あなたの恋愛パターン、どっちタイプ？

こんばんは。

カウンセリングサービスの大塚統子です。

木曜日に大門昌代・大野愛子とともに｢うまくいかない恋の処方箋」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。

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7/2仙台・7/8東京の心理学ワークショップにご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。

皆様の夏が、肯定力UPの夏になりますよう願っています。

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ギリシャ神話に、次のようなお話があります。

ある国の王が、神から「お前は自分の子供に殺される」とお告げを受けます。

そこで王は、自分の息子を殺すように家来に命じます。

しかし、家来は殺すことができずに、王の息子を遠い国に捨てました。

その子供はエディプスという名で、子供がいなかったその国の王の子として育てられますが、「お前は親を殺す」とお告げを受け、国を出ます。

そして放浪の旅の途中で、偶然出会った実の父親を、父とは知らずに殺してしまいます。

そして、また旅をするうちに、生まれた国にたどり着きます。

そこで怪物退治に成功し、未亡人だったその国の王妃と結婚します。

そして後に、この未亡人がエディプスの実の母親と知ったのでした。

この話の結末は、真実を知った母親は自ら命を絶ち、エディプスは罪悪感から自分の目をつぶし悲惨な死を遂げるというものです。

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異性の親を同性の親と取り合う物語、これが心理学でいうエディプス・コンプレックスの元になるお話です。

学説を詳解するのは困難なので、非常にざっくりと私たちに影響のある部分だけまとめて書くことにしますね。

私たちは、小さい頃、「親に愛されたい」と思います。

男の子はお母さんが大好きで、お母さんを独占したいのですが、ライバルがいます。

それは、お父さん。

子供は、お父さんを邪魔者に思う一方、お父さんにも愛されたいとも思い葛藤します。

この不倫の初恋の三角関係が、その後の人間関係パターンや恋愛パターンに影響してくると言われています。

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異性の親を同性の親と取り合った結果、2タイプの心理パターンが生じます。

◆　勝者タイプ
男性の場合、お父さんよりも自分の方がお母さんに愛された勝者
女性の場合、お母さんよりも自分の方がお父さんに愛された勝者

◆　敗者タイプ
男性の場合、お母さんが自分よりもお父さんを選んだ敗者
女性の場合、お父さんが自分よりもお母さんを選んだ敗者

あなたはどちらのタイプに当てはまるでしょうか。

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それぞれのタイプが持ちやすい心理パターンがあります。

勝者タイプは、「取ってしまった」ことから罪悪感を持ちやすい傾向があります。

恋愛では、愛を勝ち取るのは得意なタイプかもしれません。女性では、男友達は多いけれど、なぜか女性とはなじみにくいような場合も勝者タイプです。

実際に父親を勝ち取っていなくても、男兄弟との距離が近い場合にも勝者タイプの罪悪感パターンを持ちやすくなります。

勝者タイプの恋愛は、「奪われるオソレ」や罪悪感を持つような恋愛をしがちです。

例えば、不倫や三角関係、恋愛をすると親を裏切るような気持ちがしてうまくいかないといったことがあるでしょう。

心の中でのお話になりますが、本来パートナーがいるべきポジションに異性の親が居座っていて、恋愛がうまくいかないケースがあります。

心の中での位置関係を適正なものに調整していくと、恋愛パターンを変えていけるでしょう。

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敗者タイプは、選ばれなかったことから、「自分には愛される価値がない」と無価値感を持ちやすい傾向があります。

恋愛では、選ばれなかった異性の親との距離感が遠いのと同じように、恋愛相手を遠くに置くことがあります。

恋人と自分の間にいろいろなものが入りますが、距離なら遠距離恋愛、仕事なら多忙で会えない恋愛、相手の妻子なら不倫の恋となります。

心の中では、選ばれるために「いつもいい子でいなければならない」と思っていて、相手に近づくと嫌な自分が見られてしまう不安が強いようです。

「自分には愛される価値がある」と自己肯定していくことで、恋愛での心の障害物を取り去っていくことができるでしょう。

異性の親との関係から、ざっくりと２つの恋愛パターンを紹介しました。

どちらかに当てはまっていて、もし恋愛がうまくいっていないのなら、あなたの心の中を調整してみてはいかがでしょうか。