■失恋のダメージは随分と癒えたのに、まだ私の中に居座る脳内元カレを手放すには？

■カウンセリングサービスの浅野寿和です。いつもありがとうございます。

我が家は娘が絶賛成長中で（進化とも暴走とも我が家では呼ぶ）元気いっぱい掴まり立ちをして笑って見せては、遊びに連れていけー！と言わんばかりに泣きじゃくってみたり。親はもうブンブン振り回されております。ということで、「幸せな振り回され方」について、現在絶賛研究中の毎日です。いつか研究結果をご披露できるときがくればいいですが・・・。

それでは今日のコラムです。よろしければお付き合いください。

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『元カレと分かれて数ヶ月。別れるしかないんだ・・・と受け入れたときは、もうたくさん泣いたし、友達にも話してました。

けれど今は随分と楽になって来たんです。

ただ、まだ彼のことを思い出す時間がなくならないんですよね。仕事で忙しくしているときはいいんですけど、ふと部屋で一人になるとき、眠る前とか、思い出しちゃうんです。

そんな時、WEBを見ていたら「手放し」って言葉を最近知りました。そうか、私、まだ彼のこと手放せていないんだな・・・って思ったんですよね。

どうしたら手放しがうまくできるんでしょう。このまま時間をかけていれば手放せるのかなと思うんですけどね。』

ということで今日は、「失恋のダメージは随分癒えたけれど、なかなか消えない脳内元カレ」の話をば。

■そもそも失恋って私たちにとって激しいダメージを与えるものですね。そのストレスはある意味別格、というか。

だから、つい「どうしてなんだろう？」と別れの理由について考え込んだり。
もう必要ないと分かっていても、彼や自分を責めたりなんて時間を費やしてしまうかもしれませんし。

よくあるお話として、失恋の辛さを忘れようと、あえてスケジュールを詰め込んだり、リマインダにやるべきことを書き込んで隙間なくしてみたり。

何も考えなくて済む。

そんな状況をあえて作り出してしまうこともあるかと思うんですね。

ただ、この行為がいい悪いではなく、仕方なくそうしてしまうもの、という前提で書きますけれど。

痛みを忘れるために何かに夢中になる・ぶっちぎるって、例えば、足を怪我をしたときにその痛みを忘れるために腕を噛む、みたいな行為なんですよね。

実は、ダブルで痛い、みたいな。むしろ冷静になったときに、何やってんだ、私、とノリツッコミをいれることになったり、時には足の痛みを強く感じるかもしれませんよね。

だから、実は「まだ脳内元カレが消えない」ときは、脳内元カレとの間であった出来事を消化中なのか、もしくは実は気づいていない部分で、まだ感情的な痛みが残っているのか、そんな時なんだと思うんです。

だから、できればあまり頑張りすぎないでいい、と僕は考えるんですね。

■辛い失恋を受け入れて、ひたすらに涙を流す。

これも心にとって必要な浄化。

辛いとき、友達や家族に気持ちを受け止めてもらう。

これも心に安心感をもたらしたり、つらい気持ち・不安を解放していく大切なプロセスです。

ただ、ここまでできたからもう平気だろう・・・そう考えてしまう方もたくさんいるんじゃないのかな？と思うんですね。

もちろんたくさん泣いて、たくさん友だちに聞いてもらって心が落ち着いてきた。それで癒やされているケースもあるでしょう。

しかし、冷静に考えて、彼と別れる前と、別れた後の「私の行動」があまりに変わってしまっているなら、ちょっと自分の心について見つめてみてもいいのかな、と僕は思うんですね。

もちろん失恋から何かを学び取って、自分が良い意味で変わったのであればいいんですよ。

ただ、自分が突っ走ってないと思い出してしまうから、という意味で、私の行動が変わっているなら、「私の心と向き合う時間」を作ってみてもいいかもしれません。

■よく手放しのプロセスを僕がご説明するときに大切にしていること。

それは「怒り」「痛み」「後悔」などを残さないようにすること、我慢しないようにしてくださいね、ということなんです。

コレが残っていると、なかなか前に進みません。むしろ手放そうと思っても戻ってきてしまう。

まだあなたの心が「彼」を必要として消化しようとしている「何か」が残っている可能性も考えられなくはないんですよね。

そして、今のあなたには、まだその何かを消化するだけの心の準備ができていないのかもしれません。

こう書くとネガティヴに聞こえるかもしれませんけど、そういう意味ではなく、あなたが手放すために準備するべきことがありますよ。それは怒りや痛みを解放するだけではなくて・・・、という意味です。

ちなみに・・・僕はカウンセリングで男性心理のお話をさせていただくことが多いんですが、それはクライエント様の葛藤を減らす意味でお話していることが多いのですよね。

何故か失恋をすると自己攻撃モードは強まるので、それを和らげるために、男性の心の動きを僕なりに解説させていただきます。理解できると怖れたり、怒れたり、そういった感情が随分収束して、別の発想を手に入れることができますからね。

■きっとまだ忘れられない彼を手放すために、必要なのは、安心感や喜びなのかもしれません。

こういう時こそ、自分の心が喜ぶことを少しでもしてあげることが有効なんですね。

いつも仲良くしている友達と遊んだり、話を聞いてもらうのもその一つ。

ですが、他にもたくさんありますよ。

たまには実家に帰ってしばらく親に甘えてもいいですし。

友達を誘って遊びに行ったり、リゾートや温泉、いつもの日常から少し離れて心を緩めてみたり。

普段は使わない、エステやネイルサロンに向かってみたり、時にはお高めのホテルのラウンジでChillもありですよね・・・などなど。

どこか心を緩めていたわる時間をあえて作ってみる感じでしょうか。特に体を緩めると心も緩みやすくなりますからね。

失恋の痛みのピークは越えたな、と感じたときにぜひやってみてほしいことですね。

じゃ、カウンセリングはどんな効果があるのか、と言いますと、僕の場合は、失恋の痛みのピークを超えたときほど、お話を伺うことはもちろん、自己価値を認めたり、シンプルに心が緩むようなセッションを用いることが比較的多いでしょうか。だから、いわゆるカウンセリングというより、何か気づきがあってホッとできたり、実際にボーっと緩むような経験をご提供する感じですよね。

また、なぜ手放しに安心感や喜びの要素を感じるといいのか？と言いますと・・・

きっとあなたが好きだった彼は、あなたの安心感や喜びのシンボルであったのでしょうね、と僕は思うからです。

それが別れを経てから、あなたはきっと安心感や喜びの要素から遠ざかっているのかもしれないし、遠ざかることでなんとか自分を持たせているのかもしれない。むしろ、仕事に喜びを見出したり、必要とされることで安心しているのかもしれない。

もちろんそれも悪くないんですけど、もっと他にもありますよね？安心感や喜びの要素は、というご提案なんです。

なにより、人って不思議なんですけど、心が緩みだすと「ま、いっか」と思いやすくなるといいますかね。

それぐらい心に緩みの要素を与えてあげると、深刻な感覚から抜け出せるといいますか。

だから手放しもうまくいきやすいと考えられなくはないんですね。

例えば、仕事でアイデアが煮詰まって悶々としているとき、屋上でぼーっと快晴の空を眺めているだけで心が穏やかに、どこか落ち着くように。

心を落ち着ける、緩めることが、実は手放しにもいい効果があると言えるんですね。

その後なら、手放しも比較的穏やかに進みやすいといいますかね。手放しの際に登場するプロセス、感謝や許しの要素があなたの心に馴染みやすいといいますかね。

そんなこんなの理由で、僕はよく「とりあえず二週間ぐらいリゾートに飛んでみてはいかがでしょう、できれば方角は南がいいかなぁ～と思いますけど」というお話をさせていただきます。

ま、多くの方はそこで「二週間は無理ですね、仕事なんで」となり、では１０日、・・・ん７日、それも無理？では、５日！

みたいなお話になることが多いですけどね（笑）

それぐらい頑張ってるんですよね、私たちは。忙しく毎日動いているのかもしれない。

まずはあなたの心に安心感や喜びの要素を与えてみてくださいね。

ちなみに、それも辛いぐらいに感じるときは、まだ他の痛みや感情を解放するとき、もしくはゆっくりするときかもしれません。そろそろ・・・行けるかな、と思ったときにお試しくださいね。

今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。