浅野

カウンセリングサービス浅野寿和です。いつもご覧いただきましてありがとうございます。

 

さて、1月も半ばになりましたね。寒さが厳しくなっています、どうぞご自愛下さいね。

 

ちなみに、我が家では妻の花粉センサーが反応し始めているようで。この寒さの中でも、花粉飛んでる・・・と申しております。ここも要注意ですね。

 

さて今日は

 

「女性の愛情にYESが言えない男性」

 

の話です。よろしければどうぞ。

 

***

 

例えば、こんなケース。

 

彼女との今後について悩んでいます。

 

彼女は結婚したい意思を持っています。最近もその期待を感じるんですね。

 

僕としても、彼女はとても素敵な女性だし、幸せにしたいと思うけれど、それが「結婚」というカタチでなくていいんじゃないか、と思うようになっている。

 

今のまま、二人がそばにいればいいし、これからもずっと一緒にいればそれでいいんじゃないか、と僕は思うんです。

 

でも、彼女が望むことをしてあげたいとも思っていて。

 

そう思うと彼女と一緒にいることがたまに辛くなってきたんです。』

 

ここまで明解に話してくださる男性はあまりいないんですが、要は「彼女は結婚を望んでいるが、僕はそんな気持ちになれないでいる」といったご相談ですね。

 

***

 

こういった男性のお話といいますか、過去の恋愛や人生のプロセスなどを伺うと、一つの特徴が見えてきます。

 

「自分が人に愛される、というイメージ」があまり持てていない。

むしろそれは「依存することだ」としかとらえていない。

 

どこか結婚であれ、これからの未来のことであれ、「自分がなんとかしなければ」としか思っていない男性ですね。

 

これ、いい意味では責任感があるわけです。

が、反面、人の思いを受け取らない、むしろ人の好意をもらうことにネガティヴさを感じているという側面がありそうなんですよ。

 

こういった男性ほど「女性が頑張る光景」を見ると、罪悪感を感じやすい傾向があります。

 

彼女が頑張ってくれているだけで申し訳ない、と感じ、できれば彼女に負担をかけたくないと思う。

 

こういった男性は、悪意なく「女性(の愛)を無力化してしまう」とも言えるんです。だから傍にいると女性のみなさんが自身を失ったり、辛くなってしまうこともあるわけです。

 

が、一方でこういった男性が考えていそうなことと言えば・・・

 

『これから先、一緒にいて、彼女に負担をかけない自信は・・・正直ない。今も仕事で忙しいのに、そんなに一人で全てを抱えきれない。だったら、結婚じゃなく、まだお互い自由な恋愛関係でいいんじゃないか』

 

なんて考えている男性のお話、実際に何度も伺った気がします。

 

 

まぁ、こういった話ってどこか「それって責任逃れなんじゃないの?」と思われやすい傾向がありますね。特に女性からは「そんなに私のことが好きじゃないってことですよね?」といったお話も伺うことも少なくないです。

 

あえて超ネガティヴに見れば、確かにそうかもしれないし、きっとこういった男性も同じように思っているんじゃないかなぁ、と僕は思うんです。

 

 

ただ、よーくよく考えてみれば。

 

仕事でも結婚でも・・・自分が一人で背負わなきゃいけない、楽できない、何も受け取れるものがない、と感じる状態で未来を見れば、誰だってウンザリしますし、やる気もわかないですよね。

 

毎日を自立的に生きている人~一人で頑張る生き方~をしている人が心の余裕を失うと、そう物事を感じやすいといいますか。

 

これが「頑張ること・与えること」は理解していても、「受け取ること」にちょっとネガティヴな観念を持っている男性の特徴、とも言えそうです。

 

 

そういった男性の心理を見つめると、女性に苦労させること=悪、だと思っている傾向が見えてくることもあるんです。(もちろん全ての男性がそうじゃないですよ)

 

例えば、彼が母の苦労を間近で見てきた男性ほど、こう思うようになるんですね。母の苦労を拭いたいと。

 

これが恋愛で投影されるので、彼女に苦労させたくないし、そんなことをすれば不満をぶつけられるぐらい感じている。しかしそれすら投影で、そういった男性は「自分も愛する人に支えられるのだ」といった意識がとても薄いんです。

 

コレが感じ取れないので、結婚を怖れたり、躊躇しているんですね。

 

どこかで「愛する人・頑張る人=俺」の構図が出来上がっている。「女性に甘え愛される自分」はありえない、情けない男になりさがる、ぐらい思っている自立男子も意外と多いようですよ。

 

 

ただ、僕が知る限り、女性の皆さんの中には「私が愛しても彼が受け取ってくれない」ということで自信を失ったり、痛みを抱えている方も多いんですよね。

 

こういった場合、女性の愛情が不足していると考えるよりも、「相手が女性の愛を受け入れることに抵抗感を示している」ということを暗示しているケースだと見るほうがいいのかな、と僕は思います。だから、カウンセリングの中では、こういったパートナーさんを持たれている女性には「誤解であれ、失われた自信、自己価値を取り戻す」的なアプローチをさせていただくんです。

 

ただ、こういった受け取る発想がない男性ほど、「僕が不十分なんだ。彼女に十分与えられていない。だから、彼女が不満を持つのだ」といった認識しか持っていないことも多いんです。

 

・・・そもそもその男性が本当に不十分だったら彼女が結婚を望むことはないだろうと僕は思うんですが、んーそういった話も実際にあるんですね。

 

 

なので、今回のようなご相談をいただくと、「本気で彼女を大切に思うなら、あなたがもっと他力を信頼して生きてみてくださいね」(自立を手放す)と僕からお願いすることもあるのです。

 

どうしても男性は「自力で成功する=自信」というイメージを強く持つので、一人で勝ち抜かねば意味がないと感じている人も多いもの。

 

ただ自力だけで達成できる成功は、一馬力の成功ですから。多数の人とつながって生きることができれば、もっと大きな成功や幸せを分かち合えるんですよね。

 

これが腑に落ちていないと、どこか燃え尽き感が出てきたり、自分は誰も幸せにできないんじゃないか、といった自分自身への疑いが出てくるのです。

 

 

『あなたがより大きな幸せを分かち合うために、あなたは誰の手を借りますか?』

 

 

ただ、これは自立にこだわっている男性だけにあてはまるわけじゃありません。

 

彼を愛し、彼のためにと頑張っておられる女性の皆さんにも同じことが言えるのです。

 

彼を愛しても彼が結婚や未来の話になかなかYESと言わないとき。

 

あなたが、彼の存在をどれだけ喜びにするか、だけにこだわるのではなく。

 

あなた自身が「彼の喜び」なんだ、と感じられているかがポイントなんです。

 

 

そう考えますと、お互いに「自分が相手の喜びなのだ」と感じられていること、自己承認がきっちりできていることが幸せでバランスのとれたパートナーシップへの鍵、ということになるんですね。

 

 

今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

【この記事を書いた人】


心理カウンセラー 浅野寿和(あさの・ひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪地区担当」

 

恋愛・パートナーシップカウンセリングの臨床数を多数保有。「恋愛」「婚活」「結婚・出産」「ご夫婦の関係性」などを男性・女性の心理面からバランス良く分析し解決に導く。どこか屈託のない語り口と、明快な分析、なぜか笑いが絶えないカウンセリングが好評で、北は北海道、南は沖縄まで全国のお客様からご利用いただいている。お客様からの高いリピート率を誇る。


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