池尾千里

 

毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。

 

 

コスモス池尾千里・心理学ワークショップのご案内ハチ

 

「女性の人生はクリエイトするのに向いている

      ~自由な時代を私オリジナルで生きるコツ~」

日時:2015年5月28日(土)18:30~20:30

会場:愛知県産業労働センター・ウインクあいち(名駅)

交通:名古屋駅より徒歩5分

料金:¥3,240-(税込)

*参加条件:18歳以上の方。ただし、2歳未満のお子様に限り同伴可能です。

*当日飛び込み参加もOKですが、できるだけお申し込みいただけると助かります。

*妊娠中の方は誓約書を書いていただく必要がございます。

 (詳しくは>> こちら のページでご確認ください。)

 


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名前を呼ばない国、日本?!

 

みなさんもご存知のように、日本人は、あまり名前を呼び合わない文化を持っていますよね。もちろん、呼びますが、例えば、英語圏ほどは使わないでしょう。

 

Good Morning, John.

Hi, Ellen.

 

流れるように、特に挨拶には、名前が入れることが多いです。英語の教科書みたいですが・・

 

おはようございます。山田さん。

こんにちは、花子さん。

 

英語圏のようにファーストネームを、年上とか目上とか、日本のように細かく区別せずに気軽に呼び合うことと比べるのはよくないかもしれませんが、挨拶の時、名前を付けないことが多いですよね。

私たちの中では、挨拶する時、その人に向かって言っているからわかるよね、という思いがあったりしますし、親しくなると、敢えて名前を呼ばなくなったり、目上の人の名前は、そもそもあまり呼ばないような傾向もあります。

 

しかし「名前を呼ぶ」ということには、なにか親密な感情がくっつくために、このようなことが起きるのではないでしょうか。今日は、親しい人との間でのコミュニケーションと、「名前を呼ぶ」ということについて考えてみたいと思います。

 

 

パートナーを名前で呼んでいますか?

 

お子さんがみえて、「パパ」や「ママ」になったり、「おとうさん」「おかあさん」になったりすることもあるでしょう。こどもの前だと、その方が便利だったりしますから。でも、こどものいないところでも、そんな呼び方になったり、「ねえねえ」「ちょっと」「おい」なんていう、同じ家に住んで、近い距離にお互いがいることもあり、注意を引くだけの呼び方になっている場合も、これまた非常に多いのではないでしょうか。

 

私たちの親世代は、どうでしょうか。

もうこども達は、すっかり嫁に行ったり、自立したりしていないのに、「おとうさん」「おかあさん」と呼び合っていることは不思議でもなんでもなく、どこにでもある風景ですよね。でも、男性が女性を名前で呼んでいることは、時々耳にします。うちの父も、母を名前で呼びます。「おーい」という時も、たまにありますが、名前を耳にすることが多いです。でも、母が、父を名前で呼んだのを聞いたことがありません。「おとうさん」か「あなた」みたいな呼び方です。

 

父は、5歳年上で、お見合い結婚というのも関係しているのでしょうか。気軽にファーストネームを呼び合う感じとは違っていたのかもしれませんね。結婚する前、もともと名前で呼び合う習慣がなければ、「親密感」がくっつく名前を呼ぶ行為は、ちょっと恥ずかしくなってしまうでしょう。

 

 

名前を呼ぶ = 親密さを感じること

 

どうも「名前」を呼ぶと、非常に「親密」な感じがして、距離の近い家族の中で、あらためてそれを感じるのは、なんだか「恥ずかしい」ということが、私たちが思っているより、大きな抵抗になっているようです。だから、敢えて、それをしないという選択になっているご夫婦が多い国、日本ということかもしれませんね。

 

先ほども書きましたが、親世代の結婚前の関係性と、現代の結婚前の関係性というのには、少し違いがあるように思います。「男女」の対等さと言えばよいでしょうか。これは、社会的なものが大きいと思いますが、男性が上で、女性が下のような価値観が強い時代だったら、もしかしたら女性が、男性を気軽に名前で呼んだりはしにくかったかもしれません。

 

しかし、今、パートナーシップを組むとき、それぞれの関係性には、いろんなカラーがあるものの、上下関係のような感覚ではなく、同じ目線に立つ対等な間柄になりますよね。すると、気軽に名前を呼び合う関係というのは作りやすくなります。ニックネームなんかもそうです。

すると、結婚前、または、こどもができて「おとうさん」「おかあさん」になってしまう前に、名前で呼び合っている時代を持つご夫婦が多いことになります。

 

今、あの頃を眺めてみたら、ちょっと甘酸っぱい時代かもしれません。ロマンスでハートが飛んでいるかもしれませんよね。すると、あの頃のように「名前」を呼ぶことが、本当に気恥ずかしいものになってしまうんですね。

 

 

恥ずかしさは、ロマンスの鍵

 

どうやら「名前」というのは、その人そのものであり、その人の名を呼べば、こちらの関心は、間違いなくその人に向くことであり、それを表現するということにもなります。そんなふうに考えると、恋愛関係だけでなく、人同士が「名前を呼ぶ」という行為は、思っているよりもずっと「親密」なもののようです。

 

夫婦関係を、パートナーとの関係を、もっとよいものにしたい。

そんな時、何をするといいんだろう、こんなことを言ってあげるといいのかな、こんなことをしてあげるといいのかな、一緒にどこかへ行くといいのかな・・いろいろ考えますよね。もし、相手のために、相手と近づきたいから、何かなさろうとしていらっしゃるのなら、「名前を呼ぶ」というのはいかがでしょうか。それも、「あの頃のように」。

 

気が進まない理由は、ただひとつです。

「恥ずかしさ」。

 

それは、ロマンスの要素のひとつです。

愛の反対は、無関心。無関心な相手に、「恥ずかしさ」を感じるはずはありません。

 

ロマンスの鍵は、案外、すぐそばに落ちているものです。

 

お役に立てれば嬉しいです。

 

池尾千里

 


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「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。

合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。

手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ

「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップルカウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。

今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。

次週、5月2日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。

 

池尾昌紀のプロフィール&ブログ
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