池尾昌紀

 

毎週月曜日の「恋愛テクニック」は「カップル・カウンセリング」と題して、パートナーシップの問題の修復やもっと幸せな二人になるための提案をしていきます。

担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。夫婦で毎週交代で発信していきます。

「月曜日:カップル・カウンセリング」のコーナーを、どうぞお楽しみに!

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◎カップル・カウンセリングの詳細は以下をご覧ください。
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例えばこんなご相談。

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夫は優しいタイプで、あまり怒ったりしません。

夫婦仲はいいと思うし、周りからも理想のカップルだね、と言われたりします。

なのに、時々、些細なことで私が夫にキレてしまうことがあるんです。

リモコンを置きっぱなしにしておくとか、お風呂の電灯を切り忘れてるとか。

普段は気にならないことなのに、何かの時に、こんな些細なことに対して夫が許せなくなる。

私が怒ると、夫もそれに反応してか怒り出し「お前は俺のことをわかってくれない!」と言い出します。

わかってくれてないのはあなたの方じゃないの!と私は思ってさらに腹が立つのですが、きっかけを作っているのは私なので、後からすごく落ち込みます。

どうして私は時々、こんな風に些細なことで夫にキレてしまうんでしょうか。

そんな自分がとても嫌いになります。

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仲の良い夫婦なのに、何かしら引っかかりを感じている。

こんなご相談を受けることがあります。

毎日一緒に暮らしていたら、イライラしたり、衝突したり、ケンカしたりするのは当たり前のこと。

だからといって、ことさら問題を抱えている夫婦と思う必要はありません。

 

けれど、何か引っかかる、というところがポイントになってきます。

こうした時は、今、意識している問題や嫌なところとは別に、悩んでいたり、どうしていいかわからない気持ちが隠れていることがあるからなんですね。

 

ちなみに、この感じ、昔の私たち夫婦にそっくりです(笑)。

私たちは今でこそ夫婦でカウンセラーをやらせていただいていますが、昔は夫婦の心の距離がすごく遠い二人だったんです。

でも、それを全く自覚できていませんでした。

お互い仲がいい夫婦だと思っていたし、周りからもそう言われていました。

理想の夫婦だと言われて憧れられたことすらあります。

ところが、自分たちがカウンセリングを受けていく中で、仲の良さに隠された心の距離に気がついていったんですね。

私たち夫婦がカップルカウンセリングでお話を聴き、整理をしたり、提案をしたりさせていただけるのは、自らの問題に直面して乗り越えていった経験があるからこそ、だと思っています。

 

今回のケースは、普段は仲がいいのに、時々、些細なことで夫にキレてしまう女性のお話です。

悩みとしては、こんな些細なことで怒ってしまう自分が嫌になるから止めたい、ということなのですが、そことは別に隠れている気持ちにフォーカスすることが、解決の近道になります。

 

こうした場合、注目すべきは「キレてしまう」こと「なぜキレてしまうのか」という理由です。

人の言動には必ず理由があります。意識できている時、できていない時があるのが厄介なところなのですが。

 

こうした行動を起こす心理というのは「普段から、我慢して、弱音を吐かずに、一人でがんばり続けている」ことを表します。

でも、自覚できていないところが悩みを作り出しているんですね。

 

例えて言うと、一週間徹夜で仕事をし続けている人と会話していたら、些細なことでその人が怒り始めたようなものです。

もし、この人が徹夜していることに気がついておらず、「どうして私は些細なことで怒ってしまったんだろう」と悩み始めたとしますよね。

答えは簡単で、「そりゃ、一週間も徹夜し続けたら、誰だって怒りっぽくなるだろう」なんです。

その答えを聞いたその人は、「そうか!私は一週間徹夜し続けて寝てないから些細なことで怒り出してしまったのか!」と納得できるはず。

 

徹夜してる話はわかりやすいからいいのですが「普段から、我慢して、弱音を吐かずに、一人でがんばり続けている」状態というのは自分では自覚するのがとても難しいのです。

 

なぜなら「我慢して、弱音を吐かずに、がんばる」ことが当たり前になりすぎているから。

 

こうしたタイプの方は、結婚前、物心ついた時からずっとそうやってがんばってきた方がとても多いのです。

 

私たちの心は、本当の気持ちに自分で気がついていないことがたくさんあります。

目の前のことが気になって、それを悩んでしまうのは当然のこと。

でも、そこで止めてしまわずに、自分や誰かの言動には理由があるかもしれないと考えて、理解していこうと思うことが、今まで気がつかなかった気持ちに気づくアプローチになります。

 

単に気がつくだけでも、悩みが解決することがあるんですね。

 

今回のご相談では、キレている自分ではなく、我慢して弱音を吐けずにがんばっている自分の存在に気づくこと。

すると、キレている自分から、がんばっている自分に目を向けてあげることができます。

 

こんな些細なことでキレてしまうほど、がんばっている自分に気がついてあげないのは、自分がかわいそうだと思いませんか?

一週間徹夜で働くどころか、結婚してからずっと自分に厳しかったかもしれません。

もしかしたら、小さい時からずっとがんばり続けていたかもしれないのです。

 

そこに気がついて、そんな自分を褒めてあげて欲しいのです。

 

気がつくことができたら、気持ちも具体的なアプローチの方法も真逆になります。

 

キレる自分を責める、キレないように努力して苦しんでいるところから、がんばっている自分を褒めて認めてあげる、弱音を吐く練習をしていくことへ変えていけるんですね。

 

こうして自分のことを理解して、本当の気持ち、本当に辛かったことに気づき、逆に自分のがんばりを認めることができるようになると、相手のことも同じように理解できるようになります。

 

今回のケースでは、夫もそれに反応してか怒り出し「お前は俺のことをわかってくれない!」と言っている状況ですよね。

 

ということは、夫も自分と同じタイプなのかもしれない、というところに気づきを広げていけるのです。

 

お互い、無意識では「こんなにがんばっている私のことに気がついて!」とSOSを出しているのかもしれません。

それが、些細なことで自分がキレてしまうのをきっかけに、表に出ているとしたら。

 

まずは自分から相手に弱音を吐いたり、頼りにしていく。

自分のがんばりを褒めながら、相手のがんばりを褒めてあげる。

 

そんなアプローチをしていくことで、段々とお互いのがんばりを認めあって、それを伝え合っていく関係にしていくこともできるのです。

 

今回のお話がお役に立てたら幸いです。

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次週、2017年2月13日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
 

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