毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
今週土曜日
こんなワークショップをします
【カウンセリングサービス・心理学ワークショップ】
「女性の人生はクリエイトするのに向いている
~自由な時代を私オリジナルで生きるコツ~」
日時:2016年5月28日(土)18:30~20:30
交通:名古屋駅より徒歩5分
料金:¥3,240-(税込)
*参加条件:18歳以上の方。ただし、2歳未満のお子様に限り同伴可能です。
*当日飛び込み参加もOKですが、できるだけお申し込みいただけると助かります。
*妊娠中の方は誓約書を書いていただく必要がございます。
詳しくはこちらでご確認ください>>
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妻(彼女)がぷうっとふくれている。
何やら言いたげでもある。
しかし、聞いてみても、ジロッとにらまれるだけで彼女は何も言わない。
または、
「言いたくない」
って言う。
俺、どーすればいいの??
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妻や、彼女が不機嫌になった時、すっかりお手上げになってしまう男性は、とても多いのではないでしょうか。
せっかくの休日や、せっかくのデートが台無しになってしまうこんな女性を前に、困惑するやら、頭に来るやら、途方にくれるやら・・。ここで怒ったら、喧嘩になるし、かといって、放置しておいてもいいものやら・・だんまりの妻(彼女)をどう扱えばいいのかわからない、勘弁してくれよ~(泣)
それが男性の本音なのではないでしょうか。
今日は、そんな女性たちの心の中について、そして、どんなふうにしてあげるといいのかについて、書いてみたいと思います。どんなタイプの女性にもあてはまる部分もあると思いますので、よろしかったらおつきあいくださいませ。
不機嫌な妻(彼女)の欲しいもの
冒頭のジロッとにらまれた男性は、「どうすればいいんだろう」と考えてあげられている分、よくできている、と言っては失礼かもしれませんが、妻(彼女)の心に寄り添おうとされていることがわかります。これが実は、女性の欲しいものでもあります。
女性が、あからさまに、パートナーに対して不機嫌な態度を取っている時、そこにはこんな心理があります。
女性の心の一番深いところにあるのは、これです。
「私をまるごと受け入れて、理解して欲しい」
しかも大切なのは、「あなたに」受け入れて欲しいと思っているところです。
そして、その上に乗っかっているのは、こんな心理です。
「でも、そんなことは叶わないだろう」
受け入れて、理解してもらうなんていうことは、叶わないかもしれないという、欲しいのに、手に入らないのではないかという真反対の思いがくっついています。
コミュニケーションより飲み込む選択
思いが叶わないと感じる理由は、こんな感じです。
「だって、私なんて、たいしたことないもの」
まるごと受け入れてもらう価値がないのではないかという不安が隠れているんですね。もちろん、それは「誤解」です。
もし、男性が、妻(彼女)をどうでもいいと思っているのなら、もっと無関心なはずだからです。困ったり、腹を立てたりすることもないはずです。しかしながら、女性の中にある自分は「女性として」何か足らないような、十分でないような感覚があることも多いのです。
すると、きっと叶わないと思っていることに対して、積極的に行動を起こすというのは、しにくくなりますよね。私たちは、進んでがっかりしたいとは思わないわけです。
それに、「私をまるごと受け入れて欲しい」という思いについて、大人になっている女性たちは「子どもじみているのではないか」「そんなことを押し付けてもいいのだろう」、という思いもあります。
その先も考えるでしょう。そんなことを言ったら、パートナーが気を悪くしないだろうか、嫌われてしまうのではないか、喧嘩になって、良い関係でなくなってしまうのではないだろうか。
だったら、そんなことを伝えるのは、すべきではないことだと、我慢して飲み込んでしまうのです。
妻(彼女)のこういった選択は、男性が、女性たちをシンプルに理解する機会を奪ってしまうものではあります。相手に伝えて、コミュニケーションを取ることで解決するという道が絶たれてしまうのです。
「私をまるごと受け入れて、理解して欲しい」という素直な思いは、いろんな心理の下に潜り込んでしまい、パートナーに素直に伝えることができずにいる、ということが多いです。
私ががっかりするのはいやだ、という思いもありますが、パートナーに負担を掛けたくないという思いやりの気持ちがあるのも確かです。相手を思いやるばかりに、つい飲み込んでしまうということを繰り返してしまうわけですね。
「不機嫌」という表現
ここで、大事はポイントがひとつあります。
妻(彼女)が、現在「不機嫌」というところです。
相手に対する「態度」というのは、ひとつの表現方法です。
相手に「私は何か、思っていることがあるよ」とやっているわけです。逆のことを言えば、もっと深くに隠してしまうことだってできます。「態度」に出さないということだって可能なのです。
でも今、目の前にいる妻(彼女)が「不機嫌」という「態度」を取っているのなら、また「言いたくない」というのも「言いたいことがある」「理解して欲しいことがある」ということを表現しています。表現しているということは、相手にそれをわかって欲しいと思っているのです。
「態度」は、「わかってくれなくて結構!」と言っているように見える場合でもです。
とてもややこしい話ですが、深いところでは、表現するしないに関わらず、全面的にわかって欲しいと思っています。でも「態度」に出せているという時点で、わかってもらえるチャンスがぐっと近くなっていることがポイントなのです。
ということは、この場合の男性に対して、女性はずいぶんと関係性が深い、もしくは距離が近いと感じているといえます。この人なら、わかってくれるかもしれないと、心のどこかで確信している証拠とも言えるでしょう。
しかしながら、きっと男性にとって難しいところは、ここでしょう。
「おいおい、じゃあ、何で言わないんだよ~」
女性がいたずらに、男性を困らせようとしているわけではなく(そういうことも、恋の駆け引きの場面ではあるかもしれませんが)、先述したところに戻りますが、こんなことを言うのはよくないからと、我慢して飲み込んでいることが多いことを思い出していただけたらと思います。
そして今、妻(彼女)がパートナーに求めているのは・・・、別の言い方をすれば、受け入れてもらってもいいと許可が出ているのは、
「今の私は不機嫌で、全然可愛くないけど、このままただ受け入れておいて欲しい」
具体的に何か聞き入れて欲しい、賛同して欲しいあることがある場合もあるでしょう。でも、もっと漠然としているけれど、こんな思いが強いのではないでしょうか。
「じゃあ、俺、どーすればいいの」
の答えも、これです。
両手を大きく広げて、そこに、ただありのままの妻(彼女)を受け入れてあげる。
実際ハグしたら、叱られるかもしれませんが(笑)
妻(彼女)は、パートナーにそんな受け皿があることを無意識に知っています。大きな愛がそこにあることを、どこかで確信しているのです。
でも、ちょっと自信がないのです。
今は、不機嫌な妻(彼女)の不機嫌な理由を、無理に解決しようとしないでください。
ましてや、パートナーであるあなたが自信を失うことのないように気をつけてください。あなたの中に、妻(彼女)は大きな愛を見ています。そして、その大きな愛で包んで欲しいのです。
具体的にどうすればいいのかわからなくても、妻(彼女)をどう理解しようか、どう愛そうかに心を向けていただけたらと思います。そして、その気持ちだけは、妻(彼女)に伝えておいてあげていただけたらと思います。
たいしたことでなければ、それだけで、笑顔になってしまうこともあると思いますよ。
男性に愛されることで、女性たちは、どんどん自信をつけ、本来持っている魅力を発揮していくのですから。
お役に立てれば嬉しいです。
池尾千里
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この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。
合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。
次週、5月30日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。