浅野

カウンセリングサービス浅野寿和です。いつもありがとうございます。

 

さて、今回が2016年の恋愛テクニック・僕の担当最終回となりますね。今年も最後までご覧いただきましてありがとうございます。

 

今年の最終回も「パートナーシップと男性の気持ち」についてのコラムです。

恋愛・ご夫婦のご相談の中に登場することのある葛藤する男性にありえる心理について。

よろしければお付き合いください。


■これは恋愛やご結婚、また、お子さんのことについてのご相談があった時に伺うことがあるお話の一つ。

 

「一緒にいてくれる彼女がいるんです。本当は彼女と付き合いたいけれど、先の結婚のことを思うと・・・」

「もうすぐ結婚して数年、そろそろ子供をと思うんです。妻も欲しがっているんですけれど・・・」


その先にある言葉をつい濁してしまう感じ。

でもそうしたくなる気持ち、同じ男性としてわかる気がするんですね。


あえて一言で言えば、「不安」なのかもしれませんね。

意識的には結婚やお子さんを持つことに対して「自信がない」「自由がなくなる」「今の仕事への不安・経済的な面の心配がある」と思っていらっしゃることも多いんです。

 

その男性にとっての自信や、自由・仕事や経済的な面に関しての不安はきっと大きなものなのかもしれません。

 

ただ、この手のパートナーシップへの不安は、まだ実際には来ていない未来に対しての不安でもあるので、よっぽど準備をしない限り「答えの出ようがない不安」になってしまうと思うんです。下手すればココで完璧主義になってしまい、更に葛藤を強めてしまう方もいるぐらいですしね。

 

だから、「僕は(不安で)そのこと(恋愛・結婚・子供のこと)から目を背けようとしている・・・」という感覚を男性が持つことがあって、きっと自分を責めてしまったり、他の男性との比較をして劣等感を感じ、「自分は結婚や恋愛に向かないのでは?」「冷たい人間なのでは?」といった思い込みを作ってしまうこともあるんですよね。いわゆる罪悪感、ですけれど。

 

その罪悪感ゆえに、目の前のパートナーに対して冷たい態度をとったり、突き放すような言動をしたり、時には引きこもったり・・・そんな状態になる男性もいるかもしれません。


ただ僕としては、その男性が、結婚やお子さんに関して価値を見ているから、そこまで不安になるのだろうとも考えるんですね。どうでもいいことだったら悩まないと思うので。ここでいわゆる「責任」を感じる男性も多いのかもしれませんが、責任感は男性の表現の一つでもあるので、そこまで男性にとって大切なものだという認識があるということなのかもしれません。

 

 

本当は相手のために頑張りたい、愛したい。けれど、不安。

 

ただ、多くの男性は、その不安を口にすることすらもないかもしれません。そこで悶々と悩まれている男性のサポートも僕自身させていただいたことが何度もあります。

 

そして、こういった葛藤を抱えている男性は常に孤独かな、と僕は思います。

 

ココで言う孤独とは、パートナーがいない、友人がいない、仲間がいないということを意味しているだけではないんですね。「この苦しみを分かち合う人がいない、不安を解消するだけの材料を手に入れる場所がない」という意味合いのほうが強いですよね。その孤独の中で悶々とどうしたらいいか?を悩んでいらっしゃることも多いです。

 

だからこそ、僕はカウンセリングの現場で、「それ、誰にも言えないですよね・・・」とあえてお伝えすることがあるぐらいなんですよ。

 

 

■さて、先にも書きましたけれど、僕はこの葛藤を「ちゃんと愛したいという気持ちの一つ現れだな」と思ってみていることがあります。

 

ただ、こういった状態になった男性は周囲からも「お前、何考えてんだよ」「早く結婚して(子供を作って)あげなさいよ」なんて声が飛んできて、それが悪意ではないことは理解していても、つい葛藤する心に刺さって辛くなってしまうなんてことも起こるかもしれません。

 

そしてどうあれその男性の心が「頑張るしかない・・・」という答えしか出してこないことも多いようです。そう思うしか今のこの不安に向き合う手段がないとき、心は大きな葛藤や揺れ、迷いを感じることがありますし。

 

少なからず、その男性にとって未来は「犠牲的」に感じるでしょうから、せっかく幸せなパートナーシップを持つとしいても、幸せ・満たされると言ったイメージが失われてしまうことだってありえるんですね。

 

どこか物事を抱え込んでしまうタイプの方ほどそう思うのかもしれませんけども。

 

 

こういったケースほど僕が注目するのは「理想」です。

 

もし仮に、男性が恋愛・結婚や子供さんなどのことに対して、そこまで葛藤を持つのであれば、僕は逆に純粋さを感じることがあるんですよ。

 

いわゆる「こうあるべき」という感覚に、妙な意味ではないですが理想といいますか、いい意味でのピュアさを感じるんですね。もちろんコレがあまりに強い時ほど、その裏に罪悪感の影響を感じ取るのも事実ですが・・・。

 

また、その男性にとって「自分だけに関する事柄」なら、どんな理想があっても問題がない事って多いんですね。自分の判断でその理想からおりることもできますから。

 

ただ、「人との関わりの中でのこと」だと話は別になる・・・といいますか。

 

だから、男性の中にその理想があるがゆえに、きっと目の前のパートナーもそう想っている(時には家族や周囲の人間も)と感じていたり、自分自身がその理想通りに行動できないことを恐れているのかもしれないな、とも思うんです。


また、私達が心の中に何かしらこだわってしまうもの、強い理想がある時ほど、同時に何かしらの不安を抱えていることも多くて、実は心のなかでその理想にすがりたくなっているケースって少なくないんですよね。

 

もし、その男性が不安の中にいて、何かにしがみついていないと・・・と思っているものがあるとしたら。

 

それが「頑張るしかない、そうすれば物事解決するんだ・・・」という観念だとしたら。

 

その男性は、愛したいと思う気持ちがあればあるほど、どこかよりプレッシャーがのしかかって、どこか身動きが取れなくなってしまうこともあると思うんです。

 


もちろん、このような状態が出来上がるには、その男性の心理的な要因があってそうなっていることが少なくありません。

 

例えば、その男性が、昔から一人で悩むしかなかったという場合もあれば、子供時代からの両親へのイメージの問題、人とのつながりで大きな失望をしたといったハートブレイクが隠れていることも少なくないんです。

 

ココはカウンセリングでサポートさせていただくことも可能といえば可能です。たくさん抱えた期待や理想、そこに付随する罪悪感や無力感を手放して、今できることを積み重ねていくことで、未来を作っていけることを実感できると、随分と背負い込む部分が減るので、未来に対するイメージが変わっていくこともありますからね。

 


■一方で、このような気持ちを抱えている男性のそばにいて、とても切ない思いを抱える女性の皆さんがいらっしゃることも事実。

 

実際に、今の彼が、夫がこういうんですよね・・・と苦しい思いをもってカウンセリングに来てくださる方もいらっしゃいます。

 

その時は、今回取り上げている男性の気持ちの動きで、どうか女性のみなさんが自信を失わないように、失った自信があるならそれを取り戻していただくだけのサポートを可能な限りさせていただくんですよね。


そんな中で僕がよくお話することの一つに、「その男性に何かしら思い込んじゃってる理想ってないですか?」といったものがあります。

 

いわゆる「好き嫌い」「愛している愛していない」とは全く違った視点がそこにはあるのではないか?という考え方ですね。

 

そこで男性の中にある「理想」が、「現実的に可能なこと」に置き換わっていく・・・「それでいいんだ」と思えるようになっていくと、意外と話が進むこともあるようです。

 

なので、実際のカウンセリングの中で・・・

 

「彼(彼女)ってこんなこと言ってません?彼(彼女)はきっとこう考えている可能性があって・・・。だとすれば、あなたはそんな彼(彼女)に何を伝えてあげたいですか?どう関わって行こうと思います?」

 

そんなお二人の通訳役に僕がなることも少なくなかったりするんですね。

 

そこから自分の判断ではなく、相手の気持を知る、触れる・・・そうして気持ちを楽にしていくアプローチ。

 

その上で、二人の今を大切にするコミュニケーションが二人の間でできると、また展開も少し変わっていくようですよ。

 

そのためにお互いの心のあり方は楽なものにしておく、少なくともあなた自身が心を楽にしておくことはとても効果的なことだと僕は思いますよ。

 

 

今回は以上です。最後までご覧いただきましてありがとうございました。

皆様どうぞ良いお年をお迎えくださいね。

 

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【この記事を書いた人】

◇心理カウンセラー 浅野寿和(あさの・ひさお)

カウンセリングサービス所属・名古屋・東京・大阪地区担当 30代後半・男性・既婚)

 

「恋愛と男性心理」「あなたの自信を培う(恋愛・婚活など)」「パートナーシップや家族の問題解決」「より深い愛情関係を紡ぐ」のジャンルで高い評価をいただく。

現在、東京地区では「受付開始日に翌月の予約が満席」になるほどの好評をいただき、名古屋・東海地区はもちろん、東京・大阪・全国各地からご利用いただいている。的確と評される心理分析、どこか屈託のない人柄、温かくも言うべきことはしっかり伝えるカウンセリングは、全国にファンが多く、「一度利用すると癖になる」と、高いリピーター率を誇る。

年間「800時間以上の対面式カウンセリング」と年間「およそ250時間の電話によるカウンセリング」を行う。同時に、年間60本以上の心理学講座、ワークショップ・ヒーリングセミナーもこなす実践派でもある。(2016年10月現在)

 

スマホ心理カウンセラー浅野寿和」オフィシャルブログ

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