください」とお願いしてみたり、それに沿ったセッションをご提供するんです。

 

あなたが一人で抱え込んでもどうしようもないことがあるから、パートナーさんがいるんですよ、とお話することもあります。

特にこの手の男性は「頼みベタ」なんですよね。いろんな部分で人の力を借りることが苦手なんです。

だからもっと自立して頑張ればいい、という発想に偏って「もうめんどくさい」となってしまうことが多いようです。

まぁ男性は自分が何を与えれるかばかり考えているフシがあるので、どうしてもそうなってしまうのは仕方ないですよね、とも心情的には理解できるんですけどね。

ただ、こういったタイプの男性は「相手(女性)をやたら変えようとしない」という部分もあるんです。これが対人関係レベルではいい風に働いていることもありえます。

だとしたら。

 

この手の男性と関わる上で「やたら彼に変化を求めない」ことが、男性の心にあなたの愛情や理解が響きやすい方法なのかもしれないんですけどね。まぁここはケースバイケースのお話なんですが。


以上、今日は我慢が強い男性の気持ちについてでした。

最後までご覧いただきありがとうございました。
 

 

【この記事を書いた人】


心理カウンセラー 浅野寿和(あさの・ひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪地区担当」

 

恋愛・パートナーシップカウンセリングの臨床数を多数保有。「恋愛」「婚活」「結婚・出産」「ご夫婦の関係性」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導く。どこか屈託のない語り口と、明快な分析、なぜか笑いが絶えないカウンセリングが好評で、北は北海道、南は沖縄まで全国のお客様からご利用いただいている。お客様からの高いリピート率を誇る。


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